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細越麟太郎 MOVIE DIARY



10月19日(水)10-00 渋谷<ショウゲート試写室>

M-134『スノーデン』" SNOWDEN " (2016) Wild Bunch, Vendian Entertainment / TG Media 

監督・脚本・オリバー・ストーン 主演・ジョゼフ・ゴードン=レヴィット、ニコラス・ケイジ <135分・シネマスコープ>配給・ショウゲート

つい、この3月に見たドキュメンタリー映画「シチズン・フォー*スノーデンの暴露」は、CIAの職員だったエドワード・スノーデンの亡命までの経路を記録映像で追った。

ただでさえ、この亡命事件には秘められた政治的な事実と背景の秘密があって、実際にいま、彼がロシアのどこで何をしているのかは、詳細も報道されていない。 

この作品は、初めてスノーデン本人が、2013年6月3日に、香港のホテルの一室でイギリスの「ガーディアン」紙のコラムニストに政治的な陰謀の背景を明かした状況から描かれて行く。

監督のオリバー・ストーンは、あの「JFK」「ニクソン」「ブッシュ」などのアメリカ大統領の素顔をドラマ化したが、いつも映画化する作品には、その政治背景が色濃く描かれる。

だから、このエドワード・スノーデンの亡命事件には、非常に強い関心のあることは予測できるが、ここでも香港のホテルの告白に至る迄の、スノーデンの行動が興味深い映像で見せる。

たしかに、「ザ・ウォーク」で、ツイン・タワーの間を綱渡りしたジョセフ・G=レヴィットは、実によくスノーデン本人に似ていて、まるでドキュメンタリーのような真実味が一貫している。

ホテルで告白した経緯に添って映画は描かれていて、2004年に、あの9-11の衝撃から,アメリカ中央諜報局FBIの特殊部隊に入隊して過酷な軍事教練を受けるが重傷で除隊。

もともとコンピュータ・オタクのスノーデンは、その知能を買われてニコラス・ケイジが妖しい情報収集する技官に気に入られて、CIAの機密情報機関にも出入りするようになる。

ここでオリバー・ストーン監督とは知友の、実際にもケネディ家の一員のニコラスを、かなりオタクで変人の役にして、いつものアクション・スターの顔を変装させているところが面白い。

映画は、こうした政治背景を描くと独特のリアリティとユーモア感覚を見せるベテラン・オリバー監督の得意のアングルで、スノーデンが次第に真実の情報機密に迫って行く辺りを見せて行く。

だから、この背景は「ジェイソン・ボーン」のCIAに持っていた疑惑と、組織からの離脱していく背景とよく似ていて面白く、アクション・シーンはないが、かなりリアル・ヤバいのだ。

結局はオバマ政権に反発して、CIAに疑問を抱いて辞職してから、東京の横田基地でのNASAの行動を、民間企業からの目線で見たスノーデンは、ハワイの秘密基地に派遣される。

ルービック・キューブを常時手にして遊んでいるスノーデンは、その後、自分自身の秘密までが組織にコントロールされている事実を知り、香港のホテルでの取材となる。

それでもスノーデンの亡命と現在の安否はワカラナイが、「ジェイソン・ボーン」のノン・アクション映画としては非常に面白くて、上質なエンターテイメントになっているのは、サスガ。

 

■右中間へのゴロのヒットがフェンスを転々する間に、ツーベース。 ★★★☆☆☆

●2017年1月27日より、TOHOシネマズみゆき座などでロードショー 



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