ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態と環境を52年研究し保全活動してます。ホタルだけでなく、様々な昆虫の生態写真や自然風景の写真も掲載しています

星峠(冬景色)

2015-12-20 18:45:12 | 風景写真

 星峠は、「にほんの里100選」に選ばれた新潟県十日町市松之山・松代にあり、2009年のNHK大河ドラマ「天地人」のオープニング映像にも使用されたことで広く知られるようになった。2013年の5月に一度訪れて撮影している。(写真2枚目)

 松之山・松代の棚田へは、雪が積もったら行きたいと思い、ずっと天候の様子を伺っていると、12月17日(木)にようやく初雪。30cmくらい積もったようである。しかしながら、ただ雪が積もれば良いというわけでもない。
 この地域の棚田は、秋の収穫が終わると水を張るので、それが水鏡になる。初雪は畔だけを白くする。晴れで冷え込んだ朝には霧も発生し、そこに朝日が当たれば幻想的な光景になるのだ。週間予報では、20日のみに晴れマーク。迷わず決行である。
 片道260kmほどだが、4時間半はかかる。月~金の疲れが残る19日(土)の15時に自宅を出発。関東地方は冬晴れであったが、 関越自動車道の関越トンネルを向けると湯沢は雪。川端康成「雪国」の冒頭の文章「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」そのものである。塩沢・石打SAで夕食をとり、六日町ICで降りて十日町市へ向かった。
 目的地は、星峠ではなく蒲生。蒲生の棚田には、今年の4月に訪れ「蒲生の棚田(春) 」として掲載しているが、たいへん美しい景観に感動し、初雪の後に再訪したいと思っていたのである。
 蒲生の駐車場に19時半に到着し、車内で熟睡。翌20日、夜明けとともに棚田を望むが、朝日が出ない!しかも、水が張られた田んぼが 少なすぎて絵にならない。仕方なく、星峠へ移動。
 蒲生の棚田での撮影者は、私を含めて4人だったが、さすがに星峠の棚田は多い。20人くらいはいたのではないだろうか。ただ、雪が多すぎるし、田んぼの水は凍っている。しかも、雲の切れ間から青空は見えるものの朝陽は拝めず、したがって「光と色」の演出はないモノトーンの世界。感動が薄ければ、作品にもならず。単なる「行ってきました。」的な証拠写真を撮って終了。イメージの写真が撮れるのは、何年先になるのだろうか?

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

星峠の棚田

星峠の棚田(冬景色)
Canon 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F11 1/10秒 ISO 100(撮影地:新潟県十日町市 2015.12.20)

星峠の棚田

星峠の棚田(春)
Canon 5D Mark2 / EF17-35mm f/2.8L USM
絞り優先AE F18 3.2秒 ISO 100 -2/3EV(撮影地:新潟県十日町市 2013.05.18)

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