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弁護士。中央大学法学部兼任講師。1968年生まれ。著作権等の知的財産権、IT関係はとりわけ強い。これまで、中古ゲーム差止訴訟、「mp3.co.jp」ドメイン名訴訟、対WinMXユーザー発信者情報開示請求訴訟などで勝利を収め、ファイルローグ事件では、高裁での逆転勝利をねらう。主な著書として『著作権法コンメンタール』(編著:東京布井出版)、『インターネットの法務と税務』(共著:新日本法規)などがある。
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小倉秀夫の「IT法のTop Front」
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落合先生のBLOGで、先日のエントリーについてのコメントをいただきました。

 確かに現時点では、「生体認証」でもしない限り100%確実な本人確認の方法はないかもしれません。運転免許証だってパスポートだって偽造可能です。そして、公的に保証された「生体認証システム」は現在の日本にはありません(日本国民に関していえば。一般の日本国民には指紋押捺義務はありませんから。)。したがって、100%の確実さが要求された場合、オンライン上に限定されたサービスに限らず、オフラインで契約を締結しサービスを受けるようなものであっても、この要求を満たしきることはできていないということができます。

 だからといって、「正直者が馬鹿を見るから、本人確認はすべきではない」といえるのかというと、それは違うでしょう。例えば、偽造された運転免許証を使用して消費者金融からお金を借りて踏み倒す人々はいないわけではありませんが、だからといって、「『正直者が馬鹿を見る』から消費者金融は融資時に消費者の氏名・住所等の個人情報を登録させるべきではなく、まして、消費者個人による自己申告を確認しようなんてもってのほかである」などといって消費者金融に対して、利用者の氏名・住所を登録させたり、まして運転免許証などで本人確認を行ったりすることを中止するように求めたとしても、鼻であしらわれるだけでしょう。
(実際には、三洋信販事件が起こった後も、「消費者金融は、利用者の住所・氏名等の個人情報を保持するべきではない」という議論はなされなかったわけですが。) 
 それは極端な例なのかもしれませんが、ほとんどの事業者は、その利用者がどこの誰であるのかを把握しようとし、そして、適切な本人確認ができなかったときのリスクとの本人確認を行うためのコストとのバランスのもと、どの程度の確実性をもった本人確認システムを利用するのかを決定しています。その際に、「そのような確認方法では100%確実とはいえず、正直者が馬鹿を見るから、本人確認を行うことはけしからん」という批判がなされることはありませんでした。
 
 もちろん、当該サービス提供者自身が消費者から信用されていない場合、利用者がどこの誰であるのかを把握しようとしても消費者側が躊躇してしまうという事情はあるでしょう。そういう意味では、ファイルローグ日本版サービス提供開始直後から「戸籍上の氏名と住民票上の住所」の登録を日本MMOが求めても、おそらくこれに応ずる利用者は、ファイルローグを違法な用途に利用しようとは思っていないユーザーであっても、これを拒否したことでしょう。他方、ファイルローグを、松田さんがYahoo!JAPAN在籍時にYahoo!JAPANの1事業として行っていたとしたならば、「戸籍上の氏名と住民票上の住所」の登録に応じてくれるユーザーは少なからずいたのではないかと思います(確認方法は、Yahoo!オークション利用者の本人確認を行うために現在行われている、「登録された住所地に配達証明で郵便を送信する」という方法がとりえたでしょうし、あるいは、一般のISPが行っているような「登録された住所地に一般郵便物を送付する」という方法でもよかったかもしれません。)。
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コメント
 
 
 
半端なシステムは別の問題を生むんですよ (Unknown)
2004-11-22 02:40:11
ブログは日記のように使われているものが多数あります。住所や電話番号などの個人情報と結びついたら、どんな風に使われることか。最近の、極度に発達した「オレオレ詐欺」なんかを見ても、不用意にもらした個人情報がどこでどう利用されるかわかりません。少なくとも、売れる個人情報として、犯罪ではない勧誘などの迷惑行為に確実につながるでしょう。



逆に、確信犯・計画的な犯罪の特定に、個人情報の登録がどこまで役に立つのか。半端な本人確認は、犯罪予防に効無く、犯罪者や迷惑な行為を行うものへの機会提供の増大ばかりになりかねません。



「100%出なければだめ」も、「100%なんて無理」も、どちらも極論になって論点がずれてしまいます。

個人認証は、犯罪防止に本当に有用なのでしょうか。



匿名にて失礼します。
 
 
 
Unknown (Unknown)
2004-11-30 18:45:05
内容に関してじゃないんですけどね。

「誰でも安心して犯罪者が行えるシステム」って?

犯罪を行える?犯罪者となれる?

法律用語は理解しづらいです。

# タイプミスだろうがタイトルだよ。
 
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