堅持し通す

不思議なのは、どこからか、一秒から、私は全身の痛みが突然消え。

公共博物館奥に隠

2017-05-12 11:10:42 | cellmax科妍美肌再生中心好唔好

「ああ……なるほど、そうか」
「そのとおり、そのあわれな男は、逆襲しただけなのさ! あんたたち市民は、彼のことをPP と呼ぶ……それなら、彼があんたのことを嘲ったとしても、ばちはあたるまい? |従順な飼い犬《ドーサイル・アンド・ドメスティケイテッド》、略してドードーさ!」
 ジェイコブは思わず笑い声をあげた。道はカーブしはじめていた。
「しかし、あれだけの人間が障壁の前に集まっていたのはどうしてだろう? みんな、だれかを待っているみたいだったが」
「障壁のところでかい?」とラロック。「ははあん。毎週木躍日になるとそうなるという話は聞いたことがある。木曜日には、ETたちがセンターを出て、非市民の見物に行くんだ。そのかわりに、連中は逆にETたちを見物にくるというわけさ。おかしな話じゃないか? どっちがピーナッツを投げる側かわかりゃしない!」
 丘をひとつ迂回すると、目的地が見えてきた。
 エンセナダの北、数キロの地点にある情報センターは、不規則に伸び広がる、ET居住区、された境界パトロールの営舎、などからなる、混成施設の総称である。広大な駐車場の前には、はじめての訪問者か銀河の儀礼について学ぶ、主要施設が建っている。
 教育ステーショソは、ハイウェイと海とのあいだの小高い大地の上に立っており、どちら側からも、ずっと遠くまで見わたすことができた。ジェイコブは、その中央入口のそばに車をとめた。
 ラロックは赤い顔をして、なにごとかを頭の中で反芻していた。が、ふいに顔をあげて、「なあ、ピーナッツのことは、あれはほんの冗談だったんだ.わかってるだろう? あれはただの冗談だったんだ」
 ジェイコブはうなずきつつも、この男はなにを気にしているんだろうといぶかしんだ。どうも、態度が妙だった。

3 ゲシュタルト

 ジェイコブは、ラロックが鞄をバス停まで運ぶのを手伝ってから、どこか外で腰をおろせるところはないかと、中央庁舎の裏手にまわった。会議に顔を出す予定の時間まで、まだ十分あったからだ。
 庁舎のすぐ裏手には、小さな港があり、その前にちょっとした公園があって、木蔭やテーブルがいくつか見つかった。ジェイコブはテーブルのひとつに近より、腰をおろすと、ベンチの上に脚を投げだした。冷たいセラミックのタイルが、心地よい。海からの風が服を吹きぬけて、肌のほてりをいやし、服についた汗を乾かしてくれた。
 しばらくのあいだ、彼はじっとそこにすわったまま、こわばった肩と腰を一ヵ所ずつもみほぐし、運転の疲れをふりはらった。彼方のヨットに目を凝らす。三角帆と大檣帆が海よりも濃い緑色に染められたデイクラフトだ。やがて彼は、みずからをトランス状態へと導いた。
 豊かな感覚が広がっていく。一度にひとつずつ、五感か心に伝えることがらを吟味しては、それを締めだした。ひとつひとつの筋肉に意識を集中して、感覚と緊張を断ち切った。ゆっくりと、手足の感覚は鈍り、遠のいていった。
 太腿のかゆみが残っていたが、両手は膝の上から離さず

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