福島こども支援・八王子(ふくはち)のブログ

福島のこどもを支援したい、という思いで始まった「ふくはち」の活動です。親子キャンプなどの活動を行います。

「親子で八王子☆体感合宿」報告

2012-06-15 16:39:26 | 親子合宿
遅ればせながら4月1日~3日に行われた合宿の模様をスタッフで書き綴っていきます。

最終日 こども達が描いた絵を眺めています

「やまびこ… おたまじゃくし… 」
「こわかったけど やまのぼり たのしかった」
「みんながいるからがんばれました」

自然の中で子どもたち、のびのび過ごせたかな?少し振り返ってみたいと思います。


初日

大地沢青少年センターの駐車場でお出迎え。
大地沢は宿舎の建物までの道のり、木の架け橋の素敵な遊歩道になってます。



思い思いに歩いてくと子どもたちおたまじゃくし発見!ちょうどカエルの卵が孵化しはじめる時期でした。
お茶とクッキーで休憩した後、施設案内をしながら今度はジャブジャブ池で再度おたまじゃくしを眺めておりました。



最初の夜は、交流会。参加者とスタッフ双方で自己紹介をしました。
またここで、スタッフが用意していた
・草戸山ハイキング
・ヨガ
・マッサージ
・布ナプキン作り
など、どれに参加したいかを参加者に聞き、
翌日はハイキングチームとお留守番まったりチームとに分かれました。

2日目

朝から食事スタッフは、朝食+お昼のお弁当作りに奮闘。
カラフルな弁当にはから揚げ・ブロッコリー・プチトマト・おにぎりが入り、
水筒も準備。









朝食後、ハイキングチームは外に集合。
私の足では軽く1時間ぐらいのコース、と思っていましたが・・・



子どもたちの中には、つらくて泣く子も。
ごめんね~~おばちゃんが悪かった。
申し訳ないと思いつつも、周回コースなので戻るに戻れず、
結局頂上へ。

頂上では、泣いていた子もニコニコまずはお弁当。
いっぱい歩いたので、おなかがぺこぺこ、
おいしくいただきました。食事チームのみんな、ありがとう!

そして頂上でしばらく遊びました。
「もーいいかい?」「まーだだよ!」
子どもたちの大声が響きわたり、気持ちのいい時間を過ごしました。

さあ、帰り道。
みんな、とても辛抱強く歩きましたよ~~エライエライ。
大人もヘトヘト顔になっていましたが、
2時ごろ、ふもとに戻りました。
下りると、目の前にアスレチックがあり、そこでまたひと遊び。




  ~~~~~~~~~

お留守番まったりチームは名前の通り、ハイキングに行かずお留守番しながらまったりしましたよ。

年令の小さい子どもたちは施設近くの池で遊びました。
池の中を覗いたり、水遊びの道具で遊んだり、池のまわりをグルグル歩いたり。
気づいたら池のなかに座ってしまっていた子もいました。





子どもが他のスタッフと遊べてちょっと子どもの手が離れた二人のお母さんは
ぽかぽかのお日様のもとで良い香りのアロマオイルを使ってマッサージ。
「あー、気持ちいい」
初めは遠慮していた他のお母さんたちも次第にみな仲間に加わりました。

身体がリラックスして気持ちもリラックスしていろんな気持ちを教えてくれました。
「福島では散歩していても『石拾っちゃだめ』「塀触っちゃだめ』って言わなきゃならないのに、
ここは言わなくてもいい」
「うちの子は今日、生まれて初めて外の地面にペタンと座らせることができた」
「外に出ることがこんなに気持ちいいなんて、忘れてた」
「こんなにゆったりした時間をもったのはいつだったかも忘れちゃった。この1年間緊張して生活してきた」

本音の語り、日々どんな思いかと涙なしに聞くことはできませんでしたが、
遠い所、出て来てくれてよかったな、この数日だけでも存分にこの土地を楽しんで行ってくださいね、
と心の中で思っていました。

  ~~~~~~~~~~


3時のオヤツは「とうふ白玉」を子どもたちが作りました。
白とヨモギ入りのみどりで、かわいいお団子がたくさん出来上がりました。
きなこをかけて、子どもたちはモリモリ食べました。



そして大人は嬉しいコーヒータイム。
八王子市めじろ台の「イタミコーヒー」さんが来てくれて、
コーヒーを淹れてくれて、おいしいコーヒーで一休み。

ちびっ子達には、洋子さんが紙芝居をやってくれました。
みんな真剣に見入ってましたよ。



そして夕飯準備。
夕飯はパエリア作り、室内の調理場でやるか、野外炊飯場で炭で炊くか話し合った末、
生活舎のおっちゃんからパエリア作りを伝授された料理大好き田中くんが
野外炊飯場で作ると言うので、室内と野外と両方でやることに。

野外チーム、
ますは炭を焚きました。
そばで焼肉をしていたチームが火を分けてくれて、スムーズに火付け。
(ありがとうございました♪)

パエリア専用鍋を良く熱し、
油をひいてまずはにんにく、次に洗ったお米をよーく炒めます。
そして野菜や魚介類を上に並べていき
(魚介類は生活舎のおっちゃんの差し入れでした。豪華~)
入れ忘れてしまったスパイスを水に溶かして流しいれ、
蓋をして蒸し焼き。



お米の芯が残るとイヤな私と田中君とで言い合いしながら水加減をし(笑)
完成!

食堂に戻り、トマト野菜スープとパエリアで夕飯にしました。
炭火のパエリア、好評でした♪♪



夜は林洋子さんのひとりがたりをホールで聞きました。
「薩摩琵琶」という珍しい楽器を弾きながら、「ざしきぼっこ」という
お話を聞かせてくれました。
「薩摩琵琶」は、もう作る職人さんが少なくなっていて、
弾き手の数も減っているそうです。

薄暗い室内で、良く通る琵琶の音色と洋子さんの声・・・
お話の情景に引き込まれていきました。


最終日

午前中はのんびり外遊び。
天気はいいのに、「昼ごろから荒れる」というので、
お迎えのバスが早めに到着したので
スタッフは荷物の積み込みをはじめました。

お昼ご飯のときにはとっても怪しい雲行き。雨が降り始めました。
食事の準備をしている間、子どもたちは絵を描いてくれました。


お別れ食事会では、「チームこすもす」がオカリナの演奏をしてくれて、
みんなで曲に合わせてうたいました。

その間にも雨は強くなり、
バスまでは大地沢青少年センターの職員さんが車を出してくれました。

バスの中で夕飯に食べられるように差し入れのパンや、
八王子の農家さんが差し入れしてくれた野菜をみなさんにお土産に持ってもらい、
雨のお見送り。

バスは、嵐とともに東北へ向かいました。
無事バスが福島に着いたと連絡があり、スタッフ一同胸をなでおろしました。

川俣のみなさん、郡山から参加してくれたみなさん、
どうもありがとうございました。
みなさんからいただいた感想や、子どもたちが描いてくれた絵は宝物です。

みんな大切な子ども。また元気で会いましょう!