「マッキーのつれづれ日記」

進学教室の主宰が、豊富な経験を基に、教育や受験必勝法を伝授。また、時事問題・趣味の山登り・美術鑑賞などについて綴る。

マッキーの『四季を楽しむ』:小石川植物園

2015年05月10日 | 四季の植物と風景



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 5月4日は、みどりの日小石川植物園は、入場料無料の日でした。そこで、私たち夫婦と6歳児の3人で、小石川植物園へ出かけました。上の子が、この近くの学校に通っていた頃に訪れて以来、久しぶりの見学となります。

 以前は、東京メトロの茗荷谷駅の方から歩きましたが、今回は都営三田線の白山駅から歩きました。およそ駅から10分ほどで植物園正門にたどり着きます。今日は、5月の植物園に咲いている花をいくつか紹介しましょう。

 正門で担当者から、見どころお勧めの巡回の順路を聞き、案内図に従って歩き始めました。正門近くに、八重山吹の花がありましたので、写真に収めました。普通のヤマブキよりもちょっと遅い開花時期です。






 何がなんだか分からないほど多くの種類があるツツジですが、アゲハチョウもやってきたケラマツツジとさまざまなツヅジが満開でした。









 正門の係員が教えてくれた2種類の見どころの植物の一つが、下の画像の花です。別名「ナンジャモンジャノキ」と呼ばれているヒトツバタゴ (一つ葉タゴ) です。ただし、「なんじゃもんじゃ」の木は、特定の種類の木を呼ぶのではなく、名称不明で地域のシンボルツリーとしての役割を果たす立派な木を指して呼ばれているようです。明治神宮外苑周辺に、このなんじゃもんじゃの木(ヒトツバタゴ)が多く植えられていると聞いています。



 これから、下の植物の仲間が次々と咲き始めます。それはウツギの仲間です。下の花は、タニウツギとガクウツギです。他に、山や公園で見かけるウツギの仲間として、本家ウツギの他に、コゴメウツギ・ハコネウツギ・バイカウツギ・ツクバネウツギなどは知っていると良いでしょう。

 これらウツギの仲間を、分類学上分けると以下のようになります。

ユキノシタ科・ウツギ属・・・ウツギ、ヒメウツギ
ユキノシタ科・バイカウツギ属 ・・・バイカウツギ、
ユキノシタ科・アジサイ属・・・ガクウツギ
スイカズラ科・タニウツギ属・・・タニウツギ、ハコネウツギ
スイカズラ科・ツクバネウツギ属・・・ツクバネウツギ、ハナツクバネウツギ(アベリア)

 通称アベリアと呼ばれ、名前は知らなくとも、公共施設を中心に個人住宅などの生垣で、たいへんよく見かける花も、ウツギの仲間です。この花は、他のウツギと異なり初夏から秋まで長期間花が咲いています。
 







 青梅も、これからの季節を象徴する植物と言えるでしょう。かつて、青梅を題材とした川島睦郎の日本画が自宅にあり、この時期に壁に掛けて鑑賞しました。



 アヤメ科シャガ・カキツバタ・ジャーマンアイリスなどが咲いています。もうしばらくすると、湿地帯にハナショウブが咲き始めます。都内では、明治神宮の中にある菖蒲園が有名です。






 奥の赤っぽい色の建物は、東京大学総合研究博物館小石川分館で、東京大学の前身にあたる東京医学校時代の建物です。この建物は、明治初年の木造擬洋風建築特有の様相を残していて、国の重要文化財の指定を受けています。






 植物園の係の方から教えてもらったもう一つの見どころは、下の画像の「ハンカチの木」です。新宿御苑にもこの木はありますので、私にとっては珍しいものではありません。けれども、多くの方には珍しい植物なようで、落ちているハンカチの木の花を拾っていました。

 本当は、この植物園では、落ちている物も拾ってはいけないことになっています。また、このハンカチの木の白い花は、実は花のつぼみを包んでいた葉で、苞葉と呼ばれるものです。この白い2枚の苞葉を、白いハンカチに見立てた木の名前なのでしょう。






 上の画像はシランの花です。一般的なシランの花は名の通り紫紅色ですが、このシランは白に近い淡色で、まれに白い花のシランもあります。淡い木漏れ日の中にシートを敷いて、多くの方がのどかな春を楽しんでいました。






 上の画像がノイバラで、下はシャクヤクの花です。樹木のボタンは「花王」と呼ばれ、草本のシャクヤクは花の宰相「花相」と呼ばれる事があります。






 上の画像は、ナルコユリの花です。アマドコロも同じような花を付けます。また、区別は明確ですが、ホウチャクソウも似た花を付けます。



 この植物園に来たら、上の「ニュートンのリンゴの木」と、下の「メンデルのブドウの木」は必見です。ニュートンのリンゴの木は、この木のリンゴが落ちるのをニュートンが見て 「万有引力の法則」を発見したという逸話が残る木を接ぎ木したものです。

 また、メンデルのブドウの木は、「メンデルの法則」などの遺伝学の基礎を築いたメンデルが、実験に用いた由緒あるブドウの木です。メンデルの法則といえば、エンドウ豆を用いた形質の3つの法則を思い出しますが、ブドウの木をどの様に実験で用いたのでしょうか。




 小石川植物園は、年間を通して様々な植物を観察でき、HPの「花ごよみ」参考にすれば、季節ごとの代表的な花を楽しむことができます。家族で気軽に公園に出かける雰囲気で来園されたらよいでしょう。


【東京大学大学院理学系研究科附属植物園】
所在地:〒112-0001 東京都文京区白山3丁目7番1号
開園時間:午前9時~午後4時30分(但し入園は午後4時まで)
入園料:大人400円 小人130円
アクセス:都営地下鉄三田線 白山駅下車 A1出口 徒歩約10分
      東京メトロ丸ノ内線 茗荷谷駅下車 出入口1 徒歩約15分


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