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 政治はひとりではどうにもならない営為だ。人の意志がつながり、個人としてのリスクを引き受けながら、次の人の心中に架橋していく連鎖がムーブメントとなる。人の生き方、動き方に関与せざるをえないのが「政治の性」である。今日は、小さな芽かもしれないが「夏に向けた渦巻き」のエネルギーを感じた一日だった。ただ、そのことをうまく表現したり、話したりすることがきっと私は苦手である。理性的に整理された話はまあまあ得意だが、感情を前に出して語るのは不得意だ。

 あまりにも若い時期(14歳〜15歳)で政治活動を開始して、さんざん孤立したり、内申書に記載されて裁判を16年続けたりという生い立ちに端を発しているのかもしれない。感情を制御し、また逆境に耐えることを日常として「自己形成」を行なった私は、誰にも負けない集中力・持久力は身につけた。しかし、政治は「共同」「協同」の仕事であり、言語によって意志を共同化しなければ何も始まらない。その核となって、エモーショナルな自己発露をしようとすると、照れくささが前に立ってしまう。娑婆で生きる社会人なら「シャイ」ですむが、政治の世界ではそうはいかない。「私は変わります」と言うのは簡単だが、実行はけっこう難しい。

昨日は、音楽プロデュースの第一線で活躍してきた佐藤剛さんと、じっくりと話しをした。今、佐藤さんは次の世代にバトンを渡すために、日本の音楽の資産を世界に出していくという仕事を構想している。話していて驚いたのは、音楽ビジネスの縮小の話だ。20年前に6000億市場だった音楽産業は、約半分の3000億市場へと縮小したという。それでも、日本ではまだCDを並べている小売店が街中にあるが、アメリカやヨーロッパには、もはや小売店は存在しないという。

音楽市場が縮小しているのは世界的な状況のようだ。さらに、新聞・雑誌の活字メディアも縮小の一途である。佐藤さんは「それでいいのではないか」と言う。もともと音楽が巨大ビジネスになること自体がおかしい。売れない、食えないという市場縮小のさなかで、怠惰な商業主義で目の前の利益をむさぼってきた「業者」が倒れることは、次の世代の表現者・アーティストにとって悪いことではないという。

 音楽業界の話を聞いていて、政治をめぐる状況と重ね合わせた。おそらく、「小泉改革」(05年)「政権交代」(09年)と劇的なシーンをつくりだした「政治の光景」は、急速に収縮して「にわか新党」のラッシュとなって現れている。老舗である社民党も「既得権層」に仕分けされそうな気配だが、ここが踏ん張りどころかなと思う。政治の光景をエジロベエで言えば、右へ右へと傾く力が作用している。「みんなの党」や「日本創新党」(首長新党)のメディアの持ち上げぶりは度をこしている。しかし、もともと「自民党」「松下政経塾」に包摂されるような勢力ばかりが飛び出してきても、保守政党同士の政策の幅は小さい。だからこそ、社民・みどり・リベラルの支持基盤は拡大出来る状況にあると思う。

 今日は「保坂のぶと、新たな挑戦。杉並から全国へ」と題した集会を荻窪駅前のタウンセブンで開いてもらった。約130人が集まり昨年の総選挙に続いて、この夏の参議院選挙で全国比例区の公認候補となったスタートラインに共に立ってくれた。この会場で、衆議院総選挙のあった昨年は、何度か集会を開いてきた。今年は「全国的」に取り組む大きな戦いだが、「杉並から全国へ」と銘打ってジャンプする全国行脚の出発式だった。

 保坂のぶと全国応援団共同代表の上原公子さん(前国立市長)の開会の挨拶の後、映画監督の森達也さんが口火を切ってくれた。森さんからは、すでに現在編集中の『元気印新聞』に簡潔で心のこもったメッセージをいただいている。杉並を中心とした市民運動、住民運動から激励を受けた。また、福士よし子都議会議員、小松ひさ子杉並区議会議員(生活者ネット)、須黒奈緒杉並区議会議員(無所属)、けしば誠一杉並区議会議員(無所属)など4人の自治体議員からの連帯の挨拶も続いた。 

 夜6時から藤沢市民会館でひらかれた「沖縄・普天間基地問題」をめぐるリレー演説会にも参加した。スピーカーは、私に鈴木宗男衆議院外務委員長(新党大地)、山内徳信参議院議員(社民党・元読谷村村長)、そして地元の阿部とも子衆議院議員(社民党・政策審議会長)と続いた。集会参加の約300人の人たちと固く握手をしながら密度濃く話し合うことが出来た。このふたつの集会については、また明日以降に詳しく報告することとしたい。
 



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