学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

おしゃべりOKな日

2017-06-22 19:21:42 | その他
2017年6月20日の日本経済新聞夕刊の【夕刊文化】に「美術館におしゃべりOKの日」の記事が載っていました。一般的な美術館のイメージとして、作品鑑賞は静かに…が定着して、また、美術館側も館内にそうした表示を掲示しています。そうしたなか、一部の美術館が館内でのおしゃべりがOKな日を設け、その日は観覧者が話をしながら作品を鑑賞しても差支えない、という新たな試みに取り組んでいることを紹介しています。

私個人としては、それほど大きな声でなければ、お客様が美術館内で話をしながら観覧してもらうことには賛成です。ただ、お客様のなかには静かな環境のもと集中して作品をご覧になりたい方がいらっしゃるのも事実。私の経験のなかでは、担当学芸員のギャラリー・トークでさえ、うるさいからやめてほしいとおっしゃるお客様もいらっしゃいました。そのお客様曰く「作品を鑑賞するのに解説など必要ない」とのことで…私も頭を悩ませました。お客様によって、鑑賞の方法が異なりますから、そのあたりの線引きがなかなか難しいところがあります。

この記事の最後に、大原美術館の学芸員の方が「他人に迷惑をかけないこと」、「作品に危害を加えないこと」が守られれば、自由に美術館を楽しんでもらっていいのではないかと述べていらっしゃいます。おしゃべりOKの日が各地の美術館に広がっていくのかはわかりませんが、観覧者のさまざまなニーズに答えつつ、たえず新しい試みを模索していく必要があるのでしょうね。
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« ヘリオトロープ | トップ | 小さな習慣 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

その他」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。