宇宙の秩序に調和しながらの煩悩達成日記

自己実現。そうです、願望実現を通して、自己をさらに深く知ってみようという実験の日記ざます!

インド。これがはじまりなのかも。

2016-12-05 11:35:32 | 瞑想にまつわる能書き
おお、インド!遂に来てしまったぞ。

夢にも見ず、
さして関心も無く、
日常のインド(私の住むあたりは、インド人、インド文化で満載)で、既にお腹いっぱい(爆)な私が、休暇に選んだのはインド。どうしたのか、私?

何の因果か、インドに。季節的に寒いとこはイヤなので、南インド。西でも東でも寒くなければ、どこでも良かったのだが。
ネットで拾った情報で初めて知った「アルチャナラ山」。そして、ラマナ・マハリシ。ラマナ大師は思想家としては相当有名。私でも知ってるくらいだ。良く目にする写真がふんどし一丁のモノクロ写真。温厚な表情のお方である。大師は本を書いたりしていない。ラマナ師の本は、弟子が書いたものである。Who AM I? 私は誰か? という究極の質問で有名なお方。んで、大師の本はメンドくさく読んでません、すんまへん。

私はアルチャナラ山に「呼ばれて」この南インドの小さな都市に行くことを決めた。で、その小さな都市はラマナ大師が16歳以降住んだ場所であり、大師はこの小都市に来てから、一度もこの場所を離れた事がなかったそうだ。私にとってはアルチャナラ山がメインディッシュで、ラマナ大師は添え物(すんません)みたいな感じでござんした。

さて、初インド。悲しいほどオンボロのエア・インディア。というか、ドバイ―チェンナイ、なんて路線はインド人の出稼ぎ低所得者層が2年に一度の休暇で帰国するに使用する便、なので、食事もまずいし、乗客への配慮はゼロである。こんなのも最近珍しいと思う。

なにせ、飛行機の座席のポケットにある機内誌は無い!
免税店のパンフも無い!(誰も買わないのだろう)
飲み物サービスで、ビールを所望したインド人労働者に、おばさんスッチーが「ビールなんか飲むんでねえ!」と説教していた。

私の座席は。壊れており(笑)座ってると体重でシートが下がってしまう。離陸直前にキャビンアテンダントの兄ちゃんがやってきて、「マダム、シートを戻してください。」と言って去っていた。私はシート倒すボタンに触ってないよ。
んで、少しするとまた兄ちゃんがやってきて、同じ事を言うので、「ちょーっと。あんた。この座席壊れてるわよ。自然に下がっちゃうのよ。私のせいじゃないわよ。何度も同じ事を言わないでシートくらい直しなさいよ。」というと恐縮して去っていき、二度と戻ってこなかった。


早朝午前4時半、時刻通りにエアインディアはチェンナイに到着。到着ロビーは、たぶん、ドバイからの労働者専用でもあるのか、すっげえボロい場所であった。
イミグレーションの列に並んで周りを見渡すと、どうも外国人は私だけ(笑)あとは、ぜーんぶマドラス人(チェンナイの人、つうかインド人)私の番が来た。ゆるーい感じで働いてる入国審査の人は「あ、ガイジンはあっち!」と反対側を指さす。が、誰もいない。「担当者、誰か来るから。向こうに並んで。」と言われたので、外国人専用のカウンターへ。
そして、しばらく誰も来なくて(笑)やっと、制服らしいサリーを来たおばちゃんが登場。私はパスポートとEビザを差し出す。


と。
まるでマサラムービー(インド映画)のように、突然、一枚の紙を持ったおっさんが登場し、入国審査官サリーおばちゃんと会話が始まる。
私の入国審査はそっちのけ!!タミル語の会話なので良くわかんないが、おっさんが持って来た紙切れに書いてある事から推測するに、労働組合の選挙か何か、そういう感じだった。
二人の議論は白熱し、私は「あのー、入国審査、してくれませんか?」と言うチャンスも無かった。
しかし、こんだけお客、というか本来の仕事を無視して入国審査を待たせる神経、って有り得ないよな。アラブ人だって、5分以上は世間話してないぜ。いっつもインド人はテキトーだと私は書いてると思うが、ほんと、こういう感じでテキトーなんである。

やっとインド人同士の議論が終わり、サリーおばちゃんは私の入国審査業務に取り掛かる。バンっとスランプ押したあと「シッ!日本人じゃないの。ビザ、ビザ。」と独り言を言いながら別室に消えていった。
私は事前にしっかりとEビザを取得しており、犯罪歴も無く、入国審査でもめるような事は無い、ので、どうもおばちゃんが推すスタンプを間違えたとかそういう事らしい。
おばちゃんは、先ほどのインド人との議論で消耗して、本来の業務がテキトーになっていたのである。うーん。
しばらくしておばちゃんは、私のパスポートを持参して戻ってきた。何も言わずにパスポートを返してくれた。 やれやれ。



11月の初旬に、インドの首相が唐突に「善良なるインド国民のみなさん。あと4時間後から、全ての500ルピー(800円くらい)以上の高額紙幣の使用を禁止しますんで、よろしく!」と宣言したのである。
もちろん、実施されたのであるが、市場に流通してる高額紙幣(ってか、500ルピー以上は高額紙幣らすい。)が突然使用禁止、つうのは、甚大なショックを国民に与えたのは言うまでもない。いちおう、新紙幣も用意したとかなんとかで、銀行で両替に応じるが混雑が予想されるので、両替は一人2000ルピーまで。んで、今年の終わり、12月31日以降は、旧紙幣は使用不可になるんで、両替はその前にね!という、インド人相手にしては、随分短いタイムスパンでのチェンジ、である。

モディ首相曰く、横行する偽札や、ブラックマネーを駆逐するため、なんだそうだ。当然、インド人がいっぱいいるとは言え、インドではないこの国では、新紙幣も回っておらず、たくさんある両替所ではインドルピーの取り扱いが中止となっていた。
ネットで調べてみると、空港の両替も閉鎖中とかで、旅行者が一番困ってるそうな。そりゃ、そうだろう。あまりに突然、だもんね。
私は富豪様に、インドで使用できる紙幣を用意してくれるようにお願いした。さすが、富豪様。チェンナイの空港には、朝の5時だというのに、インドルピーをどっさり持って、私を待ってくれてる人がいた。富豪様、助かりました。有難うござんす。



初めて降り立ったインド!なんかねー、ウェルカム!というか、乾燥した雑多な空気に、妙ななつかしさを感じたのでした。
富豪様の手配で私を待ってた人には、免税店でドルで購入したインド人好物の「キットカットひと箱(ギフトとしてのキットカットは箱!ごと、がインド流。)を差し出した。彼はとても嬉しそうだった。やれやれ。
宿泊予定のホテルに空港までの送迎をお願いしたが、メールで返事が無かった。もしかして来てないか、とも思ったが、送迎が来ていた。

ちなみに乗り合いバスだと150ルピー(250円程度)、タクシーだと3,500ルピー(4,500円程度)で、バスで5時間、タクシーで3時間半。インドの乗り合いバスって、ちょっと私には無理そうなので、20倍近く高くてもタクシーにしたのだ。それに早朝早すぎて、バス乗り場も分からない状況なので、タクシーが得策かと。

初めて目にする南インドの光景は、インド映画でおなじみのアレ、である。埃っぽい道路に汚い店先、センスの全くないカラフルな看板、ぼろい自転車、バイク、うるさいクラクション、、、そういうインド的なものが満載した光景であった。
もっちろん、お約束の「牛」も空港そばのメインストリートをのっしのっしと優雅に歩いていた。すげー。 カトマンズならともなく、IT産業で世界を席巻してる南インドの首都、チェンナイですよ?


私を乗せた高級タクシー(笑)は、夜明け前のチェンナイ市内を疾走する。夜間のフライトで私は眠かったが、「目覚めるインド」の朝の風景が刺激的で、ずっと窓の外を見ていた。
きったないし、混沌そのものだが、なんか安心するものを感じた都市ではある。私は25年ぶりの日本があまりに清潔でキレイで人々が務めてポライトな態度をとっているように感じて、正直、息苦しかったのである。最初の3週間くらいは、ずっと「ゴミ探し」していたもんなあ。全然なかったけど。
アラブ世界で、ゴミを撒き散らすインド人に混ざって生活してるうち、日本の清潔さに違和感を感じる人間に私はなってしまった、のである。



アルナチャラ山のある小都市、ティルバーナマライまでチェンナイから車で4時間ほど。インドには高速道路が無い。が、道路はある(笑)その道路を車が高速で走ってるので、そういう意味では高速道路なのだが、南インド辺りでは、高速な道路は田んぼの中を横断しており、村人が牛を連れていたり、チャリンコに乗っていたりして、のんびりしている。
大きな大木が道端にあると、その木の下には、だいたい茶屋が設けられ、一休み場所になっていた。のどかな光景である。
インドにわくわくしてる自分にいささか驚いた。まさか、こんなに気分が良いとは!予想していなかったのである。
おそらく、日本に住んでいてインドに直行したら、ちょーっとイヤかも知れない。私だって、こういう光景に安心感を感じるまでに、相当な人生の時間を費やしてきたのだ(笑)



そんなに何回も行ってないけど、大都会ってどこに行っても、なんか予想がつくのである。東京もロンドンでも。なんか、そういうのには、もう感動があまりない。そういう大都会のどっかに座って、ずーっとただ景色の中に溶け込んでいたい、とは思わないのだ。
が。
今回の南インド、アルチャナラ山周りでは、ずーっと1日なか座ってぼーっとして、アルチャナラの山から吹いてくる風に吹かれているのも可能であるな、と実感したのである。

宿泊ホテルに到着し、ネットで自分の予約したホテルを調べて、改めて、ティルバーナマライ一の高級リゾートでることが判明した。わぉ



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