私は眠ることが不得手であるし、好きでもない。眠らないで済むものなら、起きていたい。
眠いから寝床に入るということはない。時間が来たから寝床に入るのだ。
寝床に入ったからと言って、すぐに寝息を立てることはない。暫くは読書の時間。
こんなことを長年やってきた。身体にいいはずはない。
そのせいかどうか、二年ほど前に四度目のガンを患った。取り除いたので、一応、今は元気だ。
なんのかのと言いながらも、とうに八十歳を幾つか超えた。
もうそろそろかなァと思ってはいるが、さーて自分のことながら、先のことは分からない。
悟り切ったようなことを言っているが、いつ死んでもいいと思っているわけではない。
出来るなら、もう暫くはこの世にいたい。恋もしたい。
このようなことを言ったとたんに、お迎えが来るかもしれない。それはまた寿命だから仕方がない。
倒木を食む流速の冷まじき ひよどり 一平
でも、法外な望みを持っているわけではありません。
極く極くささやかな生き方です。
まだまだし残したことがあるような気分です。
しかし、天国への辞令を渡されれば、
あっさりと従うつもりです。
もっとも、この頃の私は、晩酌をストップしています。
その要素が大きいかとは思いますが、
とにかく昔から睡眠が下手だったのです。
生き切ったというほどの充実感があるわけではありません。
今後に対し、格別の夢がないからかもしれません。
生きることに貪欲ですねぇ。
良いことですよ。
この世は修行の場ではありますが、
楽しいこともたくさんありますもの。
いつもでもシなど忘れていてくださいね。
ワタシは晩酌が終わればコクリコックリ。
早々とダウンです(笑)。
眠られぬ夜は色々考えますが・・
私はまだよく眠る方かもしれません。
何だか生への執着心も薄れたようにも思うのですが、
それもいざとなったらわかりません(笑)。