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三権分立って幻想?!

2016-12-25 09:56:35 | まじめな話

 小学校のときに習ったよね。
 「国の政治は、権力を、国会がおこなう立法(法律を作る)、内閣がおこなう行政(法律に基づいて政治を行う)、裁判所がおこなう司法(法律に基づいて裁判を行う)の三つに分けて役割を分担している。それを三権分立という。なぜ三権分立という仕組みにしているかというと、一つのところに力が集まって独裁政治になるのを防ぐため」って。
 うん、権力は1か所に集めたほうが効率的だけど、権力が集中すると自分がやりたいように暴走するんだよ。

 でもさ前々から、裁判所の判決ってかたよってるよねって思ってた。特に原発訴訟、厚木基地騒音訴訟、沖縄の辺野古訴訟などに対しての判決はあまりにも国寄りだと思ってるんだけど、今朝の東京新聞「本音のコラム」欄に山口二郎・法政大学教授が書いている「三権分立という幻想」を読んでやっぱりねえとため息ついちゃったよ。

 コラムを簡単にまとめてみました。

・立法府(国会)は内閣を抑制できない。内閣を攻撃したいのは野党という少数派なので、最後は数の力で負ける。
・裁判所(司法)は内閣に人事権を握られているから、内閣に対して遠慮する。
 つまり日本は、内閣・与党が巨大な権力を握る集権国家。
 内閣(与党)の暴走を止めるのは、選挙で与党を負けさせること以外ない。権力分立という幻想を捨てて、選挙で権力と戦うことにもっと大きな努力を払うことが必要。

 うん、理不尽な権力に支配されたくないから、できることをしていく。
 蟷螂の斧だって斧は斧だい。ありゃ、これって「ひとかかええあれど柳は柳かな」(加賀の千代女の作といわれてる)に似てるなぁ。

※三権の役割と関係については「三権の関係」(http://gakusyu.shizuoka-c.ed.jp/shakai/seiji/06_1_sanken_kankei.htm)がわかりやすいと思うので参考にしてみてください。


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