ながくて風土

外気が乾燥してカサカサになるこの季節。忙しくて自分のことなかなか構えませんができる範囲でオシャレ楽しみたいですね…!

名古屋生活クラブ、りんごの生産者さん、三上さんと今(こん)さんのこと。

2016-10-16 | 名古屋生活クラブ

名古屋生活クラブの生産者さんのことは、今までもこちらで記事にさせていただいていますが、ずっと機会があればぜひご紹介させてもらいたいなあと、時をあたためていたのが、青森県のりんご農家さん「三上さん」と「今さん」です。

今年の秋も、すばらしいりんごを届けてくださっています!

おふたりの他にも、同じく青森の神(じん)さん、北海道の山川さん、長野県さんさんファームの宮下さんなど、何軒かの農家さんが美味しいりんごを生産してくださっています。

週によって扱いが違うのですが、先日さんさんファームさんの「つがる」や三上さんの「トキ」を注文させてもらったんですが、「トキ」は生食で美味しくいただき、「つがる」は半分の量を水煮にして、タルトやヨーグルト添えなどにして楽しませていただきました!冒頭の写真は水煮にしてストックしてあるものです。

りんごの他も、名古屋生活クラブの果物は本当に本当にすご~~く美味しくて、こんな美味しくて安全性の高い果物ってなかなか手に入らないんじゃないかな!?って思います。

果物は農薬なしでは栽培できないと言っていいものもあり、生活がかかっている生産者さんが効きの良い強い(毒性も高い)農薬を使用しないという選択がいかに大きな決断ということは、わたしなどには想像できないくらいのものがありますが、名古屋生活クラブに出荷されている生産者さんは、本当に食べる人のことや自然環境のことを想ってくれている方がたくさんいらっしゃるな~と思います。

それはわたしは10年くらいこちらの食材でお世話になってきていて実体験からそう思っています。

この10年で食をめぐる事件や事故、トラブルがたくさんありました。原発事故も起こり、日本の農地が汚染される事態もありましたし、そんな中から生クが生産者さんや会員のことを真っ先に考えてくれたなということがたくさんありました。

さて、毎年農閑期(と言っても1年中なにかと忙しい生産者さんだと思います)を見計らい、生産者さんの作付け会議が名古屋で行われ、せっかく全国から生産者さんが集まられている機会だからと、流通である名古屋生活クラブさんが、生産者さんと会員さんの交流の場を設けてくださって、「大交流会」を開催してくださっています。

日中は、生産者さんたちの生産の現場のお話を大きなホールで聞かせていただくこともあり、言葉数少なく、普段土に触れて素朴で飾り気のない生産者さんもいらっしゃれば、マイクを持つと普段からトークがお仕事なのかなと思わせるようなお話上手な生産者さんもみえたり、本当にお人柄を感じるようなお話をしていただきます。

夕方になると希望者にはたったのワンコイン、500円の参加費で、生活クラブさんや生産者さんのご厚意により、美味しいご馳走がいただけます・・・!

会場いっぱいに生活クラブさんや生産者さんの美味しい美味しいご馳走がたくさんならべられているのですが、それを食べながら生産者さんとたくさんのお話をすることができます。毎年、超美味しいお料理でお腹いっぱいです。

遠い場所にいても、一度でもお会いできると、以降注文後に食材が届くとすぐに、不思議なもので生産者さんの顔がパっと思い浮かんでありがとうって思える・・・そんな感じがするのです。

三上さんと今さんも何度かこの場にお越しになられていて、りんごやお米、豆類などが届くたびに顔が思い浮かびます。

食材の配達があるたびに毎週いろいろと読み物として「たねまき新聞」というものを発行してくださっているのですが、今週は三上さんと今さんの寄稿された文章も掲載されていたんです。

なんだか商売を超えた生産者さん(三上さんや今さん)と、流通さん(名古屋生活クラブさん)の人間関係や、生産者さんとしての心意気などなど、いろいろとじーんとして、今までの三上さんや今さんの言われていたことやされてきたことが重なり合いなんとも言えない気持ちになり、こちらでお二人の文章を掲載させていただけたらいいなあと思いました。

先日筒井さんがFBでも触れられていましたが今さんの文章からは「ここまで言うか!」というくらいの本音トークがビシバシです。・・・これくらい嘘のないまっすぐな方なんですよねぇ!

・・・って、前置きがすんごく長くなっちゃいましたが、今日は、お二人のメッセージをご紹介させていただきますね。

突然の原稿データのお願に快く応じてくださって名古屋生活クラブの筒井さん、森田さんに感謝します!

では以下、お二人の文章です。

青森県 りんご農家 三上勝さん

名古屋生活クラブさんとのおつきあいは友達を介して 米の出荷が最初でした。(18 年位前かな?) うちはりんご園 12.5ha、水田 40 aのりんご専業農家 と言ってもいいくらいなのに始まりは米だったんです。りんごを出荷する様になったのは 6、7 年後になってか らです。

そのころ一般的なりんごの防除は 17 ~ 18 回 の薬剤散布で 11 回まで減らしました。 伊澤さんが弘前に来られた方のはそういうときでした。 伊澤さんと話をしてりんごのお付き合いをすることと なるのです。 でも生活クラブさんとお付き合いするのは簡単なこと ではありませんでした。

付き合い 2 年目に、摘果剤を使わないでもらえないか と言われ、「う~ん!」と悩んだすえに、とりあえず使 わないでやるか?その結果、近所では摘果が終わって いるのに、うちはまだまだ終わらない状況で、母親に 愚痴をこぼされる状態でした。

3 年目には、殺菌剤(マンゼブ)の使用をやめて、黒点病が出たこともありました。 りんごの付き合いをし、3 年目に、あることを思いは じめました。 農薬の回数を減らすことがいいことなんだと思ってい たのが、違うかもしれないということです。 回数を減らしても毒性や残留の強いものを使っては意 味がないと思ったんです。

りんごをはじめて 4 年目の冬に、一度、生活クラブに 行かなければと思い名古屋に行きました。 そして南伊勢に向かう車の中で伊澤さんと当時の担当 者に言ったのが「青森に袋掛けに来るなら農薬もっと 減らしてやってみてもいいよ」です。

自分でも何言っちゃったの?と、たぶん青森ま では来ないよな~、と思ったのを覚えています。 3 月末にチケット取るから、袋掛けは何日が いいの?と電話があったときは「本当に来る の?!」と驚きでした。

一番小さいりんご園(20 アール)を生活クラ ブ専用にしてやれるだけやってみようと決めま した。 6 月末袋掛けに来てくれました。たしか社員 13 名だったと思います。なれない作業を頑張って くれました。13,000 枚掛け終えました。 (袋掛けをすると、りんごにとって一番の害虫モモシン クイガの殺虫剤 3 回散布しなくてすむのです。)

11 月の収穫時、葉は虫がついて大変な作業だったけど りんごは予想よりも良かったのです。 2 年目以降どうしようと思っていたところに、私と会 員さんとの交流会を開くので来てくださいとの連絡が あり、その年の 12 月だったかに名古屋に行きました。 交流会でりんごを食べた会員さんから、「良かった」と か「これからも作ってください」等の言葉を聞くと「やっ て良かったな!」「もう 1 年頑張ろう!」と思ったんで す。

そして、もう一年が続いて、今年で 9 年目になりました。 人との出会いがあって今の私のりんごがあると思って います。 まずは脱サラして地元に帰ってきた友だちと知り合え たこと。その友だちを通じて伊澤さんと知り合い生活 クラブとお付き合いが始まったこと。

私の場合、最初から大幅に薬剤を減らした袋掛けりん ごを作ろうと思ったのではなく、こうしてほしいと言っ たことに一つ一つ応えて今があるのです。 名古屋に行くたびに会員さんからの言葉にやる気と元 気をいただいて、9 年続けられているんです。 自分の作ったものがどういう人に食べてもらい、どう 思ったかを聞けるのは、とてもうれしいことです。

三上勝

三上さんのりんご袋掛け作業の風景はこちらです。

 

青森県 りんご農家 今みちよさん

名古屋生活クラブさんとの出会い H 28.9.26

最初の出会いは、2008 年今から 8 年前に、社長さ ん、丑山さん、木下さんと永田さんの4名がお見えに なった時と記憶しています。

年中忙しい我が家ですが、 その時もとても忙しく、こんな忙しいときに見学かと いう思いが私の中にありました。そもそも、名古屋生 活クラブも、生協だと思っていましたので、生協は私 の中では、あまり信用のおける会社ではいのです。おまけに、運転手の人が、道を間違え、遅れてきたものですから、私は、かなり不愉快な顔で対応したと、後で社長さんからお聞きしました。

しかし、せっかくお 見えになったのですから、りんごのこと、自分の信念や想いを田んぼにまで連れていって、説明したように 思います。田んぼでは、社長さんが、いもち耐病性の 品種があるとか、自分たちも作っている話をしました。 それを聞いて益々しゃくにさわったのを思い出します。

それは、こういう方がいるからです。「私は、家庭菜園 をしているから、農家さんの苦労は良くわかります。」 と自負する方。私は、生活が安定し、趣味で作ってい る方と、百姓を生業とし、命をかけて作っている私と 同じ訳がないと思っています。そんな人が、百姓の本 当の苦労なんてわかる訳がない、何知ったかぶりしてるんだと、その時も思いました。だから、私は、不機嫌でした。

皆さん一生懸命聞いて下さったのですが、「売る物は、ありません。」とお断りしました。一つだけ好印象だったのは、名刺です。山羊の写真がのっていま した。山羊はこの前までうちでも飼っていましたし、百姓にとっては身近な動物です。なぜ、山羊の写真があるのか不思議でした。理由は、後でわかります。

次の年、瀧岡さんと数名の方が、お手伝いさせてくださいとお見えになりました。売る物が ないのになぜ来るんだろうと思いました。りん ごの袋がけは終わっていましたので、木の回り の草取りをお願いしました。若い方達が、一生 懸命働いてくれました。また、次の年も、袋がけさせて下さいと今度は、もっと多くの方が、お見えになり ました。これも私の経験から、援農は、ほとんどの場合足でまといで、働いていただいたことはあまりありません。ですから、人夫さんに、どうせ少ししかでき ないから、下の方を少しだけ残して、はしごを使う上の方は、全部袋をかけてくださいと頼みました。

そし たら、あっという間に袋がけが終わりました。丑山さ んが、「はしごがあれば、上の方までかけられます。」 と言いにきました。「え!この人達、はしご使えるんだ、 袋がけ出来るんだ。本当に手伝うつもりなんだ。」と、 わかりました。ありがたかったです。今まで申し訳ないと思いました。その時から、私の意識が変わりました。

袋をかけていただいたジョナゴールドは、秋、名古屋 生活クラブさんにお出ししました。それが、始めて送った物です。 お付き合いしていくうちに、この会社は、生産者のことを理解しようとしている会社だと思いました。

当時、窓口だった瀧岡さんには、私のくだらない農業論 をよく聞いてもらいました。冬に行われるつどいに呼んでいただき、真面目な会社だと思いました。

次の日、 三重の田んぼを見させていただきました。山羊がいま した。なぞが解けました。 今では、名古屋生活クラブさんは、今ファミリーファームには、なくてはならない良き理解者となりました。 これからもこのご縁を、大切にしていきたいと思いま す。

今ファミリーファーム

今さんのHPはこちらです。(今さんの文中の「社長さん」は、生クの代表の伊澤さんのことです)

・・・いかがですか?

なにかと世知辛い世の中ですが、こういう結びつきや人間関係、人生もあるのですね・・・。

おふたりとも2度お会いしましたが、実際にお会いしてもこの文章の通りのお人柄の方です。

こういう生産者さんたちから美味しい食材だけではなく、なにかインスピレーションのような言葉にできない見えないものももらっているような気がするんです。

こういう生産者さんとのつながって、わたしたちにつなげてくれる代表の伊澤さん。伊澤さんのこともいつも書きたいと思っているんだけど、もうありすぎて逆に全然まとまりません!爆笑🎉🎉ひさびさ飲みたいです🍺🍺

リンク貼らせていただいた三上さんの動画や今さんのHPもとても面白いのでよかったらじっくりご覧になられてみてくださいね!

今日は三上さんと今さんの貴重なメッセージでした!

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