(1)原発事故から2年半余。
食の放射能汚染の現状は如何に。
(2)厚生労働省の検査データによれば、今年4月以降に基準値(100Bq)を超えるセシウムが検出された食材は、
(a)イノシシ肉、タケノコ、タラの芽、アユ、ウナギ、etc.
(b)野菜、肉類、牛乳はゼロ。
(c)ヒラメ、スズキ、マダラなどで基準値超えがあるものの、ヒラメの汚染レベルの平均値は、
①福島県 : 65Bq(2012年度) → 20Bq(2013年度)
②宮城県 : 20Bq(2012年度) → 10Bq(2013年度)
③茨城県 : 13Bq(2012年度) → 5Bq(2013年度)
(3)基準値超の魚が出た海域では出荷が制限される。
問題は、スズキなど改定で小魚を食べて放射能を蓄積し、広範囲を移動する魚だ。今後、高い数値のスズキが福島から離れた海域で揚がる可能性はある。
常時検査することが肝心だ。
(4)県によって検査の姿勢に差があることが懸念される。
<例1>結果を検査のようやく半年後に公表する。
<例2>不検出の食材なのに「表記ミスで検出された」とされた上、修正されずに放置する。
(5)(4)は消費者、生産者にとって大切な情報だ。
検査や情報開示を担う県や国の意識が緩んでいる。
(6)「世田谷区こどもを守る会」は、厚生労働省のデータを日々ウォッチし、重要な情報をネット配信している。会員の堀智子ら多くの主婦が不満を漏らすのは、茨城県のクリ検査だ。茨城は国内トップのクリ産地だが、今年の検査は3点だけ。いずれも「検出限界値(25Bq)以下」だ。しかし、栃木県や千葉県は、数十点を調べて数Bq単位で公表している。
しかも、流通先の静岡県で、茨城産のクリから9Bqのセシウムが検出され、市民測定所の検査でも18Bqだった。
昨年は20点ほど検査し、安全は確認済み。静岡県などで検出されているのは、検査器の性能のため。・・・・と茨城県の担当者は言う。
食のモラルが綻びはじめている。
□記事「制御不能の原発汚染水 食と放射能の今」(「サンデー毎日」2013年11月10日号)
↓クリック、プリーズ。↓
【参考】
「【原発】除染道路の4割が効果なし ~福島県田村市~」
「【原発】新潟県知事「豹変」の陰に銀行圧力 ~柏崎刈羽原発~」
「【原発】【食】原子力問題と伝子組み換え(GM)問題の共通点 ~ムラ~」
「【原発】震度6でフクイチが崩壊する日 ~液状化~」
「【原発】東電による汚染と、東電の「汚染」 ~隠蔽体質~」
「【原発】太平洋に拡散する放射性物質 ~シミュレーション~」
「【原発】放射能の海で「おもてなし」 ~2020年東京五輪~」
「【原発】【食】魚への影響 ~過去・現在・未来~」
「【原発】銀行はボロ儲け ~汚染水に国費投入~」
「【原発】【食】関東の食材からセシウム ~安部首相的「安全」の実態~」
「【原発】最悪の事態を防いだ2つの幸運 ~失われた沃野と海~」
「【原発】汚染水を浄化できるか ~福島第一原発はどうなっているのか~」
「【原発】今、そこにある汚染水危機(3) ~次の震度6~」
「【原発】今、そこにある汚染水危機(2) ~汚染水は海で薄められるか~」
「【原発】今、そこにある汚染水危機(1) ~封じ込めは可能か~」
「【原発】安倍政権、「収束宣言」を撤回 ~汚染水~」
「【原発】廃炉費用を電気料金に上乗せ ~制度を変えた経産官僚は出世~」
「【原発】ウソだらけの汚染水「緊急」対策 ~安部首相の抽象論~」
「【原発】国の汚染水対策3つ ~「汚染水は海に流せ」?~」
「【原発】「東京五輪」を脅かすフクシマ ~ダダ漏れ汚染水地獄~」
「【原発】なぜ汚染水は漏れたか ~誤算・ケチケチ体質~」
「【原発】政権の最優先課題 ~汚染水と廃炉作業~」
「【原発】責任不明確な国の汚染水処理体制 ~再稼働よりも汚染水対策を~」
「【原発】「汚染水」の本当の深刻さ ~東電のコストカットが一因~」
「【政治】安倍“異次元”政権の思想と行動 ~「馬脚をあらわす」兆候~」
「【原発】安部政権の演出と狙い ~高濃度汚染水の海洋流出~」
「【原発】福島第一原発で汚染水が海洋流出 ~漁民の被害は止まない~」
「【原発】福島第一原発周辺の海水汚染続く ~魚介累から放射性セシウム~」
「【原発】【食】東日本太平洋沖で獲れた魚介類8体からセシウム検出」
食の放射能汚染の現状は如何に。
(2)厚生労働省の検査データによれば、今年4月以降に基準値(100Bq)を超えるセシウムが検出された食材は、
(a)イノシシ肉、タケノコ、タラの芽、アユ、ウナギ、etc.
(b)野菜、肉類、牛乳はゼロ。
(c)ヒラメ、スズキ、マダラなどで基準値超えがあるものの、ヒラメの汚染レベルの平均値は、
①福島県 : 65Bq(2012年度) → 20Bq(2013年度)
②宮城県 : 20Bq(2012年度) → 10Bq(2013年度)
③茨城県 : 13Bq(2012年度) → 5Bq(2013年度)
(3)基準値超の魚が出た海域では出荷が制限される。
問題は、スズキなど改定で小魚を食べて放射能を蓄積し、広範囲を移動する魚だ。今後、高い数値のスズキが福島から離れた海域で揚がる可能性はある。
常時検査することが肝心だ。
(4)県によって検査の姿勢に差があることが懸念される。
<例1>結果を検査のようやく半年後に公表する。
<例2>不検出の食材なのに「表記ミスで検出された」とされた上、修正されずに放置する。
(5)(4)は消費者、生産者にとって大切な情報だ。
検査や情報開示を担う県や国の意識が緩んでいる。
(6)「世田谷区こどもを守る会」は、厚生労働省のデータを日々ウォッチし、重要な情報をネット配信している。会員の堀智子ら多くの主婦が不満を漏らすのは、茨城県のクリ検査だ。茨城は国内トップのクリ産地だが、今年の検査は3点だけ。いずれも「検出限界値(25Bq)以下」だ。しかし、栃木県や千葉県は、数十点を調べて数Bq単位で公表している。
しかも、流通先の静岡県で、茨城産のクリから9Bqのセシウムが検出され、市民測定所の検査でも18Bqだった。
昨年は20点ほど検査し、安全は確認済み。静岡県などで検出されているのは、検査器の性能のため。・・・・と茨城県の担当者は言う。
食のモラルが綻びはじめている。
□記事「制御不能の原発汚染水 食と放射能の今」(「サンデー毎日」2013年11月10日号)
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【参考】
「【原発】除染道路の4割が効果なし ~福島県田村市~」
「【原発】新潟県知事「豹変」の陰に銀行圧力 ~柏崎刈羽原発~」
「【原発】【食】原子力問題と伝子組み換え(GM)問題の共通点 ~ムラ~」
「【原発】震度6でフクイチが崩壊する日 ~液状化~」
「【原発】東電による汚染と、東電の「汚染」 ~隠蔽体質~」
「【原発】太平洋に拡散する放射性物質 ~シミュレーション~」
「【原発】放射能の海で「おもてなし」 ~2020年東京五輪~」
「【原発】【食】魚への影響 ~過去・現在・未来~」
「【原発】銀行はボロ儲け ~汚染水に国費投入~」
「【原発】【食】関東の食材からセシウム ~安部首相的「安全」の実態~」
「【原発】最悪の事態を防いだ2つの幸運 ~失われた沃野と海~」
「【原発】汚染水を浄化できるか ~福島第一原発はどうなっているのか~」
「【原発】今、そこにある汚染水危機(3) ~次の震度6~」
「【原発】今、そこにある汚染水危機(2) ~汚染水は海で薄められるか~」
「【原発】今、そこにある汚染水危機(1) ~封じ込めは可能か~」
「【原発】安倍政権、「収束宣言」を撤回 ~汚染水~」
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「【原発】国の汚染水対策3つ ~「汚染水は海に流せ」?~」
「【原発】「東京五輪」を脅かすフクシマ ~ダダ漏れ汚染水地獄~」
「【原発】なぜ汚染水は漏れたか ~誤算・ケチケチ体質~」
「【原発】政権の最優先課題 ~汚染水と廃炉作業~」
「【原発】責任不明確な国の汚染水処理体制 ~再稼働よりも汚染水対策を~」
「【原発】「汚染水」の本当の深刻さ ~東電のコストカットが一因~」
「【政治】安倍“異次元”政権の思想と行動 ~「馬脚をあらわす」兆候~」
「【原発】安部政権の演出と狙い ~高濃度汚染水の海洋流出~」
「【原発】福島第一原発で汚染水が海洋流出 ~漁民の被害は止まない~」
「【原発】福島第一原発周辺の海水汚染続く ~魚介累から放射性セシウム~」
「【原発】【食】東日本太平洋沖で獲れた魚介類8体からセシウム検出」