散歩日記X

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札幌芸術の森美術館「札幌国際芸術祭2017 リプレイのない展覧会」

2017年09月17日 14時51分12秒 | ART
■札幌芸術の森美術館「札幌国際芸術祭2017 クリスチャン・マークレー リプレイのない展覧会」。
「Recycling Circle」:今どき誰も使わないようなブラウン管モニター12台を円形に並べ、ブラウン管をリサイクルする映像を流している作品。モニターの緑画面(懐かしい)の光が美しい。
「Laptop Players(Duet)」:これはラップトップパソコンのリサイクル映像。普段仕事道具として使っているものだけに、何とも微妙な気持ちになる。
「Chewing Gum」:地面にへばりついたガムの写真を連続的に映す動画作品。円形(ガム)が大きくなったり小さくなったり、二つの円が合体しては分かれていくアニメーションのようになっている。

「Lids and Straus(One Minute)」:路上に落ちているストローとカップの上蓋を撮影した写真を、ストローが時計回りに回転して見えるように連続的に流す動画作品。これ、目が離せないくらい面白い。
「携帯電話 Cell Phones」:小さな携帯電話5台の画面に、携帯電話がリサイクルされる映像を流している作品。私は結局、自分の携帯電話というものを持ったことがないので、そんな理由であっても感情移入がしづらい。
「Cotton buds」:同傾向の作品で、ストロー、煙草、ペットボトルのキャップはあちこちに落ちているのが当然という気がするが、綿棒というものはそんなに落ちているのだろうか? これだけは非常に不思議に思った。

「Ascension(昇天/上昇)」:リサイクルされた金属がモニターの下の画面から上の画面へと落ちる(昇天する)映像。落ちる際には金属音がするのだが、映像を細かく繰り返すことで、リズム感を生み出し、明らかにある種の音楽として成立する作品としている。

なかなか目がチカチカするような映像と、ノイズミュージックと呼んでよいような音ばかりだったが、実は私はこの展示を非常に素晴らしいものだと感じた。パソコンや携帯電話、また路上で見かけるゴミも、ごく身近にあるものとして、いわゆる「花鳥風月」よりよっぽどリアリティを感じられるのかもしれない。

展示室への渡り廊下に例のプレイヤーがあった。



そして中庭には耳マークだ。



やはり見る人によっては、理解しがたいという意見もでるのかな?


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