ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

安くてウマいもんと料理と旅行と音楽と競馬が好きなサラリーマンの暮らしを、ありのままに綴ります。

「バニラ・エア車イス事件」が、2017年の日本で起きている事の嘆かわしさよ。

2017-06-28 20:31:00 | 思うこと

今朝の朝日新聞より引用。


>鹿児島県奄美市の奄美空港で今月5日、格安航空会社(LCC)バニラ・エア(本社・成田空港)の関西空港行きの便を利用した半身不随で車いすの男性が、階段式のタラップを腕の力で自力で上らされる事態になっていたことがわかった。バニラ・エアは「不快にさせた」と謝罪。車いすでも搭乗できるように設備を整える。

 男性は大阪府豊中市のバリアフリー研究所代表、木島英登(ひでとう)さん(44)。高校時代にラグビーの練習中に脊椎(せきつい)を損傷し、車いすで生活している。木島さんは6月3日に知人5人との旅行のため、車いすで関空に向かった。木島さんとバニラ・エアによると、搭乗便はジェット機で、関空には搭乗ブリッジがあるが、奄美空港では降機がタラップになるとして、木島さんは関空の搭乗カウンターでタラップの写真を見せられ、「歩けない人は乗れない」と言われた。木島さんは「同行者の手助けで上り下りする」と伝え、奄美では同行者が車いすの木島さんを担いで、タラップを下りた。

 同5日、今度は関空行きの便に搭乗する際、バニラ・エアから業務委託されている空港職員に「往路で車いすを担いで(タラップを)下りたのは(同社の規則)違反だった」と言われた。その後、「同行者の手伝いのもと、自力で階段昇降をできるなら搭乗できる」と説明された。

 同行者が往路と同様に車いすごと担ごうとしたが、空港職員が制止。木島さんは車いすを降り、階段を背にして17段のタラップの一番下の段に座り、腕の力を使って一段ずつずり上がった。空港職員が「それもだめです」と言ったが、3~4分かけて上り切ったという。

 木島さんは旅行好きで158カ国を訪れ、多くの空港を利用してきたが、連絡なく車いすで行ったり、施設の整っていない空港だったりしても「歩けないことを理由に搭乗を拒否されることはなかった」と話す。

 バニラ・エアはANAホールディングスの傘下で、国内線と国際線各7路線で運航する。奄美空港だけ車いすを持ち上げる施設や階段昇降機がなく、車いすを担いだり、おんぶしたりして上り下りするのは危険なので同社の規則で認めていなかったという。バニラ・エアは奄美空港でアシストストレッチャー(座った状態で運ぶ担架)を14日から使用、階段昇降機も29日から導入する。

 同社の松原玲人(あきひと)人事・総務部長は「やり取りする中でお客様が自力で上ることになり、職員は見守るしかなかった。こんな形での搭乗はやるべきでなく、本意ではなかった」とし、同社は木島さんに謝罪。木島さんは「車いすでも心配なく利用できるようにしてほしい」と話している


まことに残念な事件だが、何が残念かと言うとこれだけインバウンドに沸き、あと3年でパラリンピックも開催される2017年の日本で起きていたというのが、信じられない程に哀しいのだ。

この事件には、いくつかの論点がある。

①バニラ・エアの社内規則は、どうなっているのか?「神対応」したら処分されるのか?
②客が搭乗券購入時に、車イスである事を敢えて申告しなかった事はどうなのだ?
③LCCだから、こんな問題が起きたのか?
④そもそも奄美空港に設備がないのは、いかがなものか?

まず①だが、下半身の不自由な男性が上半身だけの力で階段を昇り、周りの客もスタッフも誰も助けないというのは極めて異様な光景である。
社内規約云々の前に、人としてその異様な光景をただ見ているだけ、というのは到底理解出来ない。
私なら、規約は知らなかった事にしてでも抱きかかえてタラップを上がる。

②だが、この男性がバリアフリー研究所代表というのが少々引っかかる。すなわち、意地悪な見方をすれば
「事前申告なしに車イスのまま搭乗し、各社がどんな対応をするのかを試したかったのでは?」
という想像も出来る。
しかし、どうだろうか。その客が車イスである事は事前申告がなくともチェックインカウンター、手荷物検査、搭乗口と何度も確認出来るはずだ。
その企業の社会的地位保全のためにも、バリアフリー対策には万全を期すべきではないかと考える。

③だが、新聞によるとピーチは
「予約時などに要望があれば対応を取る」
と答えたそうだが、裏を返せば要望しないと対応しないかもしれない。
この悲劇が、ピーチで起きていた可能性もなきにしもあらずなのだ。

④は、既にこの事件後すぐの14日にアシストストレッチャー(車イスを運ぶ担架のようなもの)を導入し、解決しているそうだがそれまでなかったのもどうかと思う。

以前、とあるLCCの会社の広報担当者が
「弊社は、安さが最大のサービス。それ以外の事は致しません」
と、キッパリと答えていた。
確かに、重い荷物を積み込むのも機内でお茶を頼むのも全て有料だ。
ただ、今回の件を通じてそれらのサービスレスぶりは健常者にのみ通じ、ハンデのある乗客は前提としていなかった事も顕在化したのである。

今回の件を機に、ハンデのある客への対応が変われば幸いである。
ましてLCCはチケット購入も全てPCやスマホの場合が少なくないため、購入前のチェック項目に加えるなどしていただければと思う次第である…
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