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2010年1月29日開設
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大岡昇平+社会問題・社会保障

【佐藤優】弁証法神学、またの名「危機の神学」 ~『牙を研げ』~

2017年05月19日 | ●佐藤優
 (1)ところが、1914年に第一次世界大戦が勃発して、それが全部崩れてしまった。
 大量殺戮と、大量破壊がくりひろげられ、科学技術の知恵が毒ガス、潜水艦、戦闘機のために使われて、到底人類の幸せに結びつきそうもない。

 (2)この状況から、人類というものは楽観的に考えられるようなものではないし、神は心の中にいる、と考えたのは間違いだったのではないか、もはや我々はコペルニクス、ガリレオ以降の世界観を否定することはできないけれども、もう一度外部を取り戻さないといけない。
 そのようにして生まれてきたのが弁証法神学だ。

 (3)弁証法神学は、またの名を「危機の神学」という。
 危機的な状況をどういうふうに打破していくかについて、弁証法神学のなかに沢山のヒントがある。この「危機の神学」の中心的存在が、カール・バルトだ。この人は人を驚かせるような表現主義という独特の文体で書くから難しい。しかし、知的影響はいまだ衰えていなくて、最近は柄谷行人さんがカール・バルトに関心を持っている。

□佐藤優『牙を研げ 会社を生き抜くための教養』(講談社現代新書、2017)の第2章の「⑰危機の神学の登場」
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 【参考】
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【佐藤優】キリスト教共同体とローマ法 ~『牙を研げ』~
【佐藤優】復活という現象の科学的説明 ~『牙を研げ』~
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【佐藤優】ソ連軍の懲罰部隊が強かった理由、日本軍の「生きて虜囚の辱めを受けず」  ~『牙を研げ』~
【佐藤優】『牙を研げ 会社を生き抜くための教養』 ~各章の小見出し~
【佐藤優】『牙を研げ』 ~まえがき~
【佐藤優】『牙を研げ 会社を生き抜くための教養』 ~目次~

 

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