11/27、OPECは、ウィーンで開いた総会で、生産目標の据え置きを決定。総会まで国際原油価格は大幅下落しており、下落に歯止めをかけるため、今回の総会で減産を打ち出すのではないかとささやかれていたが、結果は減産を見送るかたちとなった。
OPEC最大の産油国、サウジアラビアが最後まで静観の構えを崩さず、生産目標は現行の日量3000万バレルで維持。この結果、ベネズエラなど一部加盟国が主張していた減産は見送られた格好。
原油市場は北米でのシェールオイルの生産拡大などを背景に供給が過剰気味となっており、世界的な景気の停滞で需要は伸び悩むとの見方も根強く、原油価格を押し下げる要因が並んでいることで下落に拍車がかかった。これによって、国際的な指標である英国産北海ブレントの先物価格は6月半ばから約30%下落。WTI原油も下落が続いている。
来月からは12月の相場となり、このOPECの生産量据え置きを受けた市場の反応が各市場にどのように影響を及ぼすのか、注目されている。
※OPEC(オペック)とは、中東、アフリカ、南米の産油国12カ国で構成する石油輸出国機構のことである。
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