再度おすすめ！ 素数ゼミの謎

　先日おすすめした本「素数ゼミの謎」がアマゾンから届いたので読み出したら、あっという間に読了。文章よりも美しい絵のページが多かったこと、もちろん内容が面白かったこと、の2点が速く読めた理由です。

　素数とは、１と自分自身の数字でしか割り切れない数字のこと。僕の大好きな１７は、１か１７でしか割れませんよね。１３もそう。こういう数字を素数といいます。アメリカにはこの１７年と１３年ごとに大発生するセミがいるんです。本書ではその謎を、地球の歴史と素数の性質という２つの尺度のかけ算で解明してくれます。

　数学の苦手な僕でも、この謎の解明にはいたく興奮させられました。冒頭にご紹介した本書の「絵」がとても美しくて、センスがいいことが文系の頭を柔らかくしてくれたせいかもしれません。こういう良書を読むと、まだまだ紙メディアにもチカラがあるなと安心させられます。世がIT化にいやがおうにも移行しつつあるなか、紙と絵と字がもたらす感動も、見つけていきたいですね。