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細越麟太郎 MOVIE DIARY



☆野際陽子さん、ボン・ヌイ

 

実は、亡くなられた野際陽子さんとは、むかし2年間も毎日一緒に,テレビのお仕事したことがあった。

彼女がNHKを退社されてすぐ、63年頃の春だったか、TBSの毎朝11時から、「女性専科」という情報番組がスタートした。

女性向けの新しい情報をゲストと共に、毎朝提供するテレビの生放送で、そのスポンサーがわたしの入社したSHISEIDOだったのだ。

まだVTRの不完全な時代だったので、毎日のゲスト・インタビュや、CMも生でスタジオ製作していたので、わたしも日参。

朝の10時には、赤坂TBSの坂の上のスタジオ6階ロビーには、毎朝スタッフが集合して、番組司会の野際さんも毎朝早々に出勤していた。

わたしは銀座の会社にタイムカードを8時半には押してから、急ぎ赤坂に向かったが、いつも野際さんはもっと早くロビーにいらしたのだ。

よくスタッフが揃う迄、モーニング・コーヒーを一緒に飲んでは、映画やスポーツの雑談をするのが楽しみなのも、彼女はひとつ年上のお嬢様感覚。

アメリカよりはソルボンヌ感覚の彼女は、当然フランス映画派で、カザンの「草原の輝き」よりはゴダールの「女と男のいる舗道」が好きだ・・と豪語していた。

スタジオに「太陽がいっぱい」のPRで、アラン・ドロンが来たときも、ご自分のフランス語で対話していたが、あとで「わたしはベルモンドの方が好きなんだ」と笑っていた。

当時は、ジョージ・チャキリスや、チャールトン・ヘストンから、ジャズ歌手のヘレン・メリルもやってきて、わたしは大いに番組の製作を愉しんだのだった。

その番組制作の間には、スタッフで河口湖に一泊ドライブ旅行をしたこともあって、車中で、彼女は面白いことを言ってくれたのだ。

同じ立教大学出身の彼女は、長嶋茂雄選手にアプローチして、一度デイトしたが、なぜかフラレてしまった・・とグチっていた。

「・・・ねえ、細ちゃん、男と女の感性は、1センチぐらいの違いがあってね、そこは絶対にお互いに理解できない部分なのよ。ワカル・・?」

 

ま、まだ、わたしにはワカラナイような気がするけど、いずれそちら側に行ったら、また話しましょう。

コーヒーでも飲んで、天国の6階ロビーでまた会いましょう。 



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