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逵(つじ)志保のページです

「単騎、千里を走る。」見てきました!

2006-02-02 14:27:05 | シホのホ(雑記帳)
我が家から車で15分ほどの大型スーパーに、この冬「TOHOシネマズ」が増設されました。
行きたい行きたいと思いながら1ヶ月。昨日はすっぽりと予定が空き、ファーストディ(毎月1日)で1000円とわかり、「単騎、千里を走る。」を見てきました。(会員になると6本見ると1本プレゼントとのこと。会員になりました。)

何度も話をしていますが、この張芸謀監督・高倉健主演の作品は、私の中国人の親友が通訳として働いています。初めて高倉さんにお会いした時には、嬉しさのあまり、わざわざ映画の舞台・中国雲南省麗江から国際電話をかけてきたのでした。さんざん撮影の時の話を聞かされ、現場の写真も見せられていたので、カメラの後ろにいる彼女を感じずにはいられませんでした。

そう話すと、きっと「映画の中の通訳の子が親友?」と聞かれるかもしれませんが、映画の中の通訳役の方は、いい具合にたどたどしい。私の親友は日本語でも夢を見るそうで、こんな通訳が登場したら、全然面白くありません。彼女は高倉さんの言葉の不安感を払拭する役を果たしたのだろうと思います。と考えると、本当に計算されたキャスティングです。

本当は内容には触れないほうが良いと思いますが、民俗学研究者の息子のフィールドワークを引継ぐ形で登場する高田(高倉健)は言葉の壁にぶつかり、取り残されたような寂しさを繰り返し味わいます。同じように単身で中国・韓国に出かけていく私も同じような場面にぶつかることが多く、この映画のテーマとは違ったところでも何度も何度も涙が出ました。

かつて中国映画に登場する日本人はたいていが悪役日本軍人だった時代から、「鬼子来了」では日本軍人ではありましたが、テーマは奥深かった。そしてようやくここに中国の人たちが長く温めてきた、日本軍人ではない一人の日本人、高倉健への想いが花開いた作品でもありました。

現在のような日中の冷ややかな関係の中で、国を超えて積み重ねていく「こころ」の大切さを見せてもらったような気がします。初めに話した中国人の親友とは、互いが18歳のとき、「いつか日中友好のために何かをしよう」と誓いあったものです。彼女はこの映画で確実に何かをしたように思います。
私もいつか、彼女にそんな思いを持ってもらえるような仕事をしたいと思います。
まだ見ていない方、どうぞ雲南省麗江の素晴らしい景色とそれ以上に輝いている人たちを見てきてください。

写真はこの映画の重要な場面の風景。親友がくれた写真です。
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9 コメント

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Unknown (はるか)
2006-02-03 00:01:07
NHKの特番で見て以来、楽しみにしていました。年度末で忙しくなってきてしまったけど、見に行きたいです。。。

6年生の息子に気遣われる母。。。いいですねえ~。ほんわかしてしまいました。
NHK特番 (シホ)
2006-02-03 00:32:42
はるかさん、なかなか子どもが小さいと映画には行きにくいけど、大きな画面はやっぱり良いよね。

NHK特番はビデオにとってその中国人の親友が暮らす上海に送りました。職場でみんなで見て、「家宝にする!」と電話をかけてきました。



ヨン様ブームなんかもろともしないほどの高倉健人気。

でも今の若い世代の通訳の方はアニメが日本の入口のようです。



息子ワタルのブログは今友だちとのコメント合戦でこちらは見て見ぬ振りしている状態なんですが、その中に「僕の母さんのページも見てあげて」と書いてるワタルのコメントを見つけて笑いました。

私が時々そういうこと書いてるのを覚えていたんでしょうね。

当った!張芸謀サイン入りプレスシート (シホ)
2006-02-03 09:25:39
朝、宅急便着。B4サイズの大きな荷物。

当選しました!映画のプレスシート、張芸謀監督のサイン入り。

映画のオフィシャルページなんてめったに見ないんですが、この作品はどうしても気になっていて、見ていたときにそういえばプレゼント募集があったのでした。

昔、ほるほるの懸賞生活をHPで公開していたときがありましたが、今年、何か良い予感!?





見ましたよ (hayakawa)
2006-02-03 13:32:34
いい映画でした。

これから自分が何したいのか、どうするのか、色々と考えさせられました。

日中の架け橋に (シホ)
2006-02-03 17:39:42
私が中国の世界に引きずり込んだhayakawaさん、

きっと何かをしてくれると期待していますよ。

まだ大学生、可能性は無限大だね!
日中関係の未来を予感! (くすのきのくす)
2006-02-07 09:00:43
やっと観てきました。NHKのすばらしかったドキュメンターリーを先に観ているせいもあって、高倉健もチャン・イー・モーも身内感覚のような親しさを覚えていましたが、二組の親子愛の背景に国と国のギクシャクした関係が重なって見え、深い大きな感動を味わいました。ほとんど素人という出演者を、ここまで見事に演じさせたチャン監督の手腕もさることながら、計算されつくした脚本・構成もすばらしいと思います。普通、外国映画で感じる日本観・日本人観にはどこかで違和感を味わうものなのですが、ここには全くそれが感じられません。雄大な山脈とそこに住む人たちとの温かい交流に、両国の未来を予感したのは私だけでしょうか。仮面劇の役者、その子ども、たどたどしい男性通訳の自然で迫真の演技に拍手です。感動に包まれた秀作でした。
ありがとうございます (シホ)
2006-02-07 09:39:33
素敵な感想ありがとうございました。

と同時に、高倉健の目を通した中国でのもがきも見事に表現されていましたよね。「なんだよ、何が言いたいんだよ」という彼の台詞は、いつも私の胸の中でも繰り返されます。

本当に時間をかけた作品だろうなと思います。

実際、通訳をつとめた中国人の親友はかなり前から、チャン監督と高倉さんの作品が作られていることを話していました。
感動でした (ぽっぽちゃん)
2006-02-12 22:56:02
内容も、そして裏話まで聞かされていましたが、やはり期待は裏切られませんでした。



いい映画を観ました。

また最後のスタッフのなかに秦 麗安の名前を見つけたときは改めて感動でした。
良かったです (シホ)
2006-02-13 09:47:15
しつこい私のおすすめに、見に行ってくれてありがとう!

昨夜、近所の中華料理の店でも店主の中国人のお兄さんが「もちろん見たよ」と言って話が盛り上がりました。彼からすれば日本の片田舎での日々の仕事は高倉健に重なるのでは?

話のきっかけがしばらくはこの映画になりそうです。

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