よしなごと徒然草: まつしたヒロのブログ 

自転車XアウトドアX健康法Xなど綴る雑談メモ by 松下博宣

2013北海道自転車ツーリング⑨宗谷岬へ

2013年09月15日 | 自転車/アウトドア

留萌から一緒になり意気投合していっしょに飲んだり、走ったり、食べたりしたI君@札幌国際大学がステキなビデオを編集してくれた。

ぼくと、I君とW君のパーティーは数日違いで、札幌から宗谷岬までのほとんど同じルートを走ったのだ。

それにしても彼らの走りはスゴイ。30cmもない幅のタイヤを履いたロードバイク、クロスバイクにドデカいザックを背負ったサイクリング。

もしかしたら無謀とは自由であるためのコストなのかもしれない。

形式にとらわれない自由は、ロックの旋律によくあっていると思う。

ありがとう!

許可を得て、記念に張っておこう。また、北海道で会えたらいいね。

そして、自転車旅行というのはロックなものなんだ、と改めて認識する。

朝、石垣さんが、取れたばかりのウニを振舞ってくれた。

なにか、昨夜見たビデオと同じ展開(笑)

ウニの触手がニョロニョロと動く。

ナタでガバッとわると、新鮮なウニの身が!

これを指ですくってチャリダーさん、ライダーさんが、食べる、食べるわ。

うまい、うまい、うまい!

ムラサキウニと馬糞ウニ。すばらしいデザートだ。 

 ということで、今日は宗谷岬まで4人で走ることになった。日ごろ、ランニング、自転車で鍛えているとはいえ、相手は20代前半の若者。ところが、700cホイールの威力もあり、アップダウンがまったくないルートなので、片道30kmの往復はけっこうスイスイだった。

ここ数年間は確実に体力が増進していることを実感する。

やはり日ごろの鍛錬が必要だ。

 

サイクリストの聖地=宗谷岬。この裏には、最北端の岩というのがあって、そこに立つ。

これで名実ともに、最北端に立ったわけだ。

みんな、元気で、陽気でガッツがある若者だ。

わいわいと宗谷岬で騒ぐ。

岬から稚内まではとてもよく晴れ、しかも背中から風の応援をもらう。途中、留萌からいっしょに走ったI君、W君、そしてTさんとすれ違い、お互いの健闘をたたえあった。

「よい旅を!」

これにて2013年夏の北海道自転車ツーリングは無事終了!

今年もいろいろなオモシロイ出会い、邂逅の連続だった。

ああ、北海道!

これから自転車を分解して札幌に行き、ふたつの大学で講義だ。

走行距離62km

<完>

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2013北海道自転車ツーリング⑧雨のサロベツ原野を走りぬけ「漁師の店」へ

2013年09月15日 | 自転車/アウトドア

 

 昨日から行動を共にして昨夜いっしょに温泉に入り、飯を食べて、いろいろ語り合ってライダーハウスに泊まったK君といっしょに雨の中を走り出す。

数年前に子供二人と三人パーティを組んで走ったときはサロベツ原野は晴れていたのだが、まあ、天気ばかりはしょうがない。 子供が小さい頃は、サイクリングをはじめアウトドアのイロハをずいぶん教えた、というか、教えながらいっしょに遊んだものだが、そのムスコたちも今は大学生。

ヤツラは自分たちの道を行けばいい。

大学生の夏休みといえば、もう、親なんて関係なし。それでいいのだ。だから、この数年は単独サイクリングが本格的に復活しているのだ。

かんがえてみみれば、K君は、子供の年頃。なにか面白い。

朝早いので、クルマはほとんど通らない。 

どこまでも続く一本の道。

だだっ広いサロベツ原野が延々と続く。

この単純明快な風景のなかを、単純明快に走る。

ただそれだけ。

でも、それがたまらなくいいのだ。

 

国道を右にまがってしばらく行くと、「明日の城」。そして、サロベツ湿原センター。ラムサール条約に登録されたのを期に展示物、サービスの拡大に努めた施設だ。この湿原についていろいろ調べたいことがあったのだが、朝早すぎて、まだ開館されておらず。

ベンチに座って雨、風を凌ぐだけとなった。

ここからは、K君は来た道を戻り、日本海沿いにノシャップ岬を目指す。自分は、まだ走ったことの無い40号線で稚内に向かう。ノシャップ岬から至近の場所にある「漁師の店」というライダーハウスで落ち合うことになった。 

 ライダー、チャリダー業界では、いわずと知れた「漁師の店」。

去年、NHNの「小さな旅」で放映された。たまたま、その番組を見ておおいに感動したのが昨年のこと。そんなこともあり、次回稚内に来るときはここにお世話になろうと決めていたのだ。

<ライダーハウス漁師の店で宴会>

一泊二食つきで2000円というのは破格だといってよい。いつもの夕食は名物のウニ丼だが、このところ、シケで漁ができずに、残念ながら、晩御飯は三色丼。

チャリダーは、前日遭遇した東京から来た青学と法政のアスリートチャリダー、名古屋大学のK君、自分の4人で、楽しくビールを飲み、飯を食う。

飯のあとは、老若男女、チャリダーさん、ライダーさんのミックスで飲み会。お酒は、300万円もするハーレー・デビッドソンにまたがる、話好きな初老のライダーさん達が差し入れてくれた。

ありがたし。

こういうとき、チャリダーは、なんというか「貧乏」の記号をしょっているので、もっぱら、飲むだけで済むのが、いいといえばいいか。

このライダーハウスのオーナーの漁師石垣則行さんから、このライダーハウスの来歴など有難いお話を伺う。漁師を生業としながらも、この人には旅人をヘルプするホスピタリティがミッションとして深く根付いているのだ。

ポツリ、ポツリと語る石垣さんは、どことなく静謐で思索的な雰囲気を持つ。

その長年の思索、そしてホスピタリティ・スピリットが具現化したものが、このラーダーハウスなのだ。

みんなで、あのNHKの「小さな旅」のビデオを見る。なんでも収録してからビデオをNHK札幌が送ってくれたそうだ。そう説明してくれたのはアルバイト君。なんでも、自転車旅行の途中、金が底をついて、漁師の店で住み込みのアルバイトを3ヶ月やり、明日、晴れて出発し、次は沖縄を目指すという。

今もこういう若者いるんだね。なんとなく親近感を感じてしまう。

<NHK小さな旅~漁師の店編~>

 

なるほど、あのビデオだ。いいいなぁ、こういうの。。まさか、リアルな漁師の店で、このビデオを再度見ることになろうとは!

みんなでビデオをしんみりと観てから、旅の話、北海道の話、うまい店、道の状況・・・・ああでもない、こうでもないととめどもなく楽しい話が続く。

「漁師の店」は、ほんとうにいいところだ。雨風の中を走ってきた疲れが消えたのは言うまでもない。 

走行距離:78km

つづき

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2013北海道自転車ツーリング⑦オロロンラインを駆け抜けて天塩へ

2013年09月10日 | 自転車/アウトドア

(Tさんとともに:道の駅おびら鰊番屋の前の海岸

自転車で旅する人には、いろいろな物語がある。自転車や装備も、それぞれの物語を語るし、サイクリスト本人のいでたち、雰囲気にもそれぞれの来歴や物語がよく顕れるものだ。

昨夜、いっしょにお酒を飲んだTさんも、そんなサイクリストのひとりだ。

かれは現役の漁師だ。遠洋漁業の間、長期の休みをとって、なんでも、石巻から一人で自走してきて、北海道を1ヶ月半かけて縦横に走るという。

石巻では長年漁師をしていたというTさんは、見るからに頑健な体躯に、まっくろな顔。そして、底抜けに明るい陽性気質。

3.11津波で、船、網、生活の拠点、そして趣味の自転車まで奪われ、生活を立て直すまでに2年ほどかかったそうだ。つらいこと、悲しいこと、不安なこと、焦燥感、無力感、それらのすべてをうけとめ、でも、がんばって自分を立て直して、自転車に回帰したのだという。津波で波に流されてしまったマウンテンバイクを錆びた状態で見つけ出し、やっと走れる状態にしたそうだ。

その復旧したマウンテンバイクにどろよけや4つのサイドバックを取り付け、リアにはテント、寝袋、そして、薄黄金色に光るアルマイト鍋まで携行している。生活感が濃密に漂う自転車には、どこか侵しがたい迫力がある。

去年、知床半島をいっしょに歩いたY君も石巻の出身。そしてTさんもそうだ。

これもなにかの縁だろう。

津波とサイクリストの物語・・・。

 「自転車さ乗って、前を見るんだ」

 「自転車さ、乗ってると、明るくなるっぺ」

 「自転車に乗って走っていると、自分がまとまるっさ」

訛りを臆することもなく朴訥に語るTさんの言葉には、サイクリストの至言が散りばめられている。

長いこと自転車に乗っている自分ではあるが、現役の漁師かつサイクリストの方にお目にかかるのははじめてである。

そして、Tさんから多くのことを教えていただいた。

サイクリストは、もちろん、機械としての自転車をケアするが、実は、自転車に乗って旅をするという営為は、再帰的に人間をケアするのではなかろうか。そして、自転車に乗る人は、おのれの健康のみならず、自己効力感、一貫性感覚、フロー体験、自然や周囲との充実した関係性の紡ぎだしといった内面の充実を得るにいたる。

自転車に乗って走るという行為は、実は自分の内側、そして、まわりのさまざまなモノゴトとの関係性に対するケアなのである。

                         ***

道の駅おびら鰊番屋の前の海岸

さて、留萌から稚内に至る海沿いの道はたった一本。しかも、北海道は今も昔も、どちらかというと時計回りに走るサイクリストが多い。しかも単独で走るよりは、なんにんかでツルんで走ったほうが楽しいし、ドラフティンング(前を走る自転車に密着して空気抵抗を減らす技術)をすれば体力の消耗も1~2割程度を抑えることができる。

それやこれやで、当初ひとりで走っていた自分のまわりに自然にサイクリストの輪ができ、ときに2人から5人くらいの即席のパーティーをアドホックに組みながら和気藹々と走ることになったのだ。

学部時代のサイクリングクラブの走りをちょびっと思い出す。

当世の若者サイクリストにはぎょっとするスタイルで走っている人が多い。フレームが極端に立って泥除けなど一切ないロードバイクに20kg以上のザックを担ぎ、腰が痛い、腕が痛い、首が痛いといいながらも黙々とでもけっこう高速で走るのだ。ランドナー乗りの自分から見れば、やはり、荷物は身体に負担させるのではなく、あくまで自転車本体の重心の低い部位にパッキングすることを薦めたいのだが。。

(オロロンライン独特の風景)

しかし、ひとりの青年は100mを11.2秒で走る陸上部の選手(長野県出身の青学の学生、すごい!)で、たしかにペースは速い、速い。でも今回は太くて重いタイヤを履いたランドナーではなく、700cホイール、しかも、手元でギアシフトをできる自転車なので、若さに任せてゴリゴリ走るみんなにも、なんとかついてゆくことができたのは収穫といえば収穫か。

でも、けっこうキマした!

 (特大のカツ重)

腹が減ったので、羽幌の食堂で特大のカツ重を食べる。さすがに20代のサイクリスト諸氏は、ドカ食い。自分、ちょっと食べすぎ。

オロロンラインは緩いアップダウンを繰り返し、振り返れば、走ってきた道の遥か向こうの留萌あたりの稜線がずいぶんと遠くなっている。結局、この日は、Tさんと札幌の大学生3人が、遠別の道の駅の山側にあるキャンプ場でキャンプをすることに。

 

そのときの3人にもう一人のサイクリストが加わって、すき焼きキャンプをしたそうだ。いいなぁ。Tさんの鍋が神々しく鎮座している。写真は札幌から走ってきたI君のfacebookから許可を得て借用、汗)

テントを持参していない名古屋大学のK君と自分は、3人といったん別れて、2人パーティーでひとつ北の大きな町、手塩の鏡沼海浜公園のラーダーハウスを目指して走ることとなる。

小一時間走って、鏡沼海浜公園に着いた頃は、日も暮れかけていた。温泉にはいりながら、K君といろんな話になる。K君の進路のこと、勉強のこと、彼女のこと・・・・など、いろんな話。

温泉施設でビールを飲んで、軽めの飯を食らい、ひとり200円のラーダーハウスにそそくさと入ってひたすら寝る。

ここは、簡易なプレハブ小屋。でも電気は来ている。でも布団はもちろんないので、寝袋で寝る。ちなみに、台風のときにここに泊まった、とあるライダーさんは、この小屋の中にテントを張って泊まったそうだ。

ちなみに、東京から来たデカいリュックを背負ってロードレーサーに乗るアントラディショナルなスタイルの二人は一足先に、手塩に着いていた。

彼らは一人250円払ってテントを張った。我々は一人、200円払ってこのライダーハウスに泊まった。ちょっときになる50円の差ではある。まあ、どうでもいいことだが。。

走行距離:115km

つづき

 

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2013北海道自転車ツーリング⑥石狩平野から留萌へ

2013年09月07日 | 自転車/アウトドア

 

今日は120kmくらい走って留萌の「みつばちハウス留萌」を目指す。

前半の旅はすべてテント泊ですませたが、後半は、ライダーハウスが宿泊場所の中心となる。

宿泊費用がタダ~2000円のレンジに余裕でおさまり格安なこともさることながら、全国から集まるチャリダー仲間と交流を図るにはうってつけの場所がラーダーハウスなのだ。 

(遅咲きのひまわり)

留萌から稚内にいたるルートには要所要所にラーダーハウスが点在している。

しめしめ。

北海道にはチャリダーやライダーに独特なサブカルチャーがある。モーターの有無の違いはあるものの、単車で風に身を晒し大地を移動する。そんな旅の文脈の只中で、ルート、食べ物、安くてうまい食堂、天候、地理、遭遇した動物・・・いろんな情報を仕入れて、旅の幅や奥行きを拡大することができるのだ。

風はほとんど向かい風。サンフラワー北竜で休んでから233号線を左に折れて、美葉牛峠を登る。わずか100mの峠なので軽く登るが、ダウンヒルのワインディングはけっこう楽しめた。

下り道が平坦になったところで、一休みしていると、農家のおじいちゃんが、「疲れてるだろ。これ、食べろっ」と言って、ゆでたトウモロコシをプレゼントしてくれた。

「本当にありがとうございます。一生懸命走ります!」と礼を言う。

ありがたや!

今も昔も、北海道を自転車で旅をしていると、こんなことがよくあるのだ。

おじいちゃんを通して、天の恵みがもたらされたのか?

ほどなく走ると留萌市内へ。

この日の目的地=みつばちハウス留萌はスゴイところだ。みつばちハウス留萌は、ライダー・チャリダー・トホダーのためのボランティア宿泊施設だ。井原水産という水産業を営む企業の支援のもと、運営ボランティの方々、駅前商店街の皆様のご協力、そしてボランティア基金によって運営されている。詳細情報はこちら

なんと、完全ボランティア制で運営されていて、かつ宿泊料は無料。 

 

みつばちハウス留萌の正門。長年の風雪で看板は剥げ落ち、読むことができない。

でも、この感じがなんとも言えなくいい。

(みつばちハウス留萌の裏側) 

このプアーな表の表情とかなり異なり、内側にはディープなコンテンツの世界がひろがっている。

そのコンテンツとは落書きと独特の雰囲気が複合したものだ。

落書きだらけの壁。ライダー、チャリダーのいろいろな想いが、ここぞとばかりに溢れている。

もちろん、こぎれいな旅館やホテルとは異なり、ライダー、チャリダーは二階の大広間に雑魚寝。でも敷き布団、かけ布団に毛布、談話室、自転車専用保管場所、洗濯機、洗面所まで揃っているのだ。

 

落書きは面白い。なかでも、この落書きが気に入った。

平田内のキャンプ場はあこぎに大金1000円も徴収したが、ここはタダ!今のご時勢、こんな有難いところはない。

自転車で北海道を旅してきた経験豊富そうなアシスタントのオニイチャンが安くて旨い寿司屋など地元情報についてなにかとアドバイスをしてくれる。

世界各国いろんなところへ旅してきたが、つくづくも、ラーダーハウスは日本独特の宿泊施設だと思う。

・二輪車・自転車の自力旅を行う者を優先的に格安または無料で泊めてくれる。

・市町村営、民間、ボランティア経営など、経営形態には多様性がある。

・旅人=善人というある種性善説を前提に運営されている。

・たしかに、物質的なアメニティレベルは低いが、旅人や運営者が織り成す人間模様が高いサービスレベルを実現している。

二階の雑魚寝部屋。この空気がたまらないほどいい。

                                 ***

豊かな旅とはなんだろう?

豊かな旅とは、大金をつかって星がずらりと並ぶ高価なホテルに泊まり、高価な美食をして、大金を払って文明の利器=動力に乗って移動することではないはずだ。

土地土地の文化に触れ合い、地元の人、旅人と交流し、汗をかいて、風を感じ、自分の力で移動することが豊かな旅の起点じゃないのか?

結論、自転車が一番!とは言わないが、自転車ツーリングはかなりいい線を行っていると思う。そして、そのような自力による旅をサポートしてくれるライダーハウスは、日本独特の自力旅のインフラストラクチャ的存在なのだ。

 

札幌から走ってきた二人組みのチャリダーと、石巻から自走してきた漁師のサイクリスト氏と意気投合。

銭湯の風呂を浴びて、さっぱりしたから、蛇の目寿司で寿司を堪能。

「蛇の目寿司では、寿司の握りが505円」という情報は、みつばちハウスのボランティアさんに教えていただいた。

なんと、新鮮なネタが乗っ握り寿司一人前が505円(消費税込み)!

関東地方では、ありえない値段。

今日初めて会ったにも拘わらず、すぐ打ち解けて飲み会になるというのも、北海道を走る自転車族の文化だと思う。

自転車という乗り物は、それに乗る人間同士の距離を縮めてくれる。

走行距離:120km

 つづき

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2013北海道自転車ツーリング⑤後半戦突入、さらに北へ!

2013年09月07日 | 自転車/アウトドア

<大好きなサロベツ原野で>

<後半戦の自転車>

小樽からいったん東京近郊の自宅に帰り、研究会に出たり論文を書いたり、清里の山荘のリノベーションをやったりと、いろいろコトを済ませてから、再度北海道にやってきた。

自宅とは冒険的生活のベースキャンプである。

ここに帰還して、衣食住を整え、知的生活、職業生活、家庭生活を送る。またベースキャンプは定常的なトレーニングの場でもある。そのエネルギーが、次のエクスペディション、冒険、旅のエネルギーを滋養、涵養するのだ。

札幌市内にある大学2つで講演を行うという大義名分(?)のもとで、堂々と(?)北海道に乗り込むことができるのは幸せだ。あらためて、呼んでくださった大学関係者の方々に感謝。

とまれハードな自転車ツーリングは健康だからできること。それに、札幌の大学で客員教授として講義をさせていただくというご縁をいただいて、はじめて大手を振ってというか大足を回して北海道を自在に自転車で走ることができるのだ。

感謝、感謝!

というわけで、いよいよ、宗谷岬を目指す後半の旅に突入だ。

今回の自転車は、700X32Cのホイールを装着したツーリング自転車。2002年あたりに北海道のツーリングシーンをめいっぱい意識して作ってみたオーダーメード自転車だ。一昔ならばスポルティーフとよばれた車種だが、実は高速巡航可能で、かつリアにパニアバックを取り付けキャンピングもできるようなスマートなツーリング自転車という一風変わったデザイン・コンセプトで作ったものなのだ。

(TOEIの文字が目に入ると、なぜか脚にも力がはいる?)

 さて、本州でも北海道でも地道は山間部で急速に消滅し、きれいな舗装道路が山間僻地にまで延びるている昨今の道路事情。だからタイヤの幅は32mmもあればなんとかなる。

2002年に原サイクルの原さんとああでもない、こうでもないと議論に議論を重ね、マファックロードレーサーのセンタープルブレーキ(古いね)、TAのチェンリング(48X36X28)←旧タイプのクランクシール、電装などを持ち込んで組み上げた一品。ちなみに、このサイトはとても参考になり、大いに勉強させてもらっている。

フレームは東叡社製のクロモリ(パイプはカイセイ)だ。フロントキャリアとリアキャリアも、東叡社にお願いして高い精度で、ぴったりフレームに合うように一品製作をお願いしたしだい。

(ランドナーとは異なり、ブレーキワイヤーはハンドルバーに収納。チンカンベルがレトロ)

直進安定性高を増すために、ホイールベースを長めにとり、フレームは寝かせてその結果生じるシートチューブの後方のスペースにインフレータを格納。このあたりのアイディアはアルプスのパスハンターに長年乗ってみて納得のうえ採用したもの。

ダイヤモンドの空間にはボトル2個装着することができる。トップチューブは20mm前上がり。このため足つき性能があがり、シートポストが長くつきでるため、ちょいスポーティな感じも出てくる。

(お洒落のつもりでフォーククラウンの髭は長く伸ばし、銀メッキ)

この自転車は、やたらクラシックな部品に凝ってビンテージな時代性を求めるのではなく、あくまで、自転車に乗って旅をするという使用価値(value-in-use)そして、北海道を中心とした環境での文脈価値(value-in-context)を重視した設計・デザイン思想を練ってみた。

(ジュラエースのロングゲージ版のリア用変速機)

ぐだくだ書き始めるととまらないので、このあたりで、薀蓄はやめよう。

                      ***

この自転車を飛行機輪行して千歳まで飛び、快速エアポートで札幌まで移動。札幌駅北口のスペースでさっと組み立て、北大まで走る。

北海道大学のお洒落なカフェでH先生(北海道医療大学のサイクリング部の顧問)とお会いして、ひさしぶりに、global healthなどのテーマで議論、議論、議論。

一時の会話を楽しんでから、5時過ぎから走りはじめる。30分も走れば郊外。だんだんと伸びやかな石狩平野の風景が身の回りに展開し始める。

やっぱ、北海道いいね。

一泊目は石狩太美のあんぷらぐというコテージに泊まる。夕方からの走行なので、走った距離は20kmたらず。石狩太美についたころは夜になってしまった。

夜、宿のおやじさんとビールを飲みながら地元の話などたっぷり聞く。

明日からのサイクリングが実に楽しみだ。 

走行距離:30km

つづき

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2013北海道自転車ツーリング④モソホブは、稲穂峠、余市そして小樽へ

2013年08月21日 | 自転車/アウトドア

 <雷電トンネル>

なぜ、自転車に乗るのか?

さて、自転車に乗り始めてもう35年にもたつのだが、今だによくわからないのだ。

ああ、情けない。

①健康増進のため、②安く旅をするため、③自動車やバイクでは速すぎる、④非日常を極めるため、⑤地球環境に対する負荷をなるべく小さくするため・・・。

もはや自転車に乗ること自体が目的化されているので、why?という疑問を投げかけたとたんに勝手な正当化が始まるのだ。

だから、もうこんな無意味な問いややめようと思う。

でも、ついつい人にたずねられたり、苦しい時などは、ついつい、この無意味な問いにハマってしまうのだ。

ま、しょうがないか。

と思いつつも、ちょっとこのあたりのこと考えてみる。

ようは前述したように、「自転車に乗ること自体が目的化」しているということがポイントじゃないのか?

認知心理学のタームをちょこっと借りて言えば、これは、自転車がフロー体験をもたらしてくれるからだ。そして、自転車ツーリングという行為は、sense of coherence (首尾一貫感覚)と達成感を、乗る者に体感させてくれる。

今日は、この地点まで、この峠を越えて、何キロ走って辿りつくという、その日の行為はなるほど、絵に書いたように明確な目的達成的行為(purposive action)だ。

ところが、じゃ、おまえさん、もっと長いスパンではなんのためにチャリで走ってんの?と尋ねられれば、前述したとおり、限りなく、目的を探さなければならない。つまり、目的探索的行為(purposeful action)だ。

自転車に乗って旅をするという事態には、短期的な目的達成(purposive)と長期的な目的探索(purposeful)が、同居しているのだ。

 

<デジタルデバイスと火器類>

さて、昔と今の自転車放浪環境でもっとも異なるのは、上の④非日常を極める、ではなかろうか。なぜ?ガラゲー、スマホ、PCを自転車のバッグの中に携行すれば、どこでも、いつでも、ありとあらゆる情報や知識にアクセスできるからだ。

こうなると、日常も非日常もへったくりもない。こと情報環境に関しては、日常⇔非日常の安直な二項対立は不可能だ。

北海道とはいえ、電波が届く地域では、グーグルマップ、温泉、キャンプ場、安宿、セイコマの位置、旅関係のアプリ・・・・・あらゆる情報にアクセスできるのだ。(その意味で、やはり電波がとどかない知床半島の中央部から先端にかけてはスゴイ所なのだ!)

非日常とはいえ、仕事のメールは容赦なく来るし、それらに対する返事もしなければならない。ということで、病院や企業との共同プロジェクト、講演依頼、大学や海外からの問い合わせ、論文ドラフトをこなしながらシコシコ走るという事態になっているのである。

こりゃ、ちょっとツライな・・・、なんて愚痴ったことがある。

とある知人は、こんなことで愚痴ったり、逡巡するのは「旧世代、オールドジェネレーション」の証拠だと喝破した。

なるほど、それもそうだ!

なので、いちいち逡巡するのはやめて、いつでも、どこでも、仕事とアウトドアが入れ子構造のようになっている「日常」を目いっぱい楽しむのがいいと思うようにしている。

キャンピング道具一式とデジタルデバイスを積んだ自転車は、ノマドの棲家。

これをモソホブと命名する。

モソホブとは、すなわち、MOSOHOB (Mobile Small Office Home Office On Bicycle)である(笑)

                 ***

 <小樽で食べたオムライス>

さて、岩内の道の駅で、休憩していたら、おもむろに、「こんちわ!」と元気のいい声をかけられた。

そのライダー氏は毎年、1人で北海道をめぐっているそうだ。昔なら、ひとしきり道中の情報交換をしたら、「いい旅を!」とでも言って分かれるところだが、今は、「ところでfacebookやってますか?」と尋ねるのが、旅慣れた人のひとつの挨拶。

で、その通りにたずねれば、パッと繋がる。

おお、すげー。

そのライダー氏の足跡を、ダダダーーと共有。

稲穂峠を越えて余市に着く。暑い、暑い。

そのライダー青年から教えてもらった安くてうまい海鮮料理を食べることができるかきざき商店の前には長蛇の行列で諦める。

ああ、残念。

途中、そのライダー青年に国道で呼び止められた。なんと彼は、積丹半島を一周してきたのだ。

ああ、バイクは速い、自転車は遅い・・・。そして、シコシコ小樽まで走ったのだった。

走行距離:130km

(前半終わり)

広範へつづく

 

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2013北海道自転車ツーリング②松前から平田内へ

2013年08月21日 | 自転車/アウトドア

<松前城>

テント泊は落ち着く。

5:00に起きて、テントをそそくさと撤収。件の軽バンのキャンパー氏に昨夜のお礼を言ってから松前市内をポタリング。

ところで、今回もリアに75リットルの大型パニアバッグを装備。

これが、なかなかのスグレモノなので毎年使っている。以前は、昔風のホロの4サイドバッグをつけていたが、4サイドでもせいぜい収納できるのは全部で50リットルくらい。

それに比べれば、リアだけで75リットル収容できるオーストリッチ製の特大パニアの格納性能は高い。内側には雨よけのシートもあり、防水性能にも優れている。

後方のポケットの使い勝手が以外にいい。北海道ではゴミは、基本、自分で持ち帰って自分で処理する。そのゴミを一時的にプラスチックバッグにくるんでしまって置いたり、飲みかけのドリンクなどを格納しておくなど、思いのほか多様な用途に使えるのだ。

でも、リアが重くなり、フロントが軽くなるのはしょうがない。でもリアにテント、シュラフ、火器、食料、衣類のすべてをコンパクトに収納できるということは、リアルな用途で非常に優る。

だから、リア重は、リア充なのだ(笑)

 

<松前神社>

約540年前アイヌのコシャマイン一族が反日蜂起をして自治・独立を保とうとした矢先、武田信広がこれを力ずくで平定したそうだ。

その武勲によって豊臣秀吉から下付された桐の彫刻、太刀などが保管されているという。松前神社は蝦夷地支配の暗黙的なシンボルの影がつきまとっているような印象を覚える。

昨年15年ぶりに新調したゴアテックスの雨具をパニアバッグの上に括りつける。

サドルは13年間乗り続けているブルプロの大銅鋲。

この角度から見上げるランドナーもいい。

前線の影響で、曇っては、ちょっと晴れ、そして急にザーッと雨が降るという落ち着かない天気のなか、ゴアの雨具は、精神衛生にもよい。

 曇りがちな天気だが、それもまたよし。江差までの海岸線に沿って松前国道(追分ソーランライン)は北へと向かう。北海道とはいえ、どこか東北地方の気配がそこかしこに漂う。オホーツクや天塩あたりの日本海側とは、また異なった趣に満ちている。

とまれ、車の通行が極端に少なく、じつに快適な走りである。

<開陽丸>

幕末の歴史をテクノロジーの視点で俯瞰することに、数年まえから興味を温めている。アラブ・イスラームの遺産を継承した『17世紀科学革命』が西洋に勃興して、ヨーロッパの科学技術がその他の世界の科学技術を圧倒するようになった。

戦艦は、圧倒的な技術の象徴で、白人(ヨーロッパ民族)の優秀性を示すとともに、非白人から見れば羨望の的。

だから、欧州勢力に大金を払って、徳川幕府や明治新政府は西洋式の軍艦と操艦術の移植、体得に余念がなかった。

慶応4年(1868年)旧幕府軍は松前城を奪取した後、江差へ進軍した。それに合わせて、開陽丸は箱館を出港して江差沖へ向かった。江差沖に到着すると、松前兵はすでにもぬけの殻で撤退していた。榎本武揚はまんまと江差を無血占領することとなる。

ところが、天候が急変し、開陽丸は、土地特有の風浪(地元ではタバ風というそうな)に流されて座礁、沈没してしまった。万事休す。兵站の軽視、作戦行動と作戦行動の合間の停泊オペレーション・マネジメントの欠如は、後の戦艦三笠の沈没に繋がっているような気がしてならない。。

もっと周到に天候を予測し、リスクマネジメントを徹底していたら、もう少しマシな「蝦夷共和国」が成立していたのかも知れない?

はらも減ったので、ニシン丼を食べる。美味なり。

 <姥神大神宮>

神社でいただいたいわれ書によると、「江差に住んでいた老夫婦が食べるものがなく困っていると、神のお告げがあった。これに従って舟楫で海をかき回すと、白波が盛り上がってニシンの群来を得た。老翁を祀ったのが鴎島(神威尻)の恵比須堂で、老婆を祀ったのが姥神大神宮であるとする」そうな。

老夫婦がアイヌだったという説も根強い。真相はわからないが、多分、アイヌの説話、伝承が神社信仰と集合したのではないか?いずれにせよ、ニシン漁や檜などの交易で富が集中した江差の為政者は、統治のひとつの精神的象徴として、このカミ様を持ちだしたという側面も否定できないだろう。

この神社の際立った特徴は、おまつりするカミサマが、上記の説話にのみ由来し、出雲、大和系など本州古来のカミでもなく、実在の人物でもない点だ。無節操といってしまえばそれまでだが、よく言ってもアニミズム的融通無碍か。

そしてその姥神様をお祭りする姥神大神宮渡御祭は過疎の影響で衰微しているとはいえ、今尚、隆盛を維持している。

 

平田内のキャンプ場。

なんとキャンプ料金1000円もとられた!ふざけるな。

走行距離:100km

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2013北海道自転車ツーリング①函館から松前へ~ああ、津軽海峡夏景色~

2013年08月20日 | 自転車/アウトドア

                 (今年の装備)

待ってました北海道!

毎年、夏の年中行事になった北海道自転車キャンピングツーリング。12年連続だ。

いろいろ積り積もる雑事はあるものだが、こうして、世俗的な雑事と神聖な自転車ツーリングを北海道で両立させて、健康な体で走れることは、やはり、有り難いことなのだっ!

今年は、客員をやっている札幌の大学で授業が終わってから晴れて自転車で函館スタートのコースとなった。

「晴れて」と書いてしまったが、実は天候は雨。

とほほ。

函館はあいにくの雨、雨、雨。去年も土砂降りの中、札幌から奈井江温泉までずぶぬれになって走ったので、まあ、いいか。去年の大雨に比べれば、状況はいいほうだ。

ということで、函館湾を西方へ228号線をひた走る。冷たい雨の中を走ると、直前までの3泊がとほうもない贅沢の極致のように感じられる。なにせ、今日からは1日の予算は1500円と決めている。

泊りは野宿。基本、屋根やベッドのあるところは泊らない。テントを張って地べたに寝ることをルール化したのだ。

知内川のところで228号線はいったん内陸に向かう。10km弱走ると、しょぼい道の駅がある。そこでしばし休憩。雨の日の休憩は休まらない。なんというか、気が萎えるのだ。ついつい弱気になってしまい、とまれる宿の情報を探している自分が情けない。

とほほ。

でも、車で旅をしているオジサンから「アンタ、自転車でスゴイですね」なんていわれると、また元気にもなってくる。

で、福島峠という160mの峠というか丘にアタック開始。雨の日のダラダラ登りは、始末が悪い。いくらゴアテックスのアウターを着ていても、体は蒸れるし、眼鏡は濡れて視界は狭くなる。

そしてなにより疲れるのだ。

ぶつぶつ文句を言いながらも(気持ちの中で)、福島峠をやっつけると、けっこう爽快なダウンヒルだ。松前国道は一気に海まで駆け落ちて、福島漁港へと。風をうけてドカンと降るので、濡れていた着衣もある程度は乾くのがうれしい。

そこで、「横綱の里ふくしま」というこじんまりとした道の駅でしばしfacebookなどやりながら休憩。facebookで実況中継みたいなことをやっていると、同好の士氏からいろいろコメントなんかが来て、これまたモチベーションの維持にはなるかと。サイクリストの間でSNSがはやるのも分かる気がするね。

そこから10kmほど海岸線を走って白神岬をゲット。北海道最南端である。去年は、非常に苦労をして札幌から知床岬の先端まで、自転車、シーカヤック、徒歩で、全行程人力で移動した。これはこれで、長年温めていた構想で大きな達成感があった。知床岬ほど、アドベンチャラスな岬ではないにせよ、北海道最南端の白神岬を自転車でゲットした意味はある。

                           (白神岬)

さて、体が冷えてきたので、松前温泉休養センターにしけこんで、温泉にありつく。いやー、一日雨の中を走った後の温泉は、まさに天国、heaven。

かけそばとチャーハンで650円。ああ、うまい。幸せだ。

あわよくば、この施設の空き地にテントを張らせてもらい、雨露をしのぎながらテン泊することをスタッフのおばさんとおじさんにお願いしたのだが、クマ、イノシシなどの動物が頻繁に出没し、去年も無断でテン泊したライダーさんがほうほうのていで逃げてきたそうな。

かわりに、松前の海沿いに北前船松前という道の駅があり、そこで無銭テント泊できるよと教えてもらった。はてな?携行しているツーリング・マップルは2003年版なので10年前のものだ。古すぎて、この道の駅がまだ載っていなかったのだ。

はやり、地元の人と積極的に交わって、地元の情報をこまめに拾うのがいい。

その道の駅へたどりつくと、軽のバンを海に面した駐車場に止め、遠く竜飛岬の方を眺めながらちびりちびりと酒を飲んでいる初老のカー・キャンパーが。

実に絵になる風景だ。

津軽海峡を眺める初老の旅人・・・・。

にび色とも鉛色ともつかない津軽海峡、そしてその向こうの黒く染まりつつある竜飛の土地の凹凸の少ない稜線を見ながら、この人、何を思う?

推して知るべしか。

ということで、話しかけたら、アンタも一緒に飲むか?といことになり、意気投合してすんなり、二人で飲み会が始まる。

彼は、なんでも若い頃に、上司と大げんかをして、ぶんなぐり、その後、独立して印刷会社を始めたそうだ。経営を拡大するために小さな印刷会社を買収したのだが、約束の金を払えなくなり、訴えられ進退きわまったそうな。財産を守るため、奥さんとも離婚して苦労の連続だったそうな・・・。

なるほど、こういう過去の物語が紡がれる風景としては津軽海峡はうってつけだ。べつにこちらから訊いたわけではないのだが、この初老の起業家は、語らずには居られなかったのだろう。

おれだって、いっぱしの起業家よ。そういう物語にはつきあうぜ。

道々流木を集めて、東京の家に持ち帰ってはニスで染め上げて置物にしているそうな。その作品アルバムは力作揃い。軽のミニバンに所せましと寝袋、火器、食料などを積み込み、なんと折りたたみ式の小経自転車まで積んでいる。

体力に自信がないので、町から町は軽自動車で走るのだが、町に入ってからは折りたたみ式の小経自転車をささっと組みあげてサイクリングをしているという。

御年、65才のクリエーティブな人だ。

な、なるほど、こういう旅のメソドロジーもいいな。オレもあと何年かしたら、マジメにこういうやり方を考えてみようか。なんて不純なことも頭をよぎる。

                      (道の駅、北前船松前)

ということで、2時間、お手製の酢の豪華ハムを肴に焼酎で二人の飲み会。

ご馳走様でした!

旅は道連れ、世は情。

ずいぶん酔ってきたので、綺麗な道の駅の屋根がある所に、テントを張らせてもらって、無事無銭テント泊。

走行距離:95km

つづき 

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札幌→女満別、自転車キャンピングツーリング

2012年07月21日 | 自転車/アウトドア

(オンネトーの原生林の中のキャンプサイト)

札幌市立大学大学院で講義を終えてから、札幌から女満別まで自転車キャンピングで巡ってきた。走行距離は全行程570kmで、各日の出発、到着地、走行距離は以下のようになった。

DAY1 札幌駅→岩見沢→美唄→奈井江温泉 80km (雨天、ずぶぬれ)
DAY2 奈井江温泉→赤平→富良野太陽の里 105km (晴天)
DAY3 富良野太陽の里→狩勝峠→上士幌町航空公園 140km (晴天)
DAY4 上士幌町→足寄→オンネトー 110km(晴天)
DAY5 オンネトー→足寄峠→阿寒横断道路→弟子屈→美幌峠→女満別 135km(晴天)

正味5日の短期集中ツーリングなのだが、実際は1年がかりの企画。1年以上かけて体重を12キロ減らして、より自転車の走りに適した肉体に改造してから、北海道自転車ツーリングに臨んだのだ。

会社を売却してから数年経ち、生活に緊張感が薄くなったためか、年のせいなのかは判然としないが、どうもカラダがナマってきた。これではいかん!ということで1年がかりで、減量X瞑想X自転車による健康増進プログラムを自分で試してみることにしたのだ。

(オンネトーへつづく激坂)

さすがに、莫大なカロリーを消費する自転車ツーリングをやりながらの半日断食はムリではないかと思っていた。しかし、やってみれば朝飯前の1本目には30~40km走ることができる。幸いハンガーノックなどになることもなく、特に問題なし。

(細かな行動記録やよもやま話の方はfacebookのほうで) 

体重を10kg超減らすと、自転車にもその効果が如実に表れるものだ。狩勝峠、美幌峠ともにアプローチからピークまで、ブレイクなしでピーク・アウト。最終日は足寄峠、阿寒横断道路、美幌峠と本格的な山岳ルートだったがバテることなくこなすことができた。

それらに加え、峠の登り道をトルクをかけてペダルを回しながらも「休む」という技術を駆使できるようになった。また、疲労しても5分くらい休息すればすぐに体力が回復するようになった。いわゆるスタミナが強化された感じだ。
 
 
(屈斜路湖の和琴半島)
 
キャンプ場のテント生活では5時には起床して洗顔、テント撤収して、6時くらいから走り始める。すると午前の1本目で35km、午前の2本目で35km、合計70km。午後50km走って、一日合計で標高差500m~1000m、120km走ることができる。
 
20代の体力的にピークの頃のだいたい70パーセントくらいか?サイクリングは、大きな筋肉群から瞬発力を発生させるというような運動ではなく、持久力勝負の典型的な有酸素運動なので、あながちこの見立ては間違っていないと思うのだが、さて。
 
まあ、Active ageingという視点にたてば、満足できるパフォーマンスなんだと思っている。
 
さて最終日は、女満別飛行場にほど近いびほろ後楽園に泊る。ここ、温泉(源泉かけ流し、自噴でポンプアップなし、しかも2種類の温泉)に入り放題で朝食付きで3400円という高コスパの宿。
 
宿のおかみさんに頼んで、自転車をデポして、一端帰り、あれこれ仕事などをシノいで8月末に舞い戻り、次の走りとアウトドアに繋げる予定。
 
自転車操業人生はつづくのである。
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Giant MR4-Rで、しまなみ海道2回目

2012年03月22日 | 自転車/アウトドア

仕事のあいまを巧みに?ぬって、しまなみ海道を走ってきた。

 

昨年12月に走ったコースとは逆の、尾道→今治コース。

自転車は、新調したGiant MR4-Rというコンパクトな輪行ができる快走用の24インチ。

前回、ここを走った時に、コンパクトな輪行ができる快走車が欲しくなり、状況が整ったので慎重に選定し求めた一台。

わが家にとって15台目の自転車となる汗)

 

新尾道駅で降りて組み立てる。

所用時間は5分くらい。

ランドナーに比べ速い!特に走りだしの加速がよく、高速クルージングの感覚もいい。

長年乗り沿ってきたランドナーやキャンピングのじわっとした深い味わいとは異質なシャープで軽快な世界だ。

このバイク、輪行がコンパクトにでき、かつオンロードの快走ができるという異質な要求の新しい結合(シュンペンター)を狙った自転車だ。そういう意味で、MOT(Management of Technology)的に言ってもイノベーティブな自転車なのだ。詳細は、また折につけ時間があれば書いてみたい。(参考ブログ

仕事がてら地方にやってくるとき、コンパクトに輪行して、現地でサッと組み立て、デイパック一つ背負ってのんびり走る、でも快走にも対応という自分スタイルにあっている。

実は、この車種は、伝説の自転車ビルダーといわれる荒井正さんがGiantに在職していたころ、創意工夫をめぐらし企画、制作した日本発のモデル。

その後、荒井正さんは、現在、片倉シルクを進化させるべく、その名も『絹自転車製作所』を立ち上げ、斬新な自転車を手作り一品製作している。自転車系刷り合わせ系ものづくりの一つの典型のような方だと思う。

稀有な御縁をいただき、1974年製の片倉シルクキャンピングを保有する自分としては、荒井さん、そして、シルクのスピリットの一端に触れるという意味では、「同類の系譜」に乗るということなのだ。(けっしてランドナー教からの改宗、コンバージョンじゃない)

 

向島まで小さなフェリーに乗って移動。

一人100円。

あとで、フェリーのオジサンが、「その自転車、あんたの?だったら、もう10円」と言われて10円を追加徴収された。とほほ。まあ、いいか。

 

向島の裏道を走ってみる。

津々浦々に現れる情景はそれぞれに一葉の絵のよう。

瀬戸内のまったりした風景。


 

前回、訪れることができなかった大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)を参拝。

日本総鎮守とも呼ばれる由緒、まさに別格の神社。

樹齢2600年以上といわれる御神木の周囲には神気が凛と張り詰める。



 

最後の大島の亀老山。

標高307mの頂上へのヒルクライム。

平均斜度は10%はあったか。

はあはあ、ぜいぜい。

でも、この絶景に救われる。

 

 

夕日の来島海峡大橋。

まさに「明日に架ける橋」(Simon & Garfunkel - Bridge over troubled Water←ちょっと古いね)

この夕日に向かって橋を渡れば明日になるのだ!

この情景に対峙した以上、どんな明日にだって立ち向かえるぜ!

そんな妙な感覚にとらわれる。

 

コンゴ川に沈む夕日もよかった。

でも、来島海峡大橋から望む夕日も、まさに絶景。

強烈なパワー。

3カ月間に2回も同じコースを走るのは初めて。

たぶん、異なった季節に、3回、4回・・・・走ることになりそうだ。

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