Takekida's log

千里の道も一歩から

美貌格差

2015-03-28 23:58:32 | Books
名古屋は桜の開花早かったものの今週やや寒めに推移したせいかまだ満開という感じではなく、場所によって非常に差が出ているように感じます。花見は来週末がベストもしくはやや遅めとなりそう。
美貌格差: 生まれつき不平等の経済学
クリエーター情報なし
東洋経済新報社


「人は見た目が9割」という本もありましたが美しいことが経済的にどれだけ得しているのか?というのを真面目に論じた本です。美形の定義というのは難しいのですが最も代表となるのはやはり顔です。人種や性別、年代などで趣向は変わってくるものと思います。ただ多くの場合は人間が美しいと感じるものは世界的、歴史的にも普遍であるということが多いということが示されてきています。過去の研究から美しさを5段階で評価すると
         女性  男性
素晴らしく美人  3%    2% 
平均より上    31%   27%
平均       51%   59%
平均より下    13%   11%
あまり良くない  2%    1%
という風になっていて平均より上の評価が平均より下の評価を上回ることが特徴。基本的にポジティブにとらえているということはわかります。
また女性に関しては平均が少なく極端な評価がつきやすいのが特徴。また年を取っていくとその傾向は顕著になることがわかってます。
女性は一生を通じて極端に(厳し目?)評価されるということです。
 じゃあ収入に影響するのかというと平均群に対して平均より上の人たちは収入としては3/4%(男/女)で高く
平均より下の場合は22/3%(男/女)少なくなるとのこと。収入はほかの要因も大きいので要因をある程度取り除いても
平均より上の場合:4/8%(男/女)で高く
平均より下の場合:13/4%(男/女)少なくなるとのこと
で女性のプレミアム度が高く、男性のペナルティが大きく見えてます。これに対しての説明は女性は美形だと逆に損する場合があるという点と
女性は働きに出る選択肢以外にも主婦というような例も多いので労働市場での母集団がある程度淘汰されたうえであるからという説明。
ということは女性の社会進出がさらに進めば男性側に近くなってくるのかもしれません。
 美貌は恋愛市場、結婚市場でも優位に働くの想像の通り。ただだから幸福というわけではないのでしょうが。
いずれも持って生まれたことながら経済的な市場価値を持つのは示されてます。あくまで平均での議論ですが。
 まあ美しいことで自信を持つというようなこともあるので鶏が先か卵が先かというのはありますが。
ただそれによらない要素も相当ありますし、特に仕事に関しては成果で評価されるべきで別の要素で差別するのは許されることではありません。
特に収入に関してはもっとも要因として大きいのは教育で美貌の格差などは数年で吹き飛んでしまいます。
ということでこの話ははっきり言ってしまうとグレーな領域ですが事実としてはあるわけで認識しておくのは損は無いと思いました。
 


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2 Comments

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美貌と笑顔 (まっつん)
2015-03-30 18:05:55
 確か、男性は身長が高いと年収が上がるというような研究もあったような気がします。

 美貌や身長などがプラスに働くのは納得できますが、塾講師として勤めて、子どもたちが近づいてくるのは、生まれ持った美貌よりも、笑顔や物腰の柔らかさであると学びました
Unknown (たけきだ)
2015-03-31 00:26:02
全くそうとおもいます。美人というのは逆に近寄りがたかったりというのは良くあることです。
親しみやすさのオーラというのは確かにありますね。
社会的にはそっちの方が重要な気がします。自分にたりないもののひとつです。

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