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今日の午前中は、私が受け持つ区立中学校3年数学の、今年に入って初回の授業がありました。
中3受験生にとっては、私立推薦入試、都立推薦入試、私立一般入試、都立一般入試の順で、入試が行われる受験シーズンに突入しました。
(1月10日、公園の青い空に赤いサザンカ)
今日の学習テーマは、数学応用コースの入試対策「円周角」で、中2の最後で学習した内容ですが、比較的習熟度が低い項目と言えます。
「円周角と中心角の関係」「二等辺三角形の性質」「平行線と角」「三角形の外角の定理」「三角形の合同および相似」「接線の性質」など、既習項目を使って、解いていく問題です。
こうした図形の問題を解かせると、基本的な項目を知ってはいるけれども、それを上手く使いこなせない生徒が多くいます。
今回学習したような図形の問題は、「図形的なセンス」が有るか無いかで、解けるか解けないかが決まるとも言われています。
しかし、その図形的センスとは、基本をしっかりと覚えた後に、それを使いこなせるように練習したかどうか、その結果として知識が経験として身に付いているかどうかということです。
隠れた条件や解く道筋を、与えられた問題から見つけるということは、そうした過去の経験に照らし合わせて導き出すということに他ならないからです。
何か新しい考えを発想するということも、実はその多くが過去の経験や知識から類推し発展させたものと言っても過言ではありません。
(1月10日 公園のパンジー)
ところで、この時期になると、緊張が高まってくる公立中学校の受験生の中に、やけに気の抜けた生徒がいることに気づきます。
それらの生徒は、私立の推薦入試(単願)により、ほぼ確実に合格する学校が決まった生徒たちです。
そうした生徒に対しては、「高校数学は、そんな甘いもんじゃあないよ。中学で習った基礎事項をしっかりとマスターして、高校へ進学しなさい。」と、私は声掛けします。
「でも先生、俺の行く学校は、たいした学校ではないから。」
「自分のこれから入学しようとする学校を、そんなふうに考えてはだめだよ。」
「だって先生、俺さえも入学できる学校だよ。」
「さえ?さえなんて言っちゃあだめだな。もう少し自分にプライドを持たなければ。」
今日、そんな会話を、単願で行く学校が決まった生徒としました。
そうは言ったものの、自分にプライドを持つことは、実はそんなに容易ではないことかもしれません。
仮に簡単にプライドを持てたとすれば、それはプライドではなく、はったりと呼んでも差し支えないものでしょう。
たぶん、今日の生徒がプライドと呼べるものを持てたと感じることがあるとすれば、例えば「今日の50分の授業をまじめに集中して出来たぜ!」といったレベルの小さな成功体験の積み重ねと少なからぬ努力の上に、成立することだろうと思います。
いつか、その生徒の「俺でさえ」という枕詞が、
「俺にはできる!」というポジティブな言葉に、
変わっていくことを、私は願っています。
(1月8日 公園の綿毛に包まれたコブシの冬芽
冷たい北風に揺れながら萌え出づる春を待つ)










