気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

淡交別冊No.54「棗 変わらざる形とその魅力」

2017-01-08 17:15:01 | 書籍
今朝目覚めますとガラス窓を通し、庭の蜜柑の木が揺れ、
姿は見えませんが、ヒヨドリです。
部屋の中から覗かれていると判ると飛び去って行きました。
実は二日の朝、飛び去ったふりをして、
この蜜柑の木の中で隠れており、
目を合わせぬように、じっとこちらを観察しておりました。
1/2
カメラを向けると、飛び去ってしまいましたが、
蜜柑の実は、完全に食い散らされてしまいました。
1/2⇒1/8 
相方曰く”蜜柑の木に囲まれたミカンは大丈夫なはず”と
そんなに大事ならネットでも掛けないと、
孫だけでなく、トリさんにまで出し抜かれていませんか?
「木守り」としてあげてもいいのではないでしょうか。
それにヒヨだけでなく、メジロもやってきていますしね。

朝から音もなく降り出した雨は、昼頃には激しい雨音に、
お稽古日の設定も三連休の中日、皆様お休みに、
雑用を済ます良い時間?と思いきや
一冊の本を手に取っておりました。
別冊、淡交No.54 「 変わらざる形とその魅力」

というのも初釜で用いる棗を少し読んでおくつもりが、
茶桶が棗へ代わり登場した歴史に目が、
面白かった黒棗の件を少し紹介します。
利休居士はライバルの宗及さんに黒棗の使用では一歩
遅れをとられたが、宋及さん一人を招かれた折の
天王寺茶会記(1569年11月23日)によると、居士は
二番煎じにならないよう袋に入れられて濃茶器とされ、
花入れに水だけという奇襲戦法も含め宋及さんを二度も
驚かされていることでした。
考え抜かれた、ものすごい「おもてなし」が、
利休形ならでは棗にあらず
とまでに繋がって行く訳なので・・・

私には、愉しんでいただけるよう
大切に使わせていただきたいものです。