ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

昭和7年の上組太鼓-父の日記より

2017年08月12日 05時50分54秒 | Weblog
 昭和7年(1932)、父は23歳。10月16日の日記には、佐保神社の秋祭りに繰り出した上組の太鼓屋台のことが書かれていました。

 会社は休み。朝五時過ぎ迠雨が降つてゐたが止んで好天気になつた。午前七時起床。そのまま太鼓の倉庫に行つた儘午后四時迠帰らずだ。
 心配してゐた助棒の取替が何の苦もなく終るので真実安心だつた。田町で大雨に遭つて自分は太鼓に雨衣を着せるのに大童だ。
 午后一時頃宮入りを済ませて約三十分休憩の後帰った。途中二回休んだきりで一走りに終る。
 午后五時過ぎから会社の階上で上組支部員が集まつて飲酒。□ちにして七升をあけて、その元気で一事会だつた。三階で豪遊をする。

 父は当時、市場に住み込みでいたので、会社とは市場のことです。田町は社の商店街で市場もその通りにありました。当時は太鼓屋台を担いで巡行していたと聞いています。豪遊をした三階とは、社市街地にあった三階楼のことで父の日記にはよく出てきます。
 今から85年前、父等社の青年は上組の太鼓屋台を担ぎ、元気に飲んでいたことを日記の記述から知ることができました。その太鼓屋台は昨年大がかりな修理が完成し、見事な姿を披露することができました。
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