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2010年1月29日開設
読書
大岡昇平+社会問題・社会保障

【佐藤優】「2・6・2の法則」という組織の力学

2017年03月10日 | ●佐藤優
 <組織にはどうしてもヒエラルキーができるものです。「2・6・2の法則」という言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。組織にはバリバリ仕事をして組織を引っ張っていく2割の人と、それに続く標準的な能力の6割の人、組織の足を引っ張り、ときに組織からはみ出すような2割の人がいるというものです。
 優秀な2割だけで組織をつくればさぞかし素晴らしい組織になると思いきや、今度はその中で「2・6・2の法則」が成立します。
 イヤな話ですが、最下層の2割がいることでほかのメンバーは優越感を持ち、安心して仕事ができる。組織がうまく回るには下の2割がぜひとも必要なのです。絶対的な能力で振り分けられているのではなく、組織というものがもともとこの仕分けを必要としているのです。
 この法則は人間だけでなく、動物の社会にも当てはまるのだそうです。アリの社会にも、普段仕事をせず力を発揮しないアリが2割います。
 ところが、普段働かない2割が、いざというときに力を発揮します。
 たとえば自然現象で巣が危機に瀬しているときなどには、働いていなかった2割が俄然活躍するのだそうです。
 つまり、一番下の2割は組織の潜在力でもあるのです。普段から全員が100%の力を発揮していたら、いざというときに対応する力が残っていません。そう考えると、一番下の2割の社員を大切にする会社こそ、危機に強い会社だといえそうです。
 ただし、現実的には実績を残せない社員は肩身がとても狭くなる時代です。自分がどんな立場にいて、どう生きていくか? 戦略的に動く必要があります。>

□佐藤優『僕ならこう読む 「今」と「自分」がわかる12冊の本』(青春出版社、2017)の「第4章 組織の怖さと残酷さについて」の「ストレスのはけ口は弱い人間に向けられる」から引用
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 【参考】
【佐藤優】ストレスのはけ口は弱い人間に向けられる
【佐藤優】ブラックな組織で生き延びる方法
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