近江商人のライフログ、あるいは遺言状の下書き
近江商人 Lifelog
オンラインでの出会い
オンラインでの出会いについて考えてみる。
数年前までの感覚で普通に考えれば、オンラインで知り合った相手と実際に会って話したりプロフィールを明かしてオフラインでの関係に発展したり、そこからビジネスや友情や恋愛感情が生まれたりといったことはとても稀有なことであった。世間一般の考え方からすれば未だにそのようなことは特別(もしくは異常?)な体験であり、このところのSNSの普及によって助長されているこういった「出会い」を経験した人がそれを世の中一般のものごととして捉えがちであることには異を唱えさせていただく。たとえば自身の親御さんにその「出会い」について説明してもフツウにうなずくことはしないでしょう。
私が初めてオンラインで人と知り合いオフラインの関係(実際それは友情の醸成にまで至った)を築く体験をしたのは今から4年ほど前、当時相当の時間をかけて目指していた資格試験の自主学習にあたって、「思いを同じくする同友がほしい」と感じて検索エンジンでその資格名と私の住んでいた地域名を投入して一番上に出てきたホームページ(当時SEOという言葉も無かったがw)の中で登録を募集していたメーリングリスト上で企画された勉強会でのことだった。当時の私はインターネットのインフラ周辺の仕事をしていたが、そのような環境にあっても、同好同学の・メーリングリストで会話を交わし済の・同地域に住む・という今なら客観的に見てかなりの信頼度を感じられる相手にさえ、ガクガクブルブルと恐怖しながらその門を叩いたことを覚えている。 ネット環境の普及著しい最近の世間においても、一般の人々の7割程度がそのような心理状況にあると捉えておくことが肝要だ。
しかしもちろん、そのような社会状況がいつまでも続くわけではない。このところのインターネットの普及(特に常時接続の普及によるネットの本来ベネフィットの浸透)は人対人の出会いという社会学上の至極基本的な側面にも大きな影響を与えている。実情としてソーシャルネットワーキングの存在を語る以前に、iモード/ケータイメールの爆発的な普及や出会い系サイトの林立に伴って暴発した援助交際文化に代表される「オンラインでの出会い暗黒面」がすでに社会現象から日常風景とまでなっている。これはVHSビデオの普及過程におけるアダルトビデオの存在と同様、情報メディアの普及において必定とされる「メディアの暗黒面」という通過儀礼のようなものでもある。ネットコミュニケーションというメディアはその通過儀礼を経た上で、今現在ソーシャルネットワーキングやそれを後押し(or相乗)するブログのムーブメントによって「一般化」に向けた第一歩を歩みだしたところなのだ。
人は、過去や現在の時間や血縁地縁を共にした近しい人々とのつながりにはよりストック的な知覚や感情を以って接する傾向が強く、反対に新たな出会いや平常コミュニティを同じくしない人々からの情報・感情から自身の価値観に直接的な影響を受ける傾向がある。また日本においては特に、高度成長を経てバブル崩壊後の価値多様化・個人主義化の流れの中で、より一層、フロー的に感覚・情報共有可能なコミュニティの存在や、「さみしがりや」感覚を癒してくれるある種刹那に始まる人間関係が求められる時代背景もある。そのような、まさにグラノベター博士が学術的に証明した「弱い絆の強さ」という社会理論は、彼の提唱から30年の時を経た現在のソーシャルネットワーキングという名のコミュニケーションツールによって実践されていると言えるのだ。
今朝、私はオンラインで知り合い一緒に仕事をしたいと感じて熱烈にアプローチしていた相手にそっぽを向かれてしまった(リベンジ中だがw)。今日、私はオンラインで知り合った友人十数名と会い、また新たな刺激とやわらかな時間の共有を得てきた。 今、私は半年前からSNSでリンクし、まだ会ったことはないもののある種兄妹のように接してきたコの失恋の痛みに強く共鳴し、彼女をどうすれば今今このとき元気付けてあげられるだろうか、ということに沈思黙考している。 今日一日、ともすればこの1カ月の私の知覚・感情の80%以上が、「オンラインでの出会い」によって築かれた「弱い絆の強さ」の下で動いていたりする。
これはおそらく異常な体験ではない。これから時間はかかるかもしれないし、今のインターネット社会環境における有り様とは全くことなる姿になるかもしれないが、これからのインターネットベネフィットの普及過程の中で、オンラインでの出会いは世間一般に当たり前の物事となり、かつその弱い絆ゆえにリアルでの出会い以上に私たち一人一人の人生に影響を与えるものになるだろうと予測する。
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私が初めてオンラインで人と知り合いオフラインの関係(実際それは友情の醸成にまで至った)を築く体験をしたのは今から4年ほど前、当時相当の時間をかけて目指していた資格試験の自主学習にあたって、「思いを同じくする同友がほしい」と感じて検索エンジンでその資格名と私の住んでいた地域名を投入して一番上に出てきたホームページ(当時SEOという言葉も無かったがw)の中で登録を募集していたメーリングリスト上で企画された勉強会でのことだった。当時の私はインターネットのインフラ周辺の仕事をしていたが、そのような環境にあっても、同好同学の・メーリングリストで会話を交わし済の・同地域に住む・という今なら客観的に見てかなりの信頼度を感じられる相手にさえ、ガクガクブルブルと恐怖しながらその門を叩いたことを覚えている。 ネット環境の普及著しい最近の世間においても、一般の人々の7割程度がそのような心理状況にあると捉えておくことが肝要だ。
しかしもちろん、そのような社会状況がいつまでも続くわけではない。このところのインターネットの普及(特に常時接続の普及によるネットの本来ベネフィットの浸透)は人対人の出会いという社会学上の至極基本的な側面にも大きな影響を与えている。実情としてソーシャルネットワーキングの存在を語る以前に、iモード/ケータイメールの爆発的な普及や出会い系サイトの林立に伴って暴発した援助交際文化に代表される「オンラインでの出会い暗黒面」がすでに社会現象から日常風景とまでなっている。これはVHSビデオの普及過程におけるアダルトビデオの存在と同様、情報メディアの普及において必定とされる「メディアの暗黒面」という通過儀礼のようなものでもある。ネットコミュニケーションというメディアはその通過儀礼を経た上で、今現在ソーシャルネットワーキングやそれを後押し(or相乗)するブログのムーブメントによって「一般化」に向けた第一歩を歩みだしたところなのだ。
人は、過去や現在の時間や血縁地縁を共にした近しい人々とのつながりにはよりストック的な知覚や感情を以って接する傾向が強く、反対に新たな出会いや平常コミュニティを同じくしない人々からの情報・感情から自身の価値観に直接的な影響を受ける傾向がある。また日本においては特に、高度成長を経てバブル崩壊後の価値多様化・個人主義化の流れの中で、より一層、フロー的に感覚・情報共有可能なコミュニティの存在や、「さみしがりや」感覚を癒してくれるある種刹那に始まる人間関係が求められる時代背景もある。そのような、まさにグラノベター博士が学術的に証明した「弱い絆の強さ」という社会理論は、彼の提唱から30年の時を経た現在のソーシャルネットワーキングという名のコミュニケーションツールによって実践されていると言えるのだ。
今朝、私はオンラインで知り合い一緒に仕事をしたいと感じて熱烈にアプローチしていた相手にそっぽを向かれてしまった(リベンジ中だがw)。今日、私はオンラインで知り合った友人十数名と会い、また新たな刺激とやわらかな時間の共有を得てきた。 今、私は半年前からSNSでリンクし、まだ会ったことはないもののある種兄妹のように接してきたコの失恋の痛みに強く共鳴し、彼女をどうすれば今今このとき元気付けてあげられるだろうか、ということに沈思黙考している。 今日一日、ともすればこの1カ月の私の知覚・感情の80%以上が、「オンラインでの出会い」によって築かれた「弱い絆の強さ」の下で動いていたりする。
これはおそらく異常な体験ではない。これから時間はかかるかもしれないし、今のインターネット社会環境における有り様とは全くことなる姿になるかもしれないが、これからのインターネットベネフィットの普及過程の中で、オンラインでの出会いは世間一般に当たり前の物事となり、かつその弱い絆ゆえにリアルでの出会い以上に私たち一人一人の人生に影響を与えるものになるだろうと予測する。
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勉強になります。ありがとう。
ケオ
※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。
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