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細越麟太郎 MOVIE DIARY



7月7日(金)13-00 半蔵門<東宝東和映画試写室>

M-077『ザ・マミー*呪われた砂漠の王女』" The Mummy " (2017) Universal International Studio / Secret Hideout Production.

原案・製作・監督・アレックス・カーツマン 主演・トム・クルーズ、ラッセル・クロウ <110分・シネマスコープ> 配給・東宝東和

ユニヴァーサル映画スタジオは、昔からハリウッドのメジャー・スタジオでは、アカデミー賞を狙うような高尚な作品には背を向けて、ひたすらにB級怪奇娯楽映画を作って来た。

たまにはスピルバーグ監督のファンタジー風の作品もあったが、もともとは怪しげなパルプ・マガジンの映像化のような、おっかなびっくりなテーマの映画ばかり量産してきたのだ。

亡くなられた映画評論家の石上三登志さんは、同じCMの仕事をしていた関係で、よく一緒にハリウッドに行ったりしては、ユニヴァーサル映画の話ばかりしていたものだが・・。

そのユニヴァーサル映画が、この作品を皮切りにして、過去のB級怪奇映画を<ダーク・ユニバース>と題して、これから数十本の過去の作品をリメイク・リニューアルして製作公開するという。

ま、この企画は天国の、いや、地獄の石上さんも狂喜していると思うが、ドラキュラから、フランケンシュタイン、狼男、透明人間、アマゾンの半魚人までが、ゾロゾロと再出現リメイクされる。

この企画にはスティーブン・スピルバーグも中心になっていて、ジョニー・デップの「透明人間」と続き・・ま、これからしばらくは<ダーク・ユニバース>の作品が製作公開されるということになった。

だからこの作品も、いきなりユニヴァーサルの、あのいつものイルミネーションの輝く地球のクレジットではなく、電気の消えた真っ暗な地球の上に、あのユニバーサル・マークが回転する。

中東イラクの戦場の瓦礫の地下から、古代エジプトの古い棺が見つかり、軍の関係者のトムは女性考古学者のアナベラ・ウォーリスと共に、その古代の棺<ザ・マミー>を研究の為に発掘。

銃弾と飛び交う危険な戦場から、その棺を軍用機でロンドンに空輸するが、郊外で突然にエンジン・トラブルで機は墜落して大破に、瀕死のトムはなぜか遺体安置所で記憶が甦る。

しかしこの事故には、封印されていた古墳に眠っていたエジプト王女の復讐が絡んでいて、ふたつの瞳孔を目にした悪魔のような美女は、現代人への怨念を込めた恐怖の映像が展開していくという寸法。

例によって、この受難の墓参につき合ってしまったトム・クルーズは、もう50歳を過ぎたというのに、インディ・ジョーンズ博士のように、古代の怨霊たちと大アクションを展開するからご苦労様。

ロンドンの古代研究博士のラッセル・クロウは、またしてもこの難事件に絡んで来て、この邪悪な王女<ザ・マミー>のナゾを解き明かし、ここで「ジキル博士とハイド氏」の豹変ぶりを見せる、という仕掛け。

随所に、この復活ユニバーサルB級映画リメイク大会の楽屋落ちが出てくるので、オールド・ファンには懐かしくも、また悪夢の再来につきあうという、不思議な体験となるのだった・・。ああ、石上さん、助けて。

 

■右中間を抜けたゴロがフェンスで消えて、エンタイトル・ツーベース。 ★★★☆+☆

●7月28日より、東宝シネマズ日劇他でロードショー 



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