ホタルの独り言 Part 2

ホタルを初めとして様々な昆虫や美しい日本の四季、自然風景を追い求めて撮影した写真を

解説とともに掲載しています。

心が折れる2016年の秋

2016-10-16 21:58:58 | その他昆虫と話題

 2016年の秋の撮影目標は、ミルンヤンマの産卵とカトリヤンマの産卵である。どちらも「静止写真」においては満足できるものを撮影しているが、産卵シーンは証拠程度のものしか撮れていないため、何とか美しく撮りたい。
 ミルンヤンマの産卵シーンの撮影は、9月から合計6回にわたって生息地に通った。産卵しそうな朽木の近くで、ひたすらメスが飛来し産卵するのを待つのだが、毎回飛んではくるものの 落ち着いて産卵することなく、のべ25時間の待機時間にも関わらず、結局、未だに産卵シーンは撮影できていない。最後に訪れた生息地では、1頭も飛来しなかったことから、もうシーズンも終わりになってしまったようである。
 一方、カトリヤンマの産卵シーンの撮影は、天候不順の影響で稲刈りが遅く、したがってカトリヤンマのメスは刈られていない稲の中に潜っての産卵のため撮影不可能。それならばと、 300km遠征して2011年に見つけたカトリヤンマの多産地に行ってみた。当時、水の抜かれた池縁の土の斜面に何頭ものメスが産卵に来ていた(当時は撮影していなかった)のだが、5年経ってみると、環境は一変。アメリカザリガニが大量に繁殖し、池は藪と化していた。昼から夕方まで待機したが、オスのホバリングは勿論、メスも1頭も飛来することはなかった。

 長雨と記録的な日照不足である2016年の秋。心が折れる毎週末を経て10月半ばでようやく晴れの日が多くなってきたが、時すでに遅しの感がある。ヤンマの産卵に限らず、昆虫のシーズンも全体的に終盤だ。次の週末にミルンヤンマとカトリヤンマのリベンジを予定し、11月上旬にサツマシジミ、中旬にルーミスシジミとヒナカマキリ、 これを最後に、今年の昆虫撮影は終了予定である。その後は、カメラを持ち替えて自然風景撮影に尽力したいと思う。
 ブログ記事では、昨今の記事内容でお分かりのように、過去に撮影し個別に掲載していた昆虫の写真を種毎に選別し、1つの「まとめ」として紹介しているが、今後しばらくは、そのような記事も掲載し、私自身の課題抽出と次年度の目標設定の材料としたい。

 本記事に掲載の写真は、アカスジキンカメムシの幼虫である。ある沢にてミルンヤンマの産卵を狙って待機している時に足元にいたので、退屈しのぎに撮影したものである。カメムシでありながら、幼虫は甲虫の仲間に思える。アカスジキンカメムシ Poecilocoris lewisi (Distant, 1883)は、半翅目キンカメムシ科で本州・四国・九州に分布する普通種で、成虫は5月~8月頃に見られ、光沢のある金緑色で淡い紅色の帯紋がとても美しいカメムシである。掲載の写真は終齢幼虫で、このまま越冬する。アカスジキンカメムシの成虫は未見で、幼虫は今回が初見初撮影であり、来年は、成虫も是非撮影したいと思う。

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

アカスジキンカメムシの幼虫

アカスジキンカメムシ / 幼虫
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F5.6 1/125秒 ISO 3200 +1EV(2016.10.16)

アカスジキンカメムシの幼虫

アカスジキンカメムシ / 幼虫
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F5.6 1/125秒 ISO 1250 +1EV(2016.10.16)

東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.

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2 コメント

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今年の天候 (granma)
2016-10-17 16:06:50
こんにちは。
本当に今年の天候は変ですね。
週末しかお出かけになられないホタルさんの
お気持ちが分かるような気がします。
植物を対象に撮影している私でも
いつものように綺麗に撮るのは難しいと
感じました。
農業を生業になさっていらっしゃる
農家の方のご苦労も大変だなのではと
思いました。
来年はお出かけになる時に天候に恵まれ
素晴らしい昆虫類のお写真を見せて頂けたらと思います。
天候不順 (ホタル)
2016-10-17 21:40:28
granma様、こんばんは。
長年、昆虫を撮影していると、段々と難しい被写体や生態のシーンを撮りたくなるため、
なかなかチャンスに巡り合わないのですが、
今年のように天候が悪く、計画通りに撮影できなかったことは残念でなりません。
この天候が、野菜や果物などの収穫に影響があるように
来年の昆虫の発生に影響がでるのではないかとも危惧しております。
あと少しだけ昆虫を撮ったら、風景写真に転向したいと思います。

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