宇宙の秩序に調和しながらの煩悩達成日記

自己実現。そうです、願望実現を通して、自己をさらに深く知ってみようという実験の日記ざます!

紙幣維新でカオス最大のインドへGo!(涙)

2016-11-19 19:23:16 | 瞑想にまつわる能書き
それにしても、人生は何もないようで、なかなか味わいのあるドラマに満ちています。
私は毎朝、チャリ+ちょびっと走る、を継続中です。この夜明けの空の色が変化していく様を眺めるのが、一日で一番充実した時間でございます。いやー、世界は美しさに満たされとりますなあ、と毎日、感嘆しているのでございます。

しかし、そういう感動は長く続くもんでもなく、仕事に戻ると、相変わらず、でございます。
好きな仕事をしてる&個人の家という環境なので、会社勤めでは無いのでどっちかというと、自由業の人みたいな感覚。こういう説明ってーのも、最近の日本語で言う「上から目線」なのだろうが、実際、尺度によっては、私は現在の職場では極端に突出しているのでございます。まあ、比較してみてもしょーもないんですけど。周りのインド人の多くは、9歳までしか学校に行ってないとか、そういう環境の皆さんですので、私のモノサシとは全く違うモノサシで人生を捉えておられます。
良し悪しの問題ではなく、差異があるということ。共通理解を持つのが非常に困難です。んーと、3万円程度のサラリーで両親、奥さん、子供4人とかを養っておられる。もちろん、単身でこの国に出稼ぎに来て、サラリーの90%は仕送りしてると思う。そげな方々に、いろいろ期待してもねえ、っていうのが、私の正直な実感。

料理人に至っては、見たこともないもの、味わった事が無いものに関心を持たない。料理人になりたくてなったのではなく、生きる糧を得るために少ない選択肢から料理人を選んだわけで、どっか専門学校で学んだとかいうレベルではない。ので、インド料理、それもどっちかというと庶民の、家庭的なメニュしか作れないのである。

英語は殆ど通じない。計量カップ、スプーンを使わない、冷蔵庫に食材を保管する際にラップしない、私が来た頃は、野菜も購入したまま、洗わずに調理していた。これには、さすがの私も驚いた(笑)これが、給料3万円のレベル、なのである。


先日、VIPのディナーサービスがあった。富豪様よりこの話があった際、メイン(肉のコース)は、迷わず「ちょっと無理かと思います」と答えた。富豪様は、「んじゃ、ケータリングで対応するわい。」と申され、結果、「羊の丸焼き、すんごくでっかいヤツ。」を切り分ける給仕人までくっつけて、出前がやってきた。
私は前菜、2番目の皿、今回は魚、を作る事にした。ゲストはインド系ってんで、インド料理をアクセントに使おう、と考えた。料理人たちも、インド料理ならお手の物(簡単なヤツ)と思ったんである。この辺が、私の甘さ、なんであるねえ(涙)


インドの揚げものを作らせた。しょっちゅう作ってるんで、まさか失敗しないだろう、つうか、失敗しようがないじゃないか。インドの揚げ物は日本の天ぷらと違って、もっとテキトーに作ってもどうにでもなるのだ(笑)私は他の料理の仕上げに忙しく、揚げ物が出来上がるまで確認しなかった。。。まさか、揚げ物がまともに出来てない、とは予想しなかったのである。
出来上がっていた揚げ物は。。。。なんつうか、露天で売ってるインドの揚げ物程度のレベル。VIPのディナーに相応するようなシロモノではなかった。富豪様はパリのエルメスから、1枚2万円くらいする皿をどっさり購入していた。お皿の金の縁取りは、24金で手作業で仕上げたそうで、食器洗い機での洗浄は避けてください、つう但し書きが箱の中の取説に書いてあった。そういえば、各種言語での取説、まだ日本語もあって少し安心(笑)そのうち無くなるんじゃないかと思うけど。


東の文明と西の文明が交錯するナンたらカンたら、という能書き付き、縁取りの金は24金、手作業、というシロモノ。やっぱ、皿は白じゃないと料理が映えないよねえ。 なんか、私のスターター、貧弱じゃん?(笑)



そういう皿には不似合いな揚げ物の仕上がりであった。何度も私は小さいサイズで揚げろ、と念を押したが、彼等の中に小さいサイズのインドの揚げ物は存在しないのか何か、とんでもなくでかいのを作りやがった。そして最悪だったのは、魚のコースでのメイン、マンゴ、アボカド、いか、エビを春巻きの皮で包んで揚げたもの、が揚げ油の温度が極端に高かったため、焦げていたこと。生ものが具なので、火が通っていない。しかし、既に焦げているので、再度揚げるわけにはいかない。
私はこの春巻きを魚コースのメインにして、青りんごとフェンネルのオレンジ風味リリッシュを揚げものの上に、フワっと載せて、栗を添える予定だった。栗は何度も煮て掃除したのだが、非常に手間がかかり、前夜は私は徹夜。しかし、揚げ物が失敗した以上、栗もリリッシュも皿に載せられない。
久しぶりに落胆し、私はその夜、立ち上がれなかったのである。 インド人料理人を介入させた自分を非常に恨めしく思ったのである。

大馬鹿もん、が揚げ物を焦がしたせいで、さらに貧弱になった私の二番目の皿。魚でござんす。



翌日の朝食のテーブルで富豪様に昨夜のディナーは如何でしたか、と尋ねると、意外にも「素晴らしい出来栄えであった。」と。私のキッチンからの料理について聞くと、「素晴らしかった。ただ、二番目のお皿は内容が少なかったかな。それと揚げ物が冷たかったよ。」と。私はそこで、自分としては100点満点の5点、程度の出来栄えだったこと。二番目のお皿のメインは、失敗して提供できなかったこと。メニュ作成から自分は間違っていたこと、等々、非常に反省していると伝えた。


既に恒例化した私の盛りフルーツ。今回は、バナナの花がテーマ(笑)ダイニングのナプキンも同じ色でした。



富豪様は、私がディナーの残り物で作ったスモークサーモンのスクランブルエッグを召し上がりながら、「そーなの。キッチンのドアの向こうで何が起きてるかわからないけど、ディナーは成功だったよ。最初の頃と比較したら、格段に進歩したではないか。」と鷹揚に答えてくれた。
その後、富豪様は従業員全員に2000円程度のチップをバラまいていたので、本当に成功したと思ってるのであろう。2000円は、3万円の給料の人には高額、である。落胆から立ち直ってないない私は、富豪様の執事担当が現金でチップを配布してた際に「私の分は要らないから、2人の料理人にあげて。」と。あんな程度の出来栄えに、チップなど頂くわけにはいかないのである。



悶々とした気分はなかなか晴れなかった。ディナーの翌日、若い料理人は休みで、キッチンは私と年配の料理人のみ。英語が通じないので、あまり会話らしい会話はできないのだが、私が来週、休暇でインドに行き、1週間程度留守にするのは、既に伝えてある。ついでに言えば、ここ2週間、ゲストが週明けに重なり、完璧な準備をしたい私は休暇も取ってない。ので、VIPディナーの前に徹夜したりして、疲労は限界、であった。 疲労を蓄積してるのは私だけ、で2人の調理人は、朝も午後もダラダラ寝てたりしている。ヤル気の問題というより、私が来る以前からそういうゆるーい職場、なのである。インド料理しか作らないので、大した準備は必要ないのであった。


一度出来上がった習慣を変えるのは難しい。特に仕事が増えて給料が増えない場合は、である。私が準備してる料理は彼等には理解できないし、私もいちいち教えるのも面倒なので、あえて、キッチンで私を手伝えとは言っていない。
んでも、一応は「何か手伝うことはありませんか?」と聞いてくるので、あれば、何か茹でたり、簡単な仕事をお願いしている。
二人のコックがいる、つうても、私にはあまり役に立ってないのが実情。

まあ、数十人の従業員が滞在してるので、その従業員食を作ってる、という風に私は考えている。従業員食は3食インド料理なのだが、いわゆる、「飯場めし」という感じで、いっちばん下の労働者階級の食事。レストランのメニュには無いようなインド料理でございます。



VIPディナーの翌日。私は疲労困憊を味わいつつ、なんかキッチンでだらだらとお菓子かなんかを作っていた。そこへ、年配のインド人料理人がきて、片言の英語で私にこう言ったのだ。
「シェフ。来週、インドへ旅行に行くと言うけど。オラはシェフがインド気に入って帰って来ないんじゃないかと思うと心配で。。。」と涙を流していた。



はっ??????私がインドから戻ってこないって? それで泣いてるの?

????



年配の料理人は、とってもサボリ屋でいろんな事に知らんぷりをしている(笑)学習能力、という意味ではおそらくゼロに近い。あまり学校にも行ってないはず。若い方の料理人は元気で負けず嫌いで押しが強いため、親子ほどの年齢差があるにも関わらず、年配の料理人に指図している。が、どうも料理の腕前は年配の料理人の方が格段に上らしい。若い料理人がやってきてから、年配の彼は何かを諦めた模様で、以前ほど熱心に料理を作らなくなった、と古参の従業員が言っていた。


パーティ用のザクロジュースのザクロをばらす年配の料理人。なんか、異次元の世界の人ではある(爆)



私はそんな彼に泣かれて、キツネにつままれたような気分であった。これって、私がそんだけ慕われてるってこと? 或いは、おっさんアホ過ぎて、私のビザは1か月しかないし、私は不法滞在なんかしないので、インドに埋もれることなんか無い、ってのを知らないのか?
良くわかんないが、これは感動的な場面なのか?と戸惑っていたら、その日は休みだった若い従業員がキッチンに入ってきたので、私とおっさんの感動的かも知れないシーンは、あっさりと現実に戻ったのである。

さて。インドであるが、新紙幣導入に伴って混乱中。旧紙幣は小額紙幣しか使用できず、かといって新紙幣の市場導入も一気にというわけにはいかないらしく、大混乱中らしい。ブラックマネー根絶のため、とかで極秘に事を進めていたそうで、首相が「4時間後から高額紙幣は使用できません。」と突然のアナウンス。それ以降、あまり進歩がみられず、新規紙幣は市場に出回ってないため、至るところで問題発生中らしい。


 
私の住む国は、出稼ぎの人がいーっぱいいて、みんな祖国に送金するので、そこら中にMoney Exchangeがあって、そこから送金してるのだ。ちょっとインドルピーでも、と思ってMoney Exchangeに行ったら、「ルピーの取り扱いは停止中。いつ再開するか、わかりません。」だと。インド国内でも、一人当たりの両替額が数千円までで、大混乱中。銀行前は長蛇の列。旧紙幣をある金額以上交換したい場合、そのお金の出どころを証明しないと新紙幣に交換してくれないのだそうだ(笑)いやー、大変なことになってます。
ポッと出の観光客の私は一番最悪なカテゴリーらしい。空港の両替も新ルピーが無いそうで。まさか一文無で旅行に行くわけにもいかず。職場のインド人に聞いてみると、みんな100円程度しかもって無い。なんなんだ!?

仕方無いので富豪様に助けを求めて、どうにかなりそうなので、予定通り、インドに行くざます!






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