学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

寄生蟹のうた

2008-10-31 06:30:08 | 読書感想
私は詩人の萩原朔太郎が好きです。どれぐらい好きかと申しますと、毎朝萩原の詩集を開いて、気に入った詩を音読して暗誦するくらいです。

特に好きなのが『青猫』の「寄生蟹のうた」。「寄生蟹」と書いて、「やどかり」と読ませています。どこがどう好きなのか、それはあいまいな感覚のことで、それを文章に書くのは、逃げのようですが難しいのです。

詩は黙読ではなく、音読すると心に染みてきます。今日も何か心に染みるものを求めて、私は萩原の詩集を「ふるへる」手でつかむのです。
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ミルクココア

2008-10-30 06:28:56 | その他
10月も残すところ、あとわずかになりました。朝はだいぶ冷えるようになり、寒さの苦手な私は早くも寝床から離れるのが億劫になってきました。

近頃、朝に良く飲むのがミルクココア。甘くて体が温まります。ココアは芥川龍之介も大好きだったとか。大正期には、すでに日本へ来ていたのですね。

今日もココアで飲んで、しっかり一日を過ごすことにしましょう。
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風邪ひき

2008-10-27 07:10:26 | その他
また、風邪をひいてしまいました。今度はスタッフにうつされたようです。のどの痛みがはげしくて、食べ物がなかなかのどを通らないのに閉口します。

けれども、こう風邪をひいてみると、健康と言うものがいかに大事なのかが見えてくるようです。体調管理はしっかりしたいものですね。

私は風邪をひくと、ひどくなる前に野菜と果物をめいっぱい食べて、早く寝ることで体調の回復につとめます。食べ物を基本にしたこの方法、意外に効くようです。今回もこれで撃退します!
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隣人にさようなら

2008-10-26 07:00:18 | その他
私はアパート住まいですが、昨日、出勤しようと外へ出ると、隣の部屋では運送業者の人たちが忙しそうに荷物を運び出していました。どう考えても、引越しのようです。

このアパートには6世帯住んでいて、新築の初めから居るのは隣人と私だけでした。私は隣人と取り立てて仲が良かったわけではないけれど、仕事帰りやごみ捨てのときには挨拶をかわしていました。それだけのことなのに、私の心はさびしいのです。

今日から私が古参。「私が初めてここに来た時は…」などと長老みたような話をする機会などあるわけがないですが、やっぱり、2、3日はさみしい調子なのだろうと思います。
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子供たちの見学

2008-10-25 06:55:56 | 仕事
昨日はたくさんの子供たちが美術館を見学に来てくれました。当館では、子供たちが校外学習に来た場合、まず1階の広いフロアに集まってもらい、学芸員が館の概要について説明します。説明といっても、難しい言葉は使わず、なるべくジェスチャーを交え、館のパンフレットに掲載されている絵を使いながら、視覚に訴えるようなかたちで話をします。

話の後は自由見学。常に学芸員がそばに付いて、子供たちの質問にすぐ答えられるようにしています。子供たちの質問は面白いものばかり。「美術館ではどのくらいの作品を持っているのですか?」とか「展示してある絵で一番すごいのはなんですか?」などのもっともな質問から、「この作家の血液型はなんですか?」、「美術館に秘密の部屋はありますか?」(収蔵庫のことなのかな?ハリーポッターの影響もある?)など…ユニークですよね。

校外学習を終えた後、「今度はお家の人と来てね」と声をかけると、「は~い!」と元気な返事。子どもは、なんとも、かわいいものですね。
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書店

2008-10-24 07:06:16 | その他
私の住む街には、店舗の大きい書店はないけれど、その分小さな書店がたくさんあるから、店それぞれの雰囲気をたくさん味わうことができます。

ビジネス街であれば、会社員が客層に多いせいか、背筋が伸びるようにピシッとした雰囲気。若者が集まる場所にある書店は全体的に明るくて、DVDが流れていたりして楽しい雰囲気。書店によって本の見せ方も違いますし、本の置き方1つでも、その店がターゲットにしている客層がわかります。

私は休みのたびに書店へ足を運んでは、本を買っています。美術書がメインですが、岩波や新潮、角川などの文庫、はたまたインテリアや雑貨、料理の雑誌など。そうして書店から出る時は、家に帰ってソファでくつろぎながら、買って来た本を読むことを楽しく考えているのです。

書店は、私の心のよりどころ…かもしれませんね。
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ブログを再開します

2008-10-23 18:04:49 | その他
ご心配をおかけしました。体調が上向きになってきましたので、再びブログを更新したいと思います。

ブログを休んでいる間、私はテレビやネットなどの膨大な情報からは離れて、なるべく自分と向き合う時間をつくり、静かに生活をしていました(むろん、仕事にはきちんと行き)。この悪い状態を治そうと「早く何とかしなくては」と思うと、泥沼にはまる気がしたので、自分のペースであせらず、正直に向き合うことで体調と精神が安定するまでもっていこうとしました。そのせいか、どん底の状態からは脱却して、上向きになってきたようです。

明日から少しずつ、しっかりとブログを更新していきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。
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少しだけ休息します

2008-10-16 21:33:30 | 仕事
最近、疲れやすくなって…。どうもおかしい調子です。仕事から帰ると、何もできずにただソファに横になって、ぼんやり。立ち上がろうとするのだけれども、力が入らないのです。どうしたものでしょう。

生活のサイクルに大きな乱れはなく、規則正しい生活。体のどこにも痛みもない。けれども、動くことが非常に億劫で気力が上がらない。精神的な問題なのでしょうか。

この状態では、毎日ブログを更新することもままならないので、非常に勝手で恐縮なのですが、しばらくお休みさせていただきます。

2、3週間後をメドに体力回復につとめ、戻ってまいります。
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愛犬の危篤

2008-10-14 19:49:10 | その他
しばらく休んでおり、失礼をしました。

先日、母から連絡があり、なんでも実家の犬が危篤だというのです。そのときは危篤、と言われても、私はあまり実感がわかずに、別段気にすることもありませんでした。八月の祖父の葬式で犬に会った時にもとても元気でしたから。薄情な私です。しかし、考え込みやすい私の性分ですから、あまり深く思いつめないことは良かったのかもしれません。

母からの連絡をもらってから、数日続けて、私の夢のなかに実家の犬が出てくるのです。私の夢なんぞ、何の意味もないような気がするのですが、しかし、どうも気になるので実家へ帰ってみました。

私が目にした犬は、もう元気の良かったころの犬とは大違いでした。八月まで元気であったのに、急に衰えたようにくったりとしているのです。両親によれば餌を4日間食べていない、医者に見せたら、もう助からないだろうと言われたそう。

15歳。人間でいえば80歳を越えているそうです。よく長生きしました。15年前、犬が欲しいといったのも私。犬の名前をつけたのも私。ときどきいやなことがあると犬に愚痴をこぼしたのも私。犬と過ごした日々は、私の大切な時期とも重なり、とても忘れえぬことです。今はまだかろうじて生きていますが、もうあまり長くはないでしょう。犬に感謝のことばを、心の中で述べて、そうしてまた明日から、いつものように生きていきましょう。
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フランス流

2008-10-10 19:43:15 | その他
画家小出楢重は6ヶ月のヨーロッパ旅行から戻ってのち、生活様式を和風から洋風に変えたといいます。和服から洋服へ、食べ物もトーストパンやロールキャベツを好むようになったとのこと。彼がなぜそんなことをしだしたのかというと、つまり油絵を理解するにはまず生活様式から変えねばならないと感じたから、なのでした。

私はすぐに影響を受けやすい人間なので、前回ご紹介した『考える人』を読んで、フランス流の生活に憧れを抱き始めました。しょうのない人間です。でも、憧れを抱いただけで別段生活様式を変えたわけでもなく、毎朝トーストパンも食べなければ、夕食にロールキャベツを食べたりもいたしません。ただ、いいな、とそれだけのことです。

生活様式を変える、というのは並大抵のことではありませんが、それでも油絵を理解しようとする小出の意気込み。私は小出のようにはとてもなれそうもありません。今日は、そんななんでもない、何の意味もないフランス生活様式の話でした。
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