ヒュースタ日誌

相談機関「ヒューマン・スタジオ」の活動情報、ホームページ情報(新規書き込み・更新)を掲載しています。

『不登校・ひきこもり 心のかたちを守る提言(いのり)』詳細情報(5)

2016年09月26日 16時51分29秒 | 記念企画
 当イベントを主催する「ヒューマン・スタジオ」(以下「ヒュースタ」)代表の丸山です。当イベントの詳細情報、今回は、いのりグループ④『当事者が当事者の居場所をつくる』を担当する、哲生氏と割田大悟氏をご紹介します。

 哲生氏は、中学2年から不登校になったものの、得意のギターを活かして20代後半から路上ライブを開始。3年前の春に藤沢駅前でライブしていたところを「湘南市民メディアネットワーク(SCMN)」のスタッフで「湘南ユースファクトリー(SYF)」の設立を準備していた増田康仁氏に見出され、同年6月9日のSYF設立日に開催されたトークライブ「不登校新聞は倒れたままなのか」の前座でミニライブを。これが不登校・ひきこもり関係のイベントでの初めてライブであり、私もこのときに氏と出会いました。

 それをきっかけにひきこもり当事者が表現するイベントを定期開催することを志し、SYFや当時神奈川県のひきこもり支援サイト「ひき☆スタ」を受託していた団体の協力を得て2014年9月に横浜で「布団の中のアーチストvol.1」を開催。

 このイベントはその後も常時30人以上の観覧者を集めながら第7回まで開催。充実したスタッフも揃い、ネット配信していることもあって、今や全国的に知られる有数のイベントになっています。
 私も氏のアイデアに最初から共感し、7回のうち6回観覧しています。

 割田大悟氏との出会いは「KHJ神奈川・虹の会」の2014年2月に行われた例会でした。私が同会で4度目の講師をつとめたときです。大学時代のひきこもり状態から動き出して、ひきこもり関係の援助職をめざして大学の卒論でKHJの協力を得て卒論の研究を行った結果を、私の講演のあとに発表したのでした。

 私たちはその後、SYFのイベントに出演してもらったり、SYFの活動提案や親の会などで講演したときのレジュメなど自作の資料を送ってくれたりと、互いに刺激し合う関係になりました。
 そのなかで私は、氏が自分と同じようにひきこもりの相談援助の職に就くことを志しているうえ、氏の講演レジュメが自分の講演レジュメと共通している点――伝わりやすくなるよう図表を駆使した作り方――を発見して、ますます親近感がわきました。そのため私は、あるとき「将来ヒューマン・スタジオを継いでほしい」と、半分本気で頼んだのです。

 このようなつきあいの末、今年度は自ら希望してヒュースタのアシスタントスタッフになり、週1回のボランティアと年3回の家族会の担当補佐をつとめています。
 他方、氏独自の活動はますます際立っています。去年5月に仲間と立ち上げたひきこもり当事者会「ひき桜」は、今年7月に最多の36人が参加。また、助成金を得て8月20日から「ひきこもりピアサポートゼミナール」を開講しました。
 このような活動を通じて、今や氏は家族会のみならず当事者活動にも引っ張りダコの“売れっ子”になっています。

 イベントでは、タイプは違えど順調に人を集めている両氏の活動を踏まえて「当事者はどのような居場所を求めているか」を考えます。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする