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細越麟太郎 MOVIE DIARY



9月20日(火)13-00 六本木<アスミック・エース試写室>

M-120『エブリバディ・ウォンツ・サム!!・世界はボクらの手の中に』" Everybody Wants Some !!" (2016) Paramount Pictures / Annapurna Pictures

監督・脚本・製作・リチャード・リンクレイター 主演・ブレイク・ジェナー、フォレスト・ウィテカー <117分・ビスタサイズ>配給・ファントム・フィルム

やたら永い英語の直読み邦訳タイトルで、まずは困ったものだと思うが、要するに青春ど真ん中の映画なのだから、もっとシンプルに判りやすいタイトルに出来ないのか、と思う。

これはリンクレイター監督の前作「6才のボクが、大人になるまで」の時にもそう感じていたのだが、過去の名作が、おしなべてそうであったように、まずは邦題を明快に・・。

という懸念を持って試写を見ていてもロクなことはないのが、過去の試写経験であって、もしすごくいい作品でも、知人や友人に教えるにしても、とてもタイトルがでてこないのだ。 

ま、邦題の決定には、もちろん日本代理店での承認と同時に、ハリウッドのスタジオのオーケーが必要なのだろうから、過去の「追憶」や「哀愁」「旅情」などのようにはいかないのだろう。

そんな個人的なグチはともかく、またしてもリンクレイター監督は、ここでは自分の1980年9月、サウスイースト・テキサス州立大学でのサマー・シーズンの日々を再現してみせる。

嬉しいのは、彼が実際に大学の野球部員だったらしく、その当時の大学野球部内のゴチャゴチャした日々が、とにかく、ノー・プロブレムなお任せ演出で展開していくのだ。

あの「がんばれ、ベアーズ」のように、勝利に拘って、猛練習するでもなく、メジャー・リーグへの夢を持つでもなく、ただ酒とバラとガールハントの狂乱の日々が繰り返されていく。

という具合で、これはリンクレイター監督の青春の「アメリカン・グラフィティ」であって、特にドラマティックで奔放な夢も苦労も希望もなく、ただひたすらに若さを謳歌していく時間には、退屈した。

たしかに青春の姿は退屈で、それぞれの状況によって地域とか校風には格差もあり、しかも野球部というのは、テキサス・レンジャーズのある土地柄で、一種の花形のようなものな筈だ。

メジャーリーグ野球の大好きな当方としても、もし生まれ変われるなら・・・このような環境にスリップしたいな・・・と思って見てみたのだが、作品はそれほど野球タイプじゃない。

だから、まずはよくある青春映画の上流大学の「追憶」のようなスケッチなのだから、ハリー・ポッターのマジック・スクールのように面白くなろう筈もないのだ。

やっと、ラスト近くでドラマチックにはなるものの、それまでのほとんどは、ま、おつきあいしても退屈してしまう日々で、ブレイク・ジェナーが<ブレイク>するかどうか、・・・?

 

■ファール連発で、フルカウントから、ショートへの平凡なゴロ。 ★★☆☆

●11月、新宿武蔵野館などでロードショー 



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