現代を切る  ウィンストン・チャーチルと初代ハリファクス侯爵     

退職から9年。ブログを始めて4年。現実主義者として、歴史を紐解き、英国の二大政治家らの発言を下敷きにして記す。

我々が思う以上に地球温暖化は進んでいる  米誌が人類に警告

2017年07月13日 12時17分17秒 | 地球温暖化と豪雨
 人々が住めない地球。飢餓、経済崩壊とどん底の不況、我々を焼く尽くす太陽。われわれが予期するよりも早く、地球温暖化がすべてを破壊する。― 多くの科学者を取材し、あまたの論文を読んだ米国誌「ニューヨーク」のデービッド・ワレス・ウェルズ編集長は10日、自らの記事を同誌に掲載した。
「あなたが思っている以上に地球温暖化は進んでいる」。ウェルズ氏は「保証する」という強い表現で世界の人々に警告している。
 最近の九州北部豪雨やこれまで10年間以上にわたって発生している豪雨や干ばつ、熱波、そして半世紀前には想像がつかなかった猛烈に強い台風やサイクロン。地球は人間という欲にまみれた動物により滅ぼされるのだろうか。
 ウェルズ氏は「読者は、温暖化の目安として海水の水位ばかりを気にしているが、そんなことばかり考えているのなら、温暖化現象についてほとんど理解していない。今世紀の終わりまでには、地球上の一部において、今まで住むことができた地域が不毛の地になるか、住むには居心地の良い場所ではなくなるだろう」と述べる。
彼はその理由としてシベリヤなどの永久凍土が溶け始め、その中にある1兆8千億トンの二酸化炭素が放出する危険にさらされていると力説する。最近まで永久凍土に多くの科学者は目を向けていなかったという。
 この1兆8千億トンは現在大気中にある二酸化炭素の2倍だという。さらに悪いことには、メタンガスという形で地球上に放出され、温室効果は二酸化炭素の34倍にあるという。最近の衛星によるデータから、1998年以来、科学者の予想を超える2倍のスピードで地球温暖化が進行している。
 ウェルズ氏は「地球の将来と人類の生存に危機的な情報がいかに多くあっても人間は他人ごとのように思い、想像力の欠如からこの警告を実感していない」と語る。その理由は科学者が「過激な結論を嫌う」「推論を避ける」傾向がある。また一般の人々の不安をあおる現状を話さないことにあり、政治家や官僚が「すべての問題は解決できる」と高をくくっているからだという。
 人間の平均寿命が80年~90年であるため、温暖化現象をこの範囲でしか見ることができない。徐々に地球が干上がっているので、人間はそれほど温暖化を実感できないことも事実だ。しかし、1900年当時と比較して、人間が夏に汗をかく日数が現在、3倍にふくれあがったというデータがある。
 ウェルズ氏がこの記事を掲載して以降、この記事への反論も見られる。「これは最悪のシナリオ」だという人々もいる。「電気自動車の開発」「風力発電や地熱発電などの開発」「パリ条約で各国の二酸化炭素排出量を制限する」などの対策もとられているからだ。
 それでもトランプ米大統領のような近視眼的な大統領が時の流れに逆らう経済政策や温暖化阻止に逆らう政策を実行している現状がある。ウェルズ氏の地球温暖化の「最悪」シナリオは、人類がこれからこの問題に何らの対策をしない場合だ、という科学者もいる。いずれにしても子や孫の世代に「人類の危機」が訪れないように、我々の寿命の期間を超えた、200年、300年単位で地球温暖化問題を考える必要があることだけは確かだ。
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