おしなべて 恋文  

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裁ち落とし

2016-10-16 11:05:18 | 本性をチラリ

 

 

             和紙の 断ち落としは 小さめに切って 紐でとじ 冊子とした

       祖父 父 私の 時代の話である

       仕事は 引きも切らず あった

       金襴の切れ端   緞子の切り落とし など

       美しい塵が 仕事場に 散乱していた

 

       時代は変わり 床の間は 姿を消した

 

       季節ごとに 掛け替えた軸の 室礼は 遠い記憶に なってしまった 

 

       祖父も 父も 耳の上に 小さな鉛筆を 挟んでいた

       手ぬぐいを 頭に巻いていた

       黒地の足袋は 糊で強ばり まだらな白足袋に変化していた

 

       あの頃が 職人にとって 一番の幸せであった

       忙しい日々・・・であった

       講釈をたれ 仕事の邪魔をする ご老人たち・・

 

       障子紙を少し 糊を少し・・わけてもらえないかね?

       そこの 切り落としの 紙も・・・いいかね?

 

       今日も 店は 閑である 

 

       

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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