ホタルのひとりごと

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ホタルの放流式

2009-04-18 12:49:15 | ホタル
今年も相変わらず全国でホタルの幼虫の放流が行われている。ホタルの放流式として、定着しつつある。

児童らが「大きくなってね。自然の中でたくましく育ち、きれいに光る姿が早く見たい」などと声を掛けながら、幼虫数百匹〜数千匹と餌となるカワニナを何十kgも一緒に放流する。

間違っていないか?

ホタルの幼虫は、「里親」として各家庭でこの時期まで飼育する。すでに大きく成長しており、一ヶ月ほどで、上陸するのだ。

「水槽で大きくなるまで過保護に育てたので、さっさと成虫になってくれ!」と放流しているのではないか。

ホタルは、どこから手に入れたものなのか。養殖業者から購入したのか?
そのホタルは、自生地から乱獲されたものであることを知っているのであろうか?
ここで飛んだホタルは、その場所で産卵して孵化するのであろうか?

ホタルの放流式は、いつ、誰が始めたものなのか。
ホタルが自然に飛び交う環境づくりは不十分なまま、「ホタルの里親制度」「ホタルの放流式」といったホタルは飛ぶが定着しない安易な方法ばかりが目立つ。

飼育するならば、少数を卵から成虫になるまで行って勉強すべきだし、
放流するならば、台風の過ぎた頃、幼虫がまだ小さいうちに行うべきだ。

「ホタルの里親制度」「ホタルの放流式」などに参加する子供達は、大人達の利己主義に騙され、本来のホタルの生態を理解することもない。この子供達が大人になれば、さらに不可解なことになるだろう。

ホタルを愛するならば、ホタルが自然に飛ぶ環境を学んで欲しい。その環境の保全と再生に正しい方法で望んで欲しい。

東京にそだつホタル
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屋上緑化とホタル

2008-10-04 12:51:12 | ホタル
ヒートアイランド現象を抑制するための対策の一つとして、屋上緑化が急速に普及している。

国や一部地方自治体が屋上緑化に関する補助金制度を整備したこと、更には東京都においては、条例により新築や増改築する一定規模の民間建築物に屋上緑化を、敷地面積1,000 m2以上の新築建物については屋上を20%以上緑化することを義務付けたこともあり、屋上緑化の需要はますます高まってきている。また、屋上緑化の目的も、ヒートアイランド抑制などの省エネルギー効果や建築物の保護効果のみならず、景観・美観の向上、癒し・安らぎの場の創出、宣伝・集客効果など、様々な観点からのニーズが高まっている。

そして、環境教育への関心の高まりのなかで注目されているビオトープ。こうなれば、屋上にビオトープを作ろうと考えるのがビジネスである。特に建設投資の落ち込みに苦しむ業界にとっては、収益を補う新たな分野だ。将来的には全国で1兆円規模の市場になるとの見方もある。

昨今では、屋上ホタルビオトープまで出てきた。屋上緑化は実にすばらしいことだと思うが、ホタルを飛ばすのはいかがなものだろう。都会のビルの昼場や小学校の校庭のホタルビオトープ、これらも納得のいくものではないが、今度は、なんと屋上である。ホタルはビルの屋上で生まれ育つ昆虫か?ホタルビオトープは、ホタルの卵〜羽化まで、ホタルや餌となるカワニナが生息するに適した「水づくり」「土づくり」を基本に開発した技術に留まっており、ホタルが自然繁殖する環境ではない。開発を手がける大手ゼネコンなどの目的も、結局、エコ・ヒーリング、ホテルや商業施設の集客、ブランドイメージ向上などに活用としており、人々のためにホタルを利用するだけのことである。屋上に放つホタルは、どこから入手するのだろう。ホタルの養殖業者か。需要が高まれば、養殖業者は更に自然環境からホタルを乱獲する。

ホタルビオトープは、ホタルを里山の結晶、自然環境の象徴からどんどん遠ざけるだけでなく、里山に舞うホタルを絶滅させることにつながる。

東京にそだつホタル
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ホタル泥棒 養殖販売業者の悪事

2008-06-14 08:23:46 | ホタル
「ホタル泥棒 厳戒」6月11日の朝日新聞夕刊に、こんなタイトルの記事が掲載されていた。東京都内のある地域において、ここ10年ほど「ホタル盗難」の被害にあっているというのである。毎晩、地域住民が見回りのパトロールをするなど、厳戒態勢を敷いている。

ホタルの養殖販売業者は、「ホタルは、そのへんのタレントよりもお客を呼ぶ・・・」そう言っている。全国各地にいる「捕り子」に、自然発生地から乱獲させ、産卵させた後販売する。出荷先はホテル、旅館、レストラン、テレビ局等々様々であり、すべてイベント用として放される。成虫は約300円。採卵した卵は、孵化させて自前の養殖施設で養殖し、幼虫は400円前後で販売する。幼虫の出荷先は、学校や自治体など、ホタルの飼育を行っている所が多い。

このようなホタルの養殖販売業者がのさばる世の中、買う方も悪い。
この夏、ホタル鑑賞に行くのなら、その場所のホタルがどこから来たのか聞いてみるといい。「きれいだ。」と喜んでいる場合ではないかも知れない。

人々のためではなく、ホタルのために 東京ゲンジボタル研究所/古河義仁
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ホタル販売

2008-05-15 23:07:34 | ホタル
 仙台のある団体がホタルまつりを開催した。自然発生のホタルが飛ぶかどうかわからなかったので、保険としてホタル養殖販売業者から数百匹のホタル(ヘイケボタル)を購入していた。結果は、数十匹の発生があったため、購入したホタルは放すことはなかった・・・あるテレビ番組の一場面である。

 実は、購入したヘイケボタルは、兵庫県のホタル養殖販売業者が北海道の自然発生地で乱獲したものなのである。ホタルまつりの開催時期が遅かったため、自前の養殖ホタルでは対応できず、当時、発生最盛期であった北海道から調達したのだ。この業者は、全国各地のホタル自生地から平然と乱獲を続けている。テレビ番組の中でも紹介されていたが、車のハザードランプを点灯させ、捕虫網を持った数人で次々と捕獲していくのである。養殖施設を持ち、数十万匹という幼虫を養殖しているようだが、それらの種ボタル用として乱獲する他、上記のようにそのまま販売している。養殖数を上回る需要があるのである。買い求める人々は、学校、自治体、ホテル、旅館、料亭・・・何と多いことか!買われたホタルは、教材として飼われたり、まつりやイベント等の客引きとして放される。自然環境から離された可哀想なホタルたちを見て、人々は自然環境に思いを馳せるのか?そして真に癒されるのか?

 年々、ホタル養殖販売業者は増加している。需要があるから商売が成り立つ。日本人はホタルが好きだから、販売戦略も立てやすい。それに世間では難しいと思われているホタル養殖も、人工的ならばそれほど難しくもないのだ。ホタル養殖販売業者にとって、ホタルはただの商品にかすぎない。生態系だの遺伝子など関係ない。法的規制もないホタルビジネスは、もはや3億円市場だ。身近な場所でホタルを見せようという買い手の勝手な思惑のために、特に保全されていない、いわば自然のままに発生している貴重なホタルが、次々と乱獲されているのである。遠方への移動によって遺伝子攪乱も頻繁に起こり、固有種は絶え続けている。餌として外来種の巻き貝も持ち込まれ、河川の生態系が崩れ掛けている。何と悲しいことだろう。「美しい日本」は、どこへいくのだろうか。

 絶対にホタルを購入してはいけない。本当にホタルが好きで、自然を大切に思うならば、そしてホタルを里山という豊かな自然環境の結晶として捉え、日本の原風景の証のまま、いつまでも生きていて欲しいと思うならば、絶対にホタルを買ってはいけない。売ってもいけない。

東京ゲンジボタル研究所/古河義仁    ホームページ/東京にそだつホタル
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ホタルの幼虫放流に関して

2008-03-23 20:24:32 | ホタル
 今年も相変わらずホタル幼虫の放流が各地で行われている。ただ、新聞報道だけを見れば、今のところ1つの大きな特徴がある。それは、小学校の校庭や公園などに造った人工の河川やビオトープに、2〜3cmまで育った幼虫、数百匹〜数千匹を放流しているということである。専門家によるホタルの生態説明の後、コップに入った幼虫を「無事に大きく成長してね。」と放流する。

 ここで私は疑問に思う。これら人工水路に放流する数千匹のホタルの幼虫は、どこから来たのだろうか?「地元のホタル保存会が養殖した幼虫」という説明がある記事もあるが、何も書かれていない場合もある。自然発生地から種ホタルを採集して養殖したものか、それとも養殖販売業者から購入したものではないのか。人工的施設で閉鎖的な環境だから、移植による遺伝子攪乱の問題はないとはゆえ、ホタルの出所に大きな疑問が残る。
 また、子供達は「大きく成長してね。」と願いながら放流しているが、幼虫はすでに終齢に達するまで成長している。後はカワニナを数個食べて上陸するだけである。8月に1〜2mmの1齢幼虫を放流するなら多少は理解できるが、これでは子供達に間違った知識を植え付けてしまっている。いったい専門家は、どんな説明をしているのだろうか。
 結局、今この次期に放流しなければ、ホタルは飛ばないのだろう。そして、6月に飛んでも、その場所では交尾して産卵することはできない。放流場所の写真を見る限り、そんな環境だ。

 なぜ、里山や自然河川の再生など本来の自然環境や生態系を取り戻すことに努力せず、多額の資金を投入してホタルのビオトープを造るのか。そこは、3月に放流しなければホタルは出ることもなく、自然繁殖など到底できない箱物だ。そんな環境でホタルを飛ばすことに満足してよいのか。「ホタルの生息環境の再生、自然環境に興味を持たせるため・・・」などというのは、間違った思いこみで単なる言い訳でしかない。ホタルを食い物にする養殖業者の思うつぼである。
 ホタルの養殖業者は、自然発生地から乱獲をしている。昨今では、ヘイケボタルに似たホタルを東南アジアから輸入し、既に放流しているという話も聞く。ホタルの売買に関しては、養殖業者と自治体の担当者や関係団体との癒着も噂される。

 今、日本のホタルは泣いている!

人々のためではなく、ホタルのために 東京ゲンジボタル研究所/古河義仁
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ホタルが飛ぶということ。

2008-02-17 11:02:07 | ホタル
 子供たちにホタルを見せてあげたい。多くの方々の願いです。私もそう思います。ただ、私が見て欲しいと思うホタルは、カゴの中のホタルではなく、自然の中で舞うホタルであり風景です。

 私が毎年訪れる千葉県南房総は、今でもすばらしい自然環境が数多く残されており、気候は一年を通じて温暖なため、関東で一番早くホタルが発生する地域でもあります。東京からは、首都高速、京葉道路と乗り継ぎ、市原からは一般道路を南下します。インターチェンジを降りてしばらくすると、谷戸(千葉では谷津という)から広がる水田と、その傍らにまっすぐに続く単線の線路が現れます。都心からすぐの距離でありながら「田舎」というイメージを強く心に刻み込んでくるほど、車窓の風景は、さわやかな風と共に一瞬にして私を虜にしてしまいます。幾重にも連なる緑の谷戸。おそらくどの谷戸を歩いても、多くの生き物たちに出会えるに違いありません。実際、モリアオガエルやトウキョウサンショウウオといった貴重な両生類も多く棲み、ホタルも7種類ほどの生息を確認しています。
 こうした中を進むこと1時間。目的地は、江戸時代後期の人気小説「南総里見八犬伝」の舞台でもあるところです。こんもりとした茂みと、それに沿うように流れる小川。そして広がる水田。小川は護岸工事がされていない自然のままで、土手は草刈りもされていません。川底にはカワニナがびっしりとへばりついています。農薬は使っていないのでしょう。水田には大きなタニシが這っています。草の匂い、土の匂い、そしてホタルの匂いを感じます。ホタルの物理的・生態学的生息環境はすべて整っています。近くで農作業をしていた方に尋ねてみると、「ホタルなんかいっぱいおるよ」その幾分ぶっきらぼうな返事は、ホタルは珍しくもない普通の昆虫という印象を私に持たせるほど、あっという間に田園風景の中に吸い込まれていきました。
 日没までの2時間。下を見ながらゆっくりと散策すれば、普段は気づかないものもよく見えるものです。新たな発見もあります。フィールドワークの大切さをかみしめながら周囲の景観と一体になる自分を感じる時、ホタルに対する強い思いが込み上げてきます。日が暮れれば、そこは正にホタルの楽園。ゲンジボタルとヘイケボタルが同時に舞う場所でした。民家も点在し、里山という人々の暮らしとともにある場所でありながら、ホタルを見に来る人は誰もいません。このホタルの舞う風景は、ここでは当たり前の事として、遙か昔から何ら変わることなく毎年続いてきたのです。そして、里山という豊かな自然環境が、ホタルを当然の存在として育て、身近な生き物として大切に守ってきたのだと改めて気づかされます。

 現在、日本各地でホタルの飼育や養殖が盛んに行われています。水槽でたくさん飼育して、3月に小さなビオトープに幼虫を放流し、何百も成虫が飛んだと喜ぶ方々がいます。自然河川があるにも関わらず、河川の保全には目もくれず、その隣に何千万円という税金で人工的なホタルの小川を建設することも珍しくありません。ホタルが生息できない環境にも関わらず、イベント用として養殖業者から購入して何千匹と放す方々もいます。需要が多いために自前の養殖だけでは間に合わず、業者は、全国の自然発生地からホタルを乱獲して販売しています。地域固有種の保全など関係なく、遺伝子を攪乱します。外来種の貝を餌として撒き散らすことも平気で行っています。いずれもホタルの生態や生息環境など考えることもなく、すべて人間の管理の下にホタルを出すこと飛ばすこと、人々がホタルをみて楽しむことだけを目的にした行為です。
 子供たちにホタルを見せてあげたい。そのためには、日本の原風景とも言える里山を保全・再生することが何よりも重要なのです。なぜならホタルは里山環境の結晶だからです。
 自然環境の中で本来のホタルの姿を見るとき、こうした人間のわがままな行為を悲しく思います。ぜひとも、本来の風景を忘れないでいただきたいと思います。

人々のためではなく、ホタルのために 東京ゲンジボタル研究所/古河義仁
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コモチカワツボとゲンジボタル

2007-06-25 23:20:37 | ホタル
 以前、外来種の巻き貝「コモチカワツボ」が、神奈川県内の河川で繁殖しているという記事を取り上げたが、昨今のニュースでも、また話題になっている。私の観察地域では、コモチカワツボは進入していないが、実験によれば、コモチカワツボを与えればゲンジボタル幼虫の成長を阻害し、成虫の発光力も低下するという。ゲンジボタルは、生息環境と生態からカワニナを栄養源としてきた。水田に住むヘイケボタルの場合と違って、カワニナしか食べるものがなく、それを効率よく消化吸収できるように進化してきたものと考えられる。だから、似ているからといってもコモチカワツボで成長できないのは理解できる。
 この貝はホタルの養殖業者や飼育マニアによって持ち込まれ、自然河川において大繁殖している。外来種ということも大きな問題がだ、根本は違う。
 ホタル養殖業者やホタル飼育マニア、ホタルが飛べさえすれば良いと考える団体は、できるだけ楽をしてホタルを増やそうと考える。カワニナを増やすことが難しいとなれば、代用食を考える。カワニナに似ていて、いとも簡単に増えるコモチカワツボは、打ってつけの代用食と思われたのだろう。
 ホタルは、自然環境の象徴なのである。豊かな里山環境と生態系があってこその存在だ。その自然環境を保全することによってホタルも生き続ける。代用食などと考えるのは、複雑で大きな自然環境など眼中になく、目先の利益と結果だけを追い続ける者の考え方だ。ホタルの幼虫を養殖して放流するのも同じだ。

 時間がかかっても、地道で難しい道のりでも、豊かな自然環境を取り戻す努力をした結果、例えわずかな数でもホタルが飛んでくれた・・・この積み重ねが、重要だと思う。そうしなければ、未来はいったいどうなるのか。
 
 人々のためではなく、ホタルのために・・・ 東京ゲンジボタル研究所/古河義仁    ホームページ/「東京にそだつホタル

 
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外来巻き貝「コモチカワツボ」、神奈川の河川で大繁殖

2007-02-12 19:26:49 | ホタル
 外来種の巻き貝「コモチカワツボ」が、神奈川県内の河川で繁殖していることが、同県環境科学センターの調査で確認された。 コモチカワツボは、ニュージーランド原産で、雌雄同体、雄性発生で繁殖力が極めて強い。ホタルの幼虫がエサとする在来種「カワニナ」にそっくりで、ホタルの幼虫も食べることが知られている。そのため、ホタル繁殖用として業者が販売したり、カワニナに紛れ込んでいた可能性も指摘される。センターは「全国で生態系が乱される恐れがある」としており、調査結果は3月に松山市で開かれる日本生態学会で報告される。
 確認地点の多くが、ホタルの名所として知られる鎌倉、箱根、湯河原などと重なる。センターは、ホタルのエサとしてコモチカワツボを販売していた業者を把握しており、ホタル繁殖のため外来種が多用されている恐れもある。コモチカワツボは国の特定外来生物に指定されておらず、輸入や販売、移動が規制されていない。センターの研究員は、「ホタルを復活させる運動も、コモチカワツボを使っては生態系の破壊につながる」と話している。
 センターは、2004年に県内の24河川で川底の生物を調査し、コモチカワツボを8河川で初めて確認した。アユで知られる県西部の早川や千歳川で、アユのエサになる川底のコケを食べたり、カワニナを駆逐したりしていた。鎌倉市の滑川では、50センチ四方当たり約1万8000匹が密集していた。現在も調査を継続中で、アユへの影響は確認していないが、「生態系への影響が出かねない」としている。「川底がコモチカワツボで覆われてしまえば、魚のエサになる藻類も育たなくなる。コモチカワツボが靴底に付着し、落ちた場所で繁殖する恐れもあることから、米国では、釣り人に靴の消毒を呼びかけている。
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里山とホタルの未来

2006-06-28 22:21:21 | ホタル
 今年も所属団体主催の「ホタル観察会」が開かれた。毎年、様々な地域において地元保存会との交流会を交え、様々な取り組みを学び、情報交換も行っているが、所属する団体は、ホタルの保護方法を実践から学び、研究し、発信することも目的としている。
 今年の観察会は、東京の西部にある小さな谷戸を訪れた。この谷戸は、30年ほど前までは水田耕作が営まれ、源頭部には池があった。現在では水田は荒れ果て、池は、カサスゲの生い茂る湿地へと変貌している典型的な放置放棄された谷戸である。植生遷移も進んでいるが、植物147科592種類、昆虫107科368種類(ホタル科7種類)が生息し、その中には東京都にしか生息していない絶滅危惧種も含まれているほど、豊かな生物層がまだ残されている。
 この場所は、かつて町内会、自治体、自然保護団体などの間で、「保全」か「公園造成」かをめぐって意見の対立があり、保全派に対しては、悪徳業者による土地の買収、不法投棄、埋め立て、その他嫌がらせや脅迫などもあり、法廷内外において激しい争いがあったと言う。ようやく20年以上という歳月を経て、保全が最優先となり、現在では保存会による保全作業が進められるようになったものの、また新たな難題を抱えている。
 ”豊かな生態系を維持するために、今の5万平米という広さで十分なのか。里山保全のために、
この目前の1本の木を切るべきなのか。どなたに聞いても確たる答えは返ってこない。米作り復活も困難である。保全作業にはマニュアルもない。すべて試行錯誤で、生息する生物の生態研究と平行しながら、地道にこの場所に合う方法を見つけるしかない・・・”
 里山の小川で自然発生するホタルを守り、増やすためには、里山全体の生態系の維持管理が
できてこそだが、放置放棄された里山を回復させ、保全するためには、乗り越えなければならない高いハードルがいくつも存在し、困難な道のりである場合が多い。以前、環境省関連の自然保護団体の事務局長と面談した際、”どんなにすばらしい里山でも、地権者の理解を得なければ何もできない。その地権者の理解を得るのが難しく、大抵は、反対派だ。”と言う。
”里山の大切さや言うことは分かるが、自分の土地をどうしようと勝手だ。ホタル?人が大勢来て迷惑だね・・・”
 
 ホタルを見たことのない人々の方が多い時代である。ホタルの生息する本来の環境となればどうだろう。「昔はここでもホタルがたくさん飛んでいたけどね・・・」よく聞く言葉だが、人々に今の状況は見えても、当時の情景やその背後の環境を知ることはできない。
 今でも素晴らしい環境があり、ホタルが乱舞している所はある。しかし、里山でもなく、豊かな生態系がない場所でホタルが飛んでいる所も、日本にはたくさんある。
小さな水槽、ビニールハウス、小学校の校庭、ホテルの庭園、運動公園の水路・・・
いつの間にか、ホタルは「里山環境の結晶」ではなくなり、ホタルを通じて自然を学ぼうとしても、ホタルが自ら舞う里山環境はなくなり、学ぶことも継承することもできなくなるかも知れない。
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ホタルをネットオークションで売る馬鹿者

2006-06-15 21:30:06 | ホタル
頂いたコメントの情報を元に調べてみたら、何と自然発生しているホタルを捕まえてネットオークションで販売している大馬鹿者がいる。

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人工飼育のホタルを販売する個人や業者も許せないが、自然発生しているホタルを捕獲してネットオークションにかけるとは言語道断。ふざけるなと言いたい。 後日、上記のページを見ると
「大好評につき追加出品致します!これで最後です。近くで採集出来ますので、採集直後の元気!な個体をお届け致します・・・」
しかも、入札に参加した者もいるではないか。こんな人間を許してはいけない。

東京にそだつホタル
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