朝から雨。少し寒い感じかな。
この頃、テレビを観ていて、面白いシーンにお目にかかることがある。
昨夕もそうだった。
男のニュースキャスターがお天気姐さんに、
「今日、長い傘を持ってきたのに、降って来ないじゃありませんか」と抗議めいた口調で言った。もちろん、「気象情報」に入るためのイントロの「掛け合い」だ。
にこやかなお天気姐さんの弁。このお姐さんは、気象予報士だ。(白状すると、日本的美人型ではないかもしれないが愛くるしいこのお天気姐さんを、私は好きなんだ。ついでに言えば、孫もこのお姐さんが好き。実は孫の影響で、私も好きになった)
「これから明日にかけて、冷たい雨が降るんです」と言いながら、天気図を使って、雨の降り出しが遅かった理由やら、これからの予報を伝え始めた。
「予報がはずれたわけじゃなく、チョット時間がずれただけよ」と、言いたげだ。
ニコニコしながら、詫びてはいない。本気になって詫びる人もいるが、このお姐さんは詫びたりしない。ニコニコ顔で押し通す。
「そりゃあそうだ、上空の風の強さや向きが変われば、時間がずれる程度は、しょうがないよ。まして、予報は気象庁がしてるんだもンね。君は関係ないよ」
この姐さんの話に、私はすぐに納得。素直なもンだ。
以前は、「当たるも八卦当たらぬも八卦」が天気予報で、はずれてもみんな文句は言わない。いや、文句は言ったが、
「お天気のことは、はずれてもしょうがない」とすぐに諦めていた。
しかし今は違ってきた。高い予算を使って気象衛星を上げ、そのデータで予報しているにしては、当たりはずれがあり過ぎではないか、と思い始めている。
「雲の動きを空から見てるくせに、なぜはずれるんだ!」となる。
天気具合いに関係ない行動の時には、あまり文句は言わない。傘を持って行かなかったら、350円か500円の傘を調達する。もったいないけれど濡れるよりいいか。
ところが、お天気の善し悪しに影響される行動予定の時は、はずれたら大変だ。昔のように「今日は運が悪かったなあ」では済まなくなる。
「高い金で打ち上げた衛星で見ているくせに!」と怒り心頭。
気象情報によって営業規模に影響が出る事業の場合は、空振りの補償を求めたくなる。
短期的な予報が狂うんだから、中期的に当たらないのは当たり前。桜の開花予想は混乱だった。イベント屋さんや弁当屋さんは大変だったろうな。
会社の花見の幹事さんにとっても、受難の年でしたネ。
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