お寺のオバサンのひとりごと

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親鸞聖人の言葉

2008年11月19日 | 仏教
 自分が「善」(正しい)  相手が「悪」(間違い)
と、一方的に決めつけることが、多い世間ですが・・・

 「歎異抄」に出てくる 親鸞聖人のお言葉です。

「善悪のふたつ、総じてもって存知せざるなり。そのゑは、如来の御こころに善しとおぼしめすほどに しりとほしたらばこそ、善きをしりたるにてもあらめ、如来の悪しとおぼしめすほどに しりとおしたらばこそ、悪しさをしりたるにても あらめど、煩悩具足の凡夫、火宅無常の世界は、よろづのこと、みなもつて そらごと たはごと、まことあることなきに ただ念仏のみぞ まことにておはします」

(現代語版)
「何が善であり、何が悪であるのか、そのどちらも わたしは全く知らない。 なぜなら、如来が そのおこころで 善とお思いになるほどに 善を知り尽くしたのであれば、善を知ったといえるであろうし、また如来が 悪とお思いになるほどに悪を知り尽くしたのであれば、悪を知ったといえるからである。しかしながら、わたしどもは あらゆる煩悩をそなえた凡夫であり、この世は燃えさかる家のように たちまちに移り変わる世界であって、すべては むなしく いつわりで、真実といえるものは 何一つない。その中にあって、ただ念仏だけが 真実なのである」
 

 親鸞聖人は、徹底的に「人間に真実はない」とみられたのであります。
 真実なのは、仏さまだけであると。

 
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