2016/11/27~28のち
現在の伊勢神宮の大宮司さんが昔の会社の先輩に当たることから、伊勢神宮参拝のご案内をして頂けることになり、仲間とともに(現地集合)お伊勢参りに出掛けた。
生憎の空模様だが、折角の伊勢旅行なので、早朝に八王子を経ち、集合時間前に一人で何処か一箇所を散策することにした。これまでに内宮、外宮、別宮や徴古館などの博物館は訪れているので、江戸時代から宿や商業の街として栄えた伊勢河崎の街並みを散策することにした。
河崎は古い倉や家並みがそのままの形で立ち並び、まるで江戸や明治にタイムスリップしたような錯覚になる。街には古い商家を改装した『河崎商人館』なるものがあり、奥の蔵は博物館として、日本最古の紙幣になる’山田葉書’や国学者本居宣長ゆかりの資料などが展示されている。宮川沿いの船着場には’川の駅’があり、当時の物資輸送の盛んだった頃の面影を窺わせていた。
伊勢神宮は式年遷宮をきっかけに参拝者が年間850万人を超えており、今年もそれを上回る勢いのようだが、江戸時代には’おかげ参り’なるものが流行し、日本の人口が3000万人程度の時代に年間400万人を超える参拝者があった年もあり、比率では現在を大きく上回る。これには’御師’と呼ばれる旅行ガイド、コンダクターが大きく寄与していたようで、宿、食事、接待が無料という触れ込み(実際には神楽代や初穂料などで賄う)で着の身着のままで各地から旅行者を集めたようだ。外宮(豊受大御神)は産業(食)の大神であり、この頃から外宮に(内宮より)先にお参りする習慣が出来たようだ。
河崎の散策が終わる昼頃には雨が降りだしたので外宮前の食堂で名物伊勢うどんを食べ、外宮内にあるせんぐう館で雨宿りしながら友の集まりを待った。
友らと一緒にせんぐう館見学と正宮参拝だけで早々に今日の宿’神宮会館’に向かった。
伊勢参り
今も昔も
大賑わい
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