TOP PAGE BLOG ENGLISH CONTACT




下北沢の街は道路に引き裂かれるか

 3月25日、定例の元気印ミィーティングは「等々力駅地下化」と「下北沢再開発問題」を取り上げた。下北沢再開発問題に取り組む建築士の金子賢三さんの話を聞いた。下北沢の街を巨大な道路が縦断するという話は聞いていたが、改めて驚くことも多かったので概要を紹介する。

 くわしくはセイブ・ザ・下北沢のサイト(www.stsk.net)を参照していただきたいのだが、幅26メートルの環状7号線並みの道路が下北沢を南北に縦断するというだけで、十分驚きの話だ。演劇や音楽を好む若者たちが集ってくる「ゴチャゴチャした繁華街」は、昭和21年につくられた道路計画によって踏み倒される。

 なせ、道路計画は60年もの眠りから醒めたのか。どうやら、小田急線の地下化と密接な関係があるらしい。長年、小田急線の高架化に反対してきた住民運動の力もあって、小田急は上下2本の複々線を二層で通す下北沢地下化を決めた。ところが、この「連続立体交差事業」は国・自治体が86パーセントの工事費を道路特定財源などでまかなう都市型公共事業。幹線道路と線路が2か所以上交わることか必要となる。

 金子さんの話を聞いていくと、この問題は「道路問題」ではなく「都市再開発問題」だと感じた。駅舎が地下に潜ることによって地上部分に空き地が生まれる。環七並みの巨大道路とこの駅上広場がつながることで建築制限を大幅に緩和し、地上17階建ての高層ビルが立てられるようになる。実は、環七並み道路が山手通りと本物の環七をつなぐ計画道路として開通するのはいつのことかわからない。計画は60年前からあったが、下北沢縦断部分の250メートルを除く工事日程さえ発表されていない。

 それでいいのだ。左右が開通していない250メートルの道路もどきでも建設すれば、駅前再開発が大々的に出来る――これが、下北沢再開発の隠れた狙いだ。とすれば、演劇も、音楽も、若者風俗も、ゴチャゴチャした飲み屋もなくなる。ベットタウンの郊外駅のようなビル群が立ち並び、繁華街は壊死してしまう。

 今日、夕方6時から下北沢タウンホール11階らぷらす研修室で、本多劇場の本多一夫さん、レディー・ジェーンの大木雄高さん、ロフトの平野悠さんのトークがある。この街で何が起きているのか、じっくり聞いてみたい。




この記事をはてなブックマークに追加
コメント ( 0 ) | Trackback ( 3 )



« 人工透析に入... 梅ヶ丘の芝居... »
 
この記事のトラックバック Ping-URL
 


ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません
 
・送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております
※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。
 
 
トラックバック雑記文・05年03月27日 (後藤和智事務所 -若者報道と社会-)
 春休み特別企画、無事終了しました。この企画が進行している間は、毎日文章を書いていたので、自分の頭も少々整理できた気がします。やはり、文章を書くことは、自分の考え方をまとめたり、あるいは眠っていた資料を復活させたり、または新しく資料を集めたりと、自分を活
 
 
 
景観法の功罪と、これから 【シリーズ・景観法?】 (明日を拓く)
景観法レポート最終日です。 次回からは具体的に今「景観法」というテーマで語りたいことをシリーズで載せていきます。ご意見・ご感想・あなたの街の事例など、お待ちしております。 3. 景観法の功罪  景観法について、経済ジャーナリストの阿部和義氏は「日本の景
 
 
 
シモキタ再開発問題を考える 【シリーズ・景観法?】 (明日を拓く)
お待たせしました。 きょうは知っていた人も知らなかった人も改めて「下北沢の死活問題」について考えていただけたらと思う。 先日の筑紫哲也ニュース23でも取り上げられていたが、今、下北沢の街が大きく変わろうとしている。 まずはじめに、きょうはこれまでのシ