岐阜県恵那市 城下町ホットいわむらの日々

横須賀から参りましたふるさと活性化協力隊員のブログです

地域の世話役・移住コーディネーター養成塾

2013-12-13 | 日記
最近活動報告やら何やら、他所にでかける機会が増えていますが、先日行ってきたのは、岐阜の西端・揖斐川町。

深い谷が印象的な自然豊かな藤橋地区というところまで行きましたが、岐阜の東端・恵那の山深さとまた肌触りが違う感じがして、心癒されました。

今回の目的は、地域の世話役・移住コーディネーター養成塾、というセミナーの聴講。

農山村へ移住したときに何が問題になるかというと、地域に溶け込むための人のつながりを得られないと、極端な話、地域から孤立した暮らしをすることになってしまいます。

地域としても、よそ者に自分たちの生活が壊されるんじゃないか、という警戒感が解けず、結局お互い疎遠のまま、住む人が増えてもコミュニティ力が落ちていく、ってな地域の存在も耳にします。

ここに必要なのが、移住者に対してオープンかつ、地域の中で中心的な存在になっている人が間に立ってその壁を取り除いていくこと、それが地域の世話役、ということでしょう。

地域の人にとってみれば、この人が言うんならこのよそモンは大丈夫やろう、という安心感につながるわけです。

まあ私なんか世話するどころか、まだまだ地域の方からお世話になりっぱなしなんですけどね(--;)


でも移住者にしてみれば、その世話役を探すのもまた難しいことだったりするわけで。

今回のコーディネーター養成塾も、地域の中で組織的にコーディネートできる仕組みが大事、ということで、各地の事例を学びましたが、中でも大きな成果を挙げているのが、今回の講師でもあり、同じ恵那市の串原でNPOの活動をしている、奥矢作森林塾理事長の大島さん。

この奥矢作森林塾、なんと今年度の総務省過疎地域自立活性化の優良事例として、全国10団体の一つに選ばれ表彰されています。

詳細は森林塾のHPをご覧いただきたいのですが、こちらでは独自の移住対策をされていて、古民家の改修体験や里山体験を通して、移住するにあたって必要な地域への理解を深めていくだけでなく、地域の中に空き家のことは森林塾に任せようという機運が高まり、3方で良いマッチングができる体制が整ってきたとのこと。森林塾を通して移住してきた人たちは、その後も地域活動に積極的に参加しているとのことで、ますます良い循環が生まれつつあるようです。

この成果には大島さんの地道な歩みがあったわけで、今回恵那から同行した際にいろいろお話を聞かせてもらったんですけど、やはり大島さんの繊細な配慮があってこそ可能になった取り組みなんだと感じます。

もちろん岩村ではまた事情が違うので、本当に必要な対策は地域の中から生み出していかなくてはいけませんが、近くにこうした人たちがいてがんばってらっしゃるのは、とても心強いです。

でも大島さん、ご自分では全然表彰のこととか言わないもんで、外野から見ればもっとPRしたらいいのに、とか思うんですが、それもまた実は地域への配慮の一つなのかなと、深読みしてみたり。


ホットいわむらでも「暮らし」を軸にした空き家対策を始めようと、ある企画を準備しています。その企画とは・・・岩村の町家暮らしの楽しさやかかわり方の提案、町として大事にしていることを紹介していく町歩きツアーで、実際に暮らしをイメージできる空き家の見学なども予定しています。

おそらく年明けには開催できるかと思いますが、まだ詰めていくところがたくさんあるんで、詳しい情報はもう少々お待ちください・・・!

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