よしなごと徒然草: まつしたヒロのブログ 

自転車XアウトドアX健康法Xなど綴る雑談メモ by 松下博宣

セレンディピティとシンクロニシティ

2005年04月30日 | 日本教・スピリチュアリティ
果たして運は能力なのか、能力が及ぶ範囲の外にあるまったくの別物なのか?

運は能力の一部門であるという考え方がある。そのひとつの発現としてセレンディピティ(serendipity)という言葉は「偶然幸運に出会う能力」を意味する。

シンクロニシティ(synchronicity)も共時、共起、偶然に積極的にかかわる自覚的能力を予兆するものである。

偶然幸運に出会う能力は、能動的に環境にはたらきかける操作の範疇ではなく、環境から自分への働きかけ、メッセージ、予感を感じ取る受動的な領域に属する。とすると、セレンディピティはシンクロニシティを用意周到に活用する自覚的readinessとでもいうような意識の力を含意する。

こんなことを考えるには、「幸運の流れをつかむ哲学~パワー・オブ・フロー~」が面白い。ただし、チクセントミハイが定義するフローとは異なり、より広いものとなっている。あるいはチクセントミハイのフローを発展、進化させたものがこの本の主題であると言ってもよいだろう。

著者のベリッツによればフローとは、「自分や他者や世界との垣根を取り払い、宇宙と調和して生きているという実感を味わわせてくれるもの」で、訓練や習慣によってシンクロニシティの気づきは高まり、幸運を呼び寄せることができるという。まさに偶然幸運に出会う能力をいかに開発するのかというテーマを中心に書かれている。

このへんがアメリカ人の心理学者や認知心理学者のオモシロイ(人によってはちょっときわどいかもしれないが)ところで、プラグマティックなノウハウ開発や実践方法の紹介に余念がない。読み物として刺激的。


幕張新都心の風景

2005年04月28日 | よもやま話、雑談
月並みな表現をすれば、現代的なビジネスパークやショッピングセンター、アミューズメント・ファシリティーが集まるモダンな街か。

アスファルト。鉱物質。銀色。人工的。東京湾。海の香り。潮風。のっぺり。すっきり。いろいろな言葉が浮かんでくる。アーティフィシャルではあるが、スーパーフィッシャルではけっしてない。けっこうアメリカの中西部や西海岸あたりの新興都市の街並みをムリしてコピーした部分もあったりするし、へんなところでヌケていることろもある。

"Techno Garden"と表示すべきをわざわざ"Tekuno Garden"と表記している道路標識は、ご愛嬌といったところか。この道路標識を見るたびに、思わず笑ってしまう。赤提灯、一杯飲み屋みたいな生活の隙間のようなちょっとした空間も欲しい。

尼崎の脱線事故

2005年04月26日 | 健康医療サービスイノベーション
昨日の尼崎の脱線事故には驚いた。クライアントの兵庫医大病院は事故現場から至近距離にあり一日中救命救急の医療に追われたという。テレビのなかで、救急車から被災者をストレッチャーに乗せる場面で、講演会でお見かけする師長さんが活躍しているのが見えた。身につまされる思いだ。がんばって。

26日午前0時に15時間もアメのようにねじ曲がった1両目の中で事故列車の中で救援を待ち続けた被災者が救出され、またもや兵庫医大病院に搬送された。病院にとってはさぞかし多忙の域を凌駕する一日だったことだろう。

そして、予期せぬまさかのときにこそ、兵庫医大病院のような救急救命機能を持つ医療機関が大活躍する。まさかの緊急事態で臨機応変な行動をとるためには日頃の平常時のマネジメントが大切になってくる。

信頼と自信

2005年04月25日 | ニューパラダイム人間学
信頼関係からビジネスは始まる。信頼の最初の一歩は約束を守ること。ひとつひとつの約束事をキチンと守る。約束した納期、品質、価格などを実現する。そうしたことの積み重ねが信頼へと結びつく。

ひとりひとりが職場で立てた目標は、会社との合意事項である以上に自分との約束だ。自分との約束ごとである目標に果敢にチャレンジして目標を達成することにより自分自身への信頼、つまり自信となってゆく。

自分自身と信頼関係を築けている人は健全な自信を持っているし、周囲と信頼関係を築くのが上手だ。こんな人といっぱい仕事をしたいものだ。

アイディアのスパーク

2005年04月22日 | 日本教・スピリチュアリティ
ビジネス関係のミーティングや打ち合わせは山のようにあるが、こと新しいビジネスの種や、こりゃオモシロイ!と感じるようなことは、フォーマルなビジネスミーティングからはあまり出てこない。

リラックスして昼飯を食べながら、世間話をしたり、近接した業界の話をしたり、共通の知人の話に花を咲かせているときに、ふとパッといいアイディアがconversationのすき間に飛び出てくるものだ。

ミーティング・マネジメントという領域がけっこうアメリカのビジネスシーンでは注目されているが、いいアイディアを得るためのミーティングのコツは実は、脱フォーマル・ミーティングだ。アジェンダや議題として、あんまり構造化しすぎるのもよくない。いろんな脈絡のなかで、もてるリソースをからめて面白い話に花を咲かせば、エンドルフィンが多量に分泌される。そして会話そのものがフローとなる。そんななかで、アイディアがスパークして思いがけないアウトプットが出てきたりする。そんな瞬間がたまらなく楽しいし、好きだ。


ときめき感覚

2005年04月20日 | よもやま話、雑談
視覚、聴覚、嗅覚、運動感覚、身体感覚。いろいろな感覚をめぐらせて、そしてかこまれて人は暮らしている。春がときめきに満ちているのは、これらの感覚領域が世界に向かって芽吹いて身のまわりのぐるりのものに開放的になれるからか。

ときめきという感覚はさりげなくもオープンでエロティックな感覚だ。その特殊な感覚のまわりには視覚、聴覚、嗅覚、運動感覚、身体感覚などいろいろな感覚がまじわり、むすびつく。

感覚の地平線に認識が立ち上がるとしたら、より豊穣な感覚世界こそがより可能性に満ちた認識を約束してくれることになるだろう。ときめきは秘儀参入への階梯かもしれない。

満開の山桜

2005年04月18日 | よもやま話、雑談
あまり知られてはいないが、印旛沼の周辺には素晴しい磁場を放つ場所がある。その場所は吉高の大桜。毎年4月の上旬に印旛沼のほとりの小高い丘の上に清楚な山桜を開花させる一本の古木がある。その古木と満開の山桜をめでるために近隣から多くの人々が集まる。

日総研にてセミナー

2005年04月16日 | 講演放浪記
今日は日総研にてセミナー。会場は東京タワーのすぐ直下。クリニカルラダーと人材開発インフラの整備方法などについて講演。

会場にはたくさんの方々に詰めかけていただく。なかには5年ぶりくらいでお会いする懐かしい方々も。笑いがたえないセミナーだった。

事務局の荒井正俊さんは国学院のご出身であり、昼休みホテルで寿司をつまみながらの神道にまつわる雑談が楽しかった。ちょうど調べかけていたことがらの文献を紹介してくれることになりラッキー。

自転車通勤

2005年04月15日 | 自転車/アウトドア
今日は天気がよかったので、久しぶりに自転車通勤。花見川沿いのサイクリングロードは春いっぱい。朝、桜並木の地道をしずしずと走るのも気持ちがいい。

牧歌的な川沿いの地道から幕張新都心の現代的なビル群へと風景が急に変わるのが、このルートの隠れ味だ。

縁は円より大事なり!

2005年04月14日 | ビジネス&社会起業
今日は朝から千葉市産業振興財団の方々とあるプロジェクト案について打ち合わせ。けっこう盛り上がったミーティングとなった。こういう前向きな座談は楽しい。

以前この財団からは、ありがたいことに千葉市ベンチャーカップで賞をいただいたことがある。それが縁で、会場でプレゼンテーションをお聞きいただいていたベンチャーキャピタルから出資を頂いている。千葉市産業振興財団は、ビジネスの孵化事業(インキュベータ)も手がけているが、投資家とベンチャーとの縁むすびのような事業にも情熱を注いでいる。

縁と言ったが、ビジネスでは、縁は本当に大事だ。いや、これ以上大切なものはないんじゃないのかと常々思っている。組織論のムツカシイ横文字、たとえばカプリング、アライアンス、シナジーなど、とどのつまりは御縁ということ。

因→「縁」→果→報と連鎖する因果律によってさまざまな事象、結果、成果がもたらされる。もっと細かに言うと、仏教の方では、生→相→体→力→作→因→縁→果→報と繋がる流れを、略して「因縁果報」という。いずれにせよ、「縁」がなければ、その後の「果」や「報」につながらない。だから御縁は本当に大事だ。

もちろん通常の因果律では説明がつかないようなシンクロニシティのはたらきも大切だが、因果律を素直に、謙虚に受け入れることによって、因果律が支配する三千世界にポコッと唐突に顕れるシンクロニシティの風にはっとして気づのだと思う。