ふるさとは誰にもある。そこには先人の足跡、伝承されたものがある。つくばには ガマの油売り口上がある。

つくば市認定地域民俗無形文化財がまの油売り口上及び筑波山地域ジオパーク構想に関連した出来事や歴史を紹介する記事です。

水戸天狗党 筑波勢・田中愿藏隊の戦いと末路、天狗塚の話

2017-04-17 | 茨城県南 歴史と風俗
 水戸天狗党筑波勢の戦いの経過と末期ついて、明治時代に作家・横瀬夜雨(よこせやう)が『雪明り』(書物展望社)で描写している。 横瀬夜雨は1878(明治11年)1月1日、茨城県真壁郡横根村(現・下妻市)に生まれた。本名・虎寿(とらじゅ)。別号に利根丸、宝湖。幼時、くる病に冒されて生涯苦しんだ。 『文庫』に民謡調の詩を発表し、1905年詩集『花守』を刊行して、浪漫的な色彩で人気を博し、1907年河井酔 . . . 本文を読む

水戸黄門こと水戸光圀の治世、文化事業では“名君”だったが領民にとってはどんな藩主様?

2017-04-16 | 茨城県南 歴史と風俗
水戸光圀    光圀は1661(寛文元)年8月、初代頼房のあとを継いで2代藩主となり、1690(元禄3)年10月、養子綱條(つなえだ)に職を譲って退くまでの約30年 藩主として勤め、その後も1700(元禄13)年12月に死去するまで太田の西山荘で「大日本史」の編纂にあたった。 光圀は「大日本史」を編纂をはじめに各種の文化事業にかかわり、日本の学問の発展に大きな貢献をした。また水戸城は石垣 . . . 本文を読む

水戸学の尊王攘夷思想と天狗党の乱及び勤皇志士の動向 (1)

2017-03-26 | 茨城県南 歴史と風俗
153年前の今頃、天狗党は京を目指して進軍中だった  天狗党の筑波山挙兵 今年は水戸藩の尊王攘夷派による天狗党の乱が起こってから153年である。筑波山は名山として知られ、挙兵を各地に印象づけるたには、棉好の場所である上、事前に出張所を置くことができたので計画は容易に進むと考えられたのであろう。           藤田小四郎の像 (筑波山神社)         藤田小四郎の書 (石岡市歴史資料館蔵 . . . 本文を読む

水戸学の尊王攘夷思想と天狗党の乱及び勤皇志士の動向 (2)

2017-03-26 | 茨城県南 歴史と風俗
水戸学の尊王攘夷思想と天狗党の乱及び勤皇志士の動向 (1) の続き江戸幕府の衰亡   江戸幕府は、3代将軍家光に至って、あらゆる機構が整い、武家政治は完成された形を示したが、5代将軍綱吉に至って、幕府の太平が謳歌される傍ら、綱吉の偏執的な性格や、生類憐愍令や、悪貨鋳造などからの影響もあって、太平の余弊たる享楽主義が天下を風靡した。 もっとも、そのために学問、文芸、演劇、美術、商 . . . 本文を読む

筑波挙兵の天狗党 名前の由来と気質

2017-03-24 | 茨城県南 歴史と風俗
天狗党の由来   桜田門外の変以来、文久年閻にわたって、いっそう活発になった水戸浪士らの尊擦運動は、元治元年(1864)3月27日、藤田小四郎らによる筑波山挙兵でその頂点に達した。この挙兵にはじまる数ヵ月にわたる常総地方ばかりでなく、下野にもおよぶ大争乱は、世に “天狗党の乱”と呼ばれ、いろいろの意味で、多くの人びとの注目を浴びてきた。 この争乱を“天狗党の乱& . . . 本文を読む

島崎藤村の「夜明け前」に描かれた水戸天狗党 (1)

2017-03-23 | 茨城県南 歴史と風俗
島崎藤村「夜明け前」に描かれた水戸天狗党  島崎藤村「夜明け前」は日本の近代文学を代表する小説である。米国ペリー来航の1853年前後から1886年までの幕末・明治維新の激動期を、中山道の宿場町であった信州木曾谷の馬籠宿(現在の岐阜県中津川市馬篭)を舞台に、主人公青山半蔵をめぐる人間群像を描き出した藤村晩年の大作である。  幕府倒壊という巨大な政治変革を引きおこした政治の前面に登場するのは支配階級で . . . 本文を読む

島崎藤村の「夜明け前」に描かれた水戸天狗党 (10)

2017-03-22 | 茨城県南 歴史と風俗
     島崎藤村の「夜明け前」に描かれた水戸天狗党 (9) の続き         (加州藩の対応) 降蔵の話によると、彼は水戸浪士中の幹部のものが3、4人の供を連れ、いずれも平服で加州の陣屋へ趣くところを目撃したという。加州からも平服で周旋に来て、浪士らが京都へ嘆願の趣はかなわせるようせいぜい尽力するとの風聞であった。それから加州方 . . . 本文を読む

島崎藤村の「夜明け前」に描かれた水戸天狗党 (9)

2017-03-22 | 茨城県南 歴史と風俗
島崎藤村の「夜明け前」に描かれた水戸天狗党 (8)の続き      第11章 3  元治2年の3月になった。恵那山の谷の雪が溶けはじめた季節を迎えて、山麓にある馬籠の宿場も活気づいた、伊勢参りは出発する。中津川商人はやって来る。宿々村村の人たちの無尽の相談、山林売払いの入札、万福寺中興開祖乗山和尚五十年忌、および桑山和尚十五年忌など、村方でもその季節を待っていないものはなかった。毎年の . . . 本文を読む

島崎藤村の「夜明け前」に描かれた水戸天狗党 (8)

2017-03-22 | 茨城県南 歴史と風俗
  島崎藤村の「夜明け前」に描かれた水戸天狗党 (7) 続き     ここですこしく平田門人の位置を知る必要がある。篤胤の学説に心を傾けたものは武士階級に少なく、その多くは庄屋、本陣、問屋、医者、もしくは百姓、町人であった。先師篤胤その人がすでに医者の出であり、師の師なる本居宣長もまた医者であった。半蔵らの旧師宮川寛斎が中津川の医者であったことも偶然ではない。   . . . 本文を読む

島崎藤村の「夜明け前」に描かれた水戸天狗党 (7)

2017-03-22 | 茨城県南 歴史と風俗
 馬籠宿の人々は水戸天狗党や幕府などの動きをどうとらえていたのか、「夜明け前」第1部に描かれた水戸天狗党についての記述を抜粋する。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 島崎藤村の「夜明け前」に描かれた水戸天狗党 (6) の続き    第11章 2  「あなた、佐吉が飯田までお供をすると言っています . . . 本文を読む

島崎藤村の「夜明け前」に描かれた水戸天狗党 (6)

2017-03-22 | 茨城県南 歴史と風俗
島崎藤村の「夜明け前」に描かれた水戸天狗党 (5)の続き   こんな話を伝え聞いた土地のものは、いずれもその水戸武士の態度に打たれた。あれほどの恐怖をまき散らして行ったあとにもかかわらず、浪士らに対して好意を寄せるものも決して少なくはなかったのだ。  景蔵、香蔵の二人は落合の宿まで行って、ある町角で一人の若者にあった。稲葉屋の子息勝重だ。長いこと半蔵に就(つ)いて内弟子として馬籠本陣の方にあった . . . 本文を読む

島崎藤村の「夜明け前」に描かれた水戸天狗党 (5)

2017-03-22 | 茨城県南 歴史と風俗
 島崎藤村「夜明け前」は日本の近代文学を代表する小説である。米国ペリー来航の1853年前後から1886年までの幕末・明治維新の激動期を、中山道の宿場町であった信州木曾谷の馬籠宿(現在の岐阜県中津川市馬篭)を舞台に、主人公青山半蔵をめぐる人間群像を描き出した藤村晩年の大作である。 幕府倒壊という巨大な政治変革を引きおこした政治の前面に登場するのは支配階級であるサムライが中心であったが、一般庶民の側か . . . 本文を読む

島崎藤村の「夜明け前」に描かれた水戸天狗党 (4) 

2017-03-22 | 茨城県南 歴史と風俗
  島崎藤村の「夜明け前」に描かれた水戸天狗党 (3) の続き     第10章 3  半蔵は馬籠本陣の方にいて、この水戸浪士を待ち受けた。彼が贄川(にえがわ)や福島の庄屋と共に急いで江戸を立って来たのは10月下旬で、ようやく浪士らの西上が伝えらるるころであった。時と場合により、街道の混乱から村民を護(まも)らねばならないとの彼の考えは、すでにそのころに起こって来た。 諸国の人の注意 . . . 本文を読む

島崎藤村の「夜明け前」に描かれた水戸天狗党 (3)

2017-03-22 | 茨城県南 歴史と風俗
 島崎藤村「夜明け前」は日本の近代文学を代表する小説である。米国ペリー来航の1853年前後から1886年までの幕末・明治維新の激動期を、中山道の宿場町であった信州木曾谷の馬籠宿(現在の岐阜県中津川市馬篭)を舞台に、主人公青山半蔵をめぐる人間群像を描き出した藤村晩年の大作である。 幕府倒壊という巨大な政治変革を引きおこした政治の前面に登場するのは支配階級であるサムライが中心であったが、一般庶民の側か . . . 本文を読む

島崎藤村の「夜明け前」に描かれた水戸天狗党 (2)

2017-03-22 | 茨城県南 歴史と風俗
   島崎藤村の「夜明け前」に描かれた水戸天狗党 (1) の続き   第10章 1   (和田峠における諏訪藩の防備) 和田峠の上には諏訪藩の斥候隊が集まった。藩士菅沼恩右衛門、同じく栗田市兵衛の2人は御取次御使番(おとりつぎおつかいばん)という格で伝令の任務を果たすため5人ずつの従者を引率して来ている。徒士目付3人、書役(かきやく)1人、歩兵斥候3人、おのおの1人 . . . 本文を読む