気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

柿の日に

2017-10-26 15:53:15 | 日記
朝から上空には久しぶりの青空が広がり秋晴れかと思うと
東の若草山はぼっと、まだ水蒸気が多いためでしょうか。


正岡子規が1895(明治28)年のこの日、雨の?法隆寺を訪れ、
「法隆寺の茶店に憩ひて」という前書きに続けて
柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺』と
この句を詠まれた日から、全国果樹研究連合会が
2005(平成17)年に『柿の日』に制定しております。

この句は漱石が詠んだ
鐘つけば 銀杏ちるなり建長寺
お礼の句とされております。
当時子規にとり病状が思わしくなく、松山での漱石との
共同生活にけじめをつけ東京へと帰る途中に、憧れの
奈良へ立ち寄られており、旅行としては最後に・・・
35歳という短い生涯を明治35年に終えらております。
この時の子規の心情を慮りますと・・・

子規は柿が大好物で、渋抜きした樽柿を一気に
数個食べたと書かれており、こんな句が
『柿喰ヒの俳句好みしと伝ふべし』

「柿食へば・・」の句で食べられた柿は「御所柿」で、
甘柿のルーツとされており、
樽柿とは違う甘さと食感に感化されたのでは・・・

今年も先日地元の方からたくさんの柿を頂きました。

もぐだけでも大変ですのに、有難いことです。
品種は?、その中に葉付の柿を一個見つけました。

玄関にそっと置いてみると、
 
ハロウィンのかぼちゃと並んで・・・
「柿食へど喰えぬかぼちゃのハロウィンへ」
                 愚句