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小泉内閣は「自民党」は壊さなかったが、日本語はブチ壊した。そのひとつが、小泉語が支持され拍手喝采を受けたことだ。

「聖域なき構造改革を断行する」「私の内閣に反対する者は『抵抗勢力』だ」などは、極めつけのヒット作であろう。わかりやすい、またはっきりと言い切って気持ちがいい――という共感を多くの人に生んだ。

 不評な失敗作は、昨年の厚生年金加入歴を問われた「人生いろいろ、会社もいろいろ、社員もいろいろ」だろう。参議院選挙は、あの一言で自民党惨敗につながったとも言われている。

 私は2001年11月の衆議院予算委員会で、小泉総理の靖国神社参拝の後で、韓国の西大門刑務所を訪れた際に韓国の記者団に述べた「お互いに反省しよう」という言葉を追及した。この刑務所は、旧植民地時代に朝鮮人政治犯が収容され、リンチ・拷問を受けて獄死したり、また死刑台に消えていった場所で、戦後は韓国民主化運動のリーダーたちが投獄されてきた。金大中前大統領もまた光州事件を煽動した罪で死刑判決を受けてこの獄門につながれていた。

 現在は、この刑務所は現代史を刻む記念公園となっている。刑務所の一部は、戦前の特高警察が朝鮮独立運動家を拷問した部屋が当時のまま保存してある。中に入ると、人形で「逆さづり」や「水責め」にあって悲鳴をあげているような展示が行われている。小泉総理は、その展示を見た後で記者団に囲まれて「お互いに反省しよう」と洩らしたのである。

 衆議院予算委員会で私は小泉氏にこの言葉の真意を問うた。「お互いに経済発展しようという意味だ」とチンプンカンプンな答弁。「反省」という言葉は「経済発展」とは違うだろうと追跡したが逃げ回った。「日本だけが反省する必要はない」というのが真意だったのかいまだに不明だが、このような総理が最高責任者の内閣で「失言」「暴言」が続出していることは当然のことだろう。

「お互いに反省しようというのは、経済発展しようという意味だ」という小泉語ですませてきたツケが、いまアジア外交の迷走となって表面化してきたと私は考えている。


 

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トラックバック雑記文・05年06月18日 (新・後藤和智事務所 ~若者報道から見た日本~)
 放置プレイにしようと思ったのですが、リクエストが入ったので斬らせてもらいます。 ちなみにリクエストしたのは、 冬枯れの街:「無駄な星なんてあるわけがないだろ?」 私は仙台在住なのですが、あいにく我が家でとっている新聞が読売新聞なので、東北の地方紙である
 
 
 
eマーケット (じぇむこむ)
こんにちは。興味深く読ませていただきました。とても勉強になりました。また読ませていただきたいと思います。