14日(日)の夕方、加東市藤田地区の田圃に組まれた大とんどが行われました。1週間ほど前からこの大とんどが出現し、側の県道を車で通る度に目についていました。
今年もわが家の正月注連飾りを持って参加しました。地区の役員さんらが焼き餅とぜんざいで接待してくださいました。
6時過ぎには大とんどに点火。一気に天辺まで炎が上がり、集まった人々から歓声もあがりました。はじめはぱちぱちと、次第にぽんぽんと竹がはじける大きな音が鳴り響き、炎が大とんどを包んでいきます。風もなく、火の粉をまっすぐに巻き上げながら今年の大とんどはきれいに燃え上がっていきました。
やがて、子供達が書き初めを炎にかざして上げ始めました。燃えながら、真っ黒な空に向かって勢いよく上がっていくと、集まった人々から「あがった、あがった」と歓声があがります。孫さんに「字が上手になるんやで」と話しながら竹の先につけた書き初めを火にかざす方が子供会の役員をした時にこの大とんどを始めたのは40年ほど前のことと聞いています。
近年では子供の数が少なくなり、子供会役員だけではとんどを組むことができず、役員さんらが出ているとのことでした。地区の老若男女がこの伝統行事を楽しみにし、昔ながらに注連縄を燃やし、書き初めを燃やして字の上達を祈り、その火で焼いた餅を食べて無病息災を祈る、そうした願いに包まれて育つ子供は幸せだと思いました。
近年、神仏や伝統行事を身近に育った人は幸福な社会生活を送ることができるという研究結果も出ていると聞きました。問題は肝心の子供が少なくなっていることです。