「『勝山記』から読み取る戦国時代の富士山」
“鮮明によみがえる戦国時代の富士山麓の歴史”
町内勝山の冨士御室浅間神社に伝わる『勝山記』は歴史をつづった年代記で、特に戦国時代の約100年間の富士北麓地方の出来事が詳しく記録されており、500年前の歴史を鮮明に伝える貴重な史料です。昭和50年(1975)3月17日に山梨県の有形文化財に指定されました。
『勝山記』が存在することにより、富士河口湖町周辺の富士北麓地域の歴史は、日本全体の中でも特別な場所といってもいいくらい、戦国時代の状況を知りうる事ができます。また、富士山信仰に関する記述もみられ、この時代に一般の人々が富士山に多く訪れていた様子や信仰関連施設が建立された状況が詳細に記録されています。
度重なる災害(大雨・雪代・地震など)の様子も鮮明に記録されており、当時の悲惨な様子もうかがい知ることができ、平成26年2月の大雪に匹敵する積雪が 500年前に富士山麓であったことが読み取れます。500年前の気象状況を手に取るように知ることが出来るのは全国的に見ても希少な事例とのことです。
この様な記録を後世に伝え残していく事の意義を改めて実感し、この素晴らしい地域の財産を身近に学ぶ機会に恵まれたことを有難く思いました。
次回は、10月19日(水)
「冨士御室浅間神社文書」を取り上げ、戦国領主の富士信仰について考えます。
(N.T)
“鮮明によみがえる戦国時代の富士山麓の歴史”
町内勝山の冨士御室浅間神社に伝わる『勝山記』は歴史をつづった年代記で、特に戦国時代の約100年間の富士北麓地方の出来事が詳しく記録されており、500年前の歴史を鮮明に伝える貴重な史料です。昭和50年(1975)3月17日に山梨県の有形文化財に指定されました。
『勝山記』が存在することにより、富士河口湖町周辺の富士北麓地域の歴史は、日本全体の中でも特別な場所といってもいいくらい、戦国時代の状況を知りうる事ができます。また、富士山信仰に関する記述もみられ、この時代に一般の人々が富士山に多く訪れていた様子や信仰関連施設が建立された状況が詳細に記録されています。
度重なる災害(大雨・雪代・地震など)の様子も鮮明に記録されており、当時の悲惨な様子もうかがい知ることができ、平成26年2月の大雪に匹敵する積雪が 500年前に富士山麓であったことが読み取れます。500年前の気象状況を手に取るように知ることが出来るのは全国的に見ても希少な事例とのことです。
この様な記録を後世に伝え残していく事の意義を改めて実感し、この素晴らしい地域の財産を身近に学ぶ機会に恵まれたことを有難く思いました。
次回は、10月19日(水)
「冨士御室浅間神社文書」を取り上げ、戦国領主の富士信仰について考えます。
(N.T)