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このニュースを読んで目を丸くした。朝日新聞のアサヒ・コムによると、杉浦正健法務大臣は、「今日の閣議後の記者会見で『すでに40時間以上審議しており、ひとつの法案としては破格に長い。採決する機は熟していると述べ、民主党から再修正案が示されなければ、法務委員会での法案審議はこれ以上せずに採決に踏み切るべきだとの考えを示した」という。焦りから出た言葉とは言え、行政府の長が国権の最高機関たる国会の審議について、「採決」や「質疑打ち切り」を述べるのは越権行為に他ならない。しかも、衆議院議長が強行採決の手前で「裁定」を下したのことに対しては「できるだけ円滑にという趣旨で、さらに審議してほしいというわけではないらしい」と解釈をしてみせている。

杉浦大臣の言う「40時間」には、廃案になった共謀罪法案に対しる昨年7月の郵政解散前の法務委員会質疑(約7時間)の時間数も加えているというインチキぶりだ。先週の審議でも、杉浦法務大臣の答弁はふらつき気味で、早くこの泥沼から解放されたいという焦りがこうした発言をもたらしているものと思われる。第2刑法とでも言うべき共謀罪の定義は、まったく深まっておらず、「あとは捜査現場におまかせ」では国会審議の意味はない。しかも与党側の理事が「採決」を叫ぶのと訳が違う。法務大臣が法務委員会での質疑打ち切りを指揮権発動するなど、前代未聞の事態と言わなければならない。もちろん、憲法違反である。

教育基本法特別委員会は、明日野9時から4時間、小泉総理他関係閣僚に対して質疑入りする。NHKで中継され、私は12時半すぎから15分行うが昼の時間帯のために、1時半頃に録画放送となる予定だ。


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