５月５日（火） 福井クラシックカーミーティング

渋滞は覚悟していたが、こんな長い１日になるとは思ってもいなかった。

「福井クラシックカーミーティング」を、岐阜の吉田さんと一緒に見に行く。吉田さんが白のＡ２ゴルフなので、僕も赤ゴルフで行く方が良かったのかもしれないが、旧車のイベントにはアルシオーネで参加したい。やっぱり、珍しい車を見てもらいたいので。ということで、昨日洗車して綺麗になったアルちゃんにドライブレコーダーも載せ替えてあるし、元々ＥＴＣは搭載済みだし、準備万端で６時１５分に出発。８時に北陸道の賤ヶ岳S.A.で待ち合わせなのだが、渋滞を考えて早めに出た。結局、渋滞はなく、４０分くらい早く到着。さすがに吉田さんはまだ来ていないみたいで、しばらく待つ。駐車場も、空きスペースがないくらい混雑している。朝は軽く、バナナを食べてきただけなので、ここでおにぎりとお茶を買う。風邪を引いていて喉の調子が悪いので、のど飴も買った。吉田さんが到着。次の南条S.A.までランデブー。

休憩後、出発。福井I.C.を降りたのが９時８分。もちろん、料金表示は「割引」「￥１０００」。さすが雪国。道路には融雪パイプが埋まっているみたいだし、信号は縦型だ。国道を走って、会場の産業会館に到着。一般駐車場に停めてすぐ、車好き男性が１名近付いてきて、「実物を見たのは初めてだ～」と感激された。一般駐車場には、まだ車も少なく、珍しい車は特に見当たらない。参加車両が停まっている会場に入る。ＡＺ－１かと思いきや、キャラが入口でお出迎え。女性オーナーだった。隣には、吉田さんのお目当てのフロンテ。他にも、コスモスポーツやミゼットなど、定番車から、マイナーな車両まで、５０台近く展示されていたのかな。福井ナンバーが多いので、他のイベントでは見ていない可能性も高い。写真を撮りまくる。新しいデジカメがこの日に間に合わなかったので、富士フィルムのＺ１。電池が心配。

ミゼットを撮っていたら、ベスパの３輪が２台やってきた。ワーゲンのタイプ２（バス）が停まっているなあと思って見ていたら、シトロエンＨトラックが入ってきて隣に停まった。ロールスロイスもやってきた。ライトブルーメタリックのロールスは、あちこちのイベントで見た気がする。１０時、開会式。集合写真を撮った。地元の車雑誌に載るらしい。地元紙では買えないではないか。ネットにも載るのかな？。イエローハットが協賛していて、割引券やパンフレットが入った黄色いビニール袋をくれた。しばらくして吉田さんから指摘されて気付いたが、僕のもらった袋だけ底の蒸着が甘くて、中身がこぼれ落ちた。ここから、今日のアンラッキーが始まったのかもしれない。

一般駐車場も見に行ったが、まだ時間も早いせいか、あまり面白い車は停まっていなかった。ＳＴ１６５のセリカが来たと思ったら、出て行ってしまったし。またメイン会場に戻り、一回りするが、特に変わったことはない。今日の目的は、他にもある。実は、デジカメの電池が既に１目盛り減っている。長居するのは、よろしくない。まだ１１時２０分くらいだけど、先に失礼する。ここで吉田さんと別れて単独行動。福井市内の近代建築を見に向かう。

県道５号、木田橋を経由して、１件目は「セーレン本館」。駐車場に入ることができたのでラッキー。車寄せが備わっている、立派な建物だ。１件目から良い建物を見られて、感激。撮影後、次に移動。２件目はすぐ近くにある「福井市水道記念館」。祝日なのに休館日。月曜休みで、月曜が祝日の場合は翌日が休みだってさ。今日の火曜日も祝日だい。改修工事を受けたみたいで、外観は綺麗。僕はオリジナルを重視するのだけど、保存されることは有難い。撮影が済んだら次に移動。

九十九橋を渡り、中心部へ北上。３件目は「福井聖三一教会」。こちらは柵がしてあって、かなり離れた道路からの撮影。規模の小さい建物だから、これで良いやと次に向かう。次は中心部の「中央三井信託銀行」だ。ここは車を停められないだろうから、どこかのタイムパーキングに停めようと考えていた。とりあえず、近くまで向かうことにして、教会の横を通ろうとしたら、教会の裏側から撮影できることに気付いた。そこでまた車を停めて、数枚の撮影。車に乗り込み、突き当りの大通りに出たら、正面は女子高かな？。文化祭みたいで、模擬店が出ていた。大通りを南進。チラッと横を見たら、裁判所。あれ？、この建物はリストには入っていないけど、良い建物じゃん。急遽撮影を決定。近くをぐるぐる迷走して、裁判所の南向かいにタイムパーキングを見つけたので、入れた。１時間１００円とは、安い。それならば、と、裁判所を撮影した後、中央三井信託銀行まで歩くことにした。大通りを１０分くらい歩いて、地下道をくぐって、到着。この銀行の建物より、裁判所の方が規模が大きい（当たり前）。

※今（5/7）調べたところ、裁判所は竣工が１９５４年。それほど古くなかった。

裁判所前の駐車場に戻る途中のセブンイレブンで缶コーヒーを買って、駐車場に戻り、１００円払って出庫。福井市内は見学終了。次は武生だ。

県道２２９号を南下する。初めて走る道は楽しい。キョロキョロしながら、のんびり走る。そろそろ昼食を食べたい。道路右側にマクドナルドが見えた。昼はハンバーガーでも良いかな。次に左側に見えたら入ろう。と思っていたのだけど、次のマクドナルドも右側だった。まぁ幸い、交差点の角だったので入りやすかった。一息つく。１３時１５分頃。

腹も満たしたし、武生に向けて南下を続ける。しばらく走ると、渋滞し始めた。道路両側に結構人がいる。観光地かな？。そこは西山公園で、どうやら「つつじ祭り」が行なわれているらしい。満車の駐車場に入ろうとする車でナカナカ動かない。後ろも岐阜ナンバーだから、僕と同じで無関係の渋滞に巻き込まれたのかな、と思いながら渋滞を抜けてミラーを見たら、後ろに車は１台もいなかった（笑）。みんな「つつじ祭り」だったのか。武生駅の近く、国道に従って左折。しばらく進むと次の目的地に到達。６件目、「武生公会堂記念館」。駐車場の案内があったので見たら、「この看板の手前を入る」ってオイ、通り過ぎちゃったじゃないか。交差点の左折を４回して戻って入る。駐車場に停め、中を見学。装飾の施された楕円形の窓や、柱も立派だ。塔屋も美しい。ついでに、さっきグルグル回ったときに見つけた越前市役所も歩いて見に行く。そう古くはない、まぁまぁだった。車に戻り、次の目的地に向けて出発。

ループになっている誇線橋を通る。ループ橋サイトにも掲載されている。警戒標識が面白かったので、車を停めて撮影。県道２号を東へ進む。途中から国道４１７号に入り、二日市交差点を北に進むと参道に入り、２本目の細い道を左に入ると７件目の建物、「島会館」。見た瞬間、思わず「おぉぉっ！」と声が出てしまうくらい、このデザインには感動した。曲面を描いた塔屋の階段室。素晴らしい！。中に入れるようになっている。中では小さな写真展をやっていた。地元の人が撮ったと思われる写真パネルが展示されている。人は誰もいない。建物の前に案内看板が立っていたのが、ちょっと撮影には邪魔だった。カメラを手に、階段を上って２階へ。２階の部屋は窓にカーテンが無く、すっきりしている。階段はまだ上へと続く。大きな窓からの光がとても明るい。屋上に出るドアがあった。金属製の重いドアを開けて、屋上に出たが、高所恐怖症なので少し足がすくんだ。１階まで降りて外に出て、裏側まで回ったり、アルちゃんを建物の前に移動させて写真を撮ったり、この建物だけで２２枚撮影した。バッテリーが残っていて良かった。さて、大満足で見学を終えて、帰途につく。１５時頃。

標識に従って武生I.C.まで走る。武生I.C.を入ったのが１５時１６分。S.A.は混んでいるだろうから、杉津P.A.に入る。仮眠をしようと思ったのだけど、混んでいて停めるスペースがない。諦めてすぐに出て、次の刀根P.A.に入る。小さなP.A.だが、停める場所はあった。３０分程度、仮眠したのか分からないくらい浅い眠り。目が覚めて、トイレにでもと思ったら、観光バスが２台入っているせいで男性トイレも渋滞中。まぁいいや、と車に戻って先へ進む。このときくらいから、雨が降り始めた。

P.A.を出てすぐに渋滞が始まり、ノロノロ運転。流れたかと思ったら、また先で渋滞。ＥＴＣ割引があるから、想定内である。僕は１０００円にはこだわらないので、下道の方が早かったら迷わず降りる。交通情報によると、米原までと一宮あたりは渋滞中、どうせ他にもと思って、長浜I.C.で降りた。下道も混んでいることは分かっているが、一般道ならコンビニなどすぐに立ち寄れるし、眠くなりにくいだろう。３６５号を大垣方面に向けて走る。途中で少し道を間違えて遠回り。バイパスではない、旧道の２１号を走る。関ヶ原駅の近くで渋滞。垂井駅を過ぎたあたりの交差点でアクシデント発生。これが１８時５０分。

交差点を右折する車の左側を直進しようとしたところ、右折待ちの軽自動車（三菱ミニカ）が右折を始めた。対向車が途切れたわけでもないので、何を考えているのかわからないが、右折しようとしたミニカと、対向直進のトヨタウィンダムが衝突。ガシャンと大きな音がしたと同時に、ミニカが回転しながら弾き飛ばされ、アルシオーネの右側面に接触した。結構派手にぶつかってきたと思ったが、軽自動車よりは頑丈な昭和の車なので、被害は小さい。すぐに左に寄って車を停め、携帯電話から１１０番通報した。今回の事故は、僕には過失はないだろうと思って、落ち着いて対応できた。ミニカを運転していた７０歳くらいの女性と、ウィンダムを運転していた僕より若い男性は動揺していたみたいだが、僕は動揺は全くなかった。雨が降っていたのと、風邪で体調が思わしくないことが厄介である。警察の指示で、３台を交差点角の銀行駐車場に入れて到着を待つ。僕の車は被害が少なく、問題なく自走可能。ウィンダムは、右前が大破してタイヤがフェンダーに接触しながらも、自走可能。ミニカが自走できたのが不思議なくらい大破していた。その後、警察到着。ウィンダムの助手席には女性が乗っていたようで、気分が悪くなって救急車で運ばれた他は、けが人はなし。最初の僕の通報で「負傷者はいない」と言ってしまったのが、マズかったかもしれない。雨の中、警察に状況を説明したり、免許証を見せたり、３者間で連絡先を交換したり、かなり時間を取られてしまった。僕の車にはドライブレコーダーが付いている。警察にそう伝えたら、「信号でもめているわけではないので必要ない」と言われた。一通り済んだら、「ではこれで」と警察が引き上げていった。ミニカは積車で運ばれていった。ウィンダムは積車が戻ってくるのを待っていた。アルシオーネは自走できるので、そのまま帰ることにした。２０時は過ぎていたと思う。

普段から、「事故は起こさなくて当たり前。もらわないような運転を」とうるさく言っているけど、今回は避けられない事故だ。早めの合図とか、危険予測とか、ハンドルやブレーキでの回避とか、どれも役に立たないもので、結局のところ、運が悪かったのだ。あと数秒前後していれば…とか、あの時こうしていれば…というのは結果論で、元々こういう宿命だったんだろうな。怪我がないのが幸いだが、貴重なアルシオーネが元に戻るのか、心配である。

２１号と２２号を経由して自宅に着いたのが２１時半ぐらいか。結局、夕飯どころかトイレ休憩もなし。疲れ果てた。夕食後、保険屋に電話して状況を報告したが、今回はこちらの過失はゼロになりそうなので、自分の保険は関係ないらしい。さて、ドライブレコーダーで状況を確認するか、とＳＤカードをＰＣに差し込んでフォルダを開いたら、あれ…？。８ＧＢのカードに、８００ＭＢしか記録されていない。なんと、事故の後からのデータしか残っていないではないか。動画記録の「ON/OFF」のデータがテキストファイルに記録されているのだが、事故のところだけ「ON/ON」と、不規則になっている。事故の衝撃で、データの記録終了が上手く働かなかったのだろう。事故の証明になると思って偉そうなことを警察や保険屋に言っていたが、まさか記録されていないとは。何のためのドライブレコーダーなのか。

ドラレコは古いデータを上書きしていくので、新しいデータが入ってこないうちは読み出せないだけで残っているはずだと思い、ネットで検索して、データ復旧サービスを試すことにした。料金は結構かかるだろうけど、そのようなソフトを持っていないので、仕方がない。事故でもめている訳ではないから、そこまでして見る必要もないのだけど、せっかくなので。

ということで、前半は楽しい１日だったが、後半はとんでもない１日になってしまった。この間（５月２日）のトラックもそうだが、アンラッキーは続くものだ。体調もまだ回復していないし、やることもあるだろうし、翌日（６日）が休みでよかった。

※下の画像は６日に撮影したもの。