気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

大炉稽古は「春来草自生」と「下萌え」で

2018-02-11 15:39:03 | お稽古
昨日の雨は奈良では18㎜とこの季節としてはよく降りました。
豪雪の北陸ではこの雨では雪は融けず、積もった雪が重くなる
ばかり、そしてまた寒波が押し寄せ大雪の恐れが・・・。
大事になりませぬように。
今朝は曇り空で隙間から陽が射し始め、深夜から外気温も5℃
前後を示し暖かな朝に、早春の装いに、つい二度寝に・・・。

昨日から二月中は、「大炉」での自宅稽古になります。
二年前に大炉を切った八畳間はないない尽くし、
床の間もエアコンもありません。早めに隣部屋のエアコンと
電気ヒーターを点け、火鉢と大炉の炭を熾しておけば、
今日のお天気であれば大丈夫でしょう。


床として鴨居から軸を釣り、畳の上に花台を敷き、
その上に白梅と有楽椿を活けました。
 
軸は『草自生くさおのずからしょうず』
土筆、スギナと早蕨が描かれており、
春来草自生」を現されているのでしょう。
 
『春来草自生(はるきたらばくさおのずからしょうず)』とは
”春が来れば自然に草が生える。万法は皆自ずから然るように
 あるということを示す。時節因縁に応じて変化するのみで、
 春が来れば自然と草は萌え出すのだ、と言う意味。
 『景徳伝灯録』「兀然(こつねん)無事座 春来草自生」では
 仏法の大意を問われたことに対する回答として示されている”
           (充実・茶掛けの禅語辞典 淡交社)
自然の流れに逆らわず、・・・
この豪雪も、時期が来れば・・・
何事も、時期が来れば・・・

造った主菓子「薯蕷饅頭」は銘『下萌え』とし、
 
雪の中でも春がやってきていることでしょう。

自宅稽古が終わる昼には、黒雲がきて雨になりそして雪も
ちらつき、また寒気が降りてきたのですね。
もう少しの我慢、奈良はお水取りが終わらないと春は・・・。